スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

超好みのモバイルバッテリーを超買うし!!!

エレコムの「NESTOUT」シリーズがスゲく好き♪

エレコムのモバイルバッテリー「NESTOUT」シリーズ。アウトドアユースを重視したモバイルバッテリーと、それに対応するアクセサリー群だ。

 エレコムから発売されたモバイルバッテリー「NESTOUT(ネストアウト)」シリーズ。防水・防塵・耐衝撃性能を備えたアウトドア特化型モバイルバッテリー製品群で、2021年9月29日にクラウドファンディングが開始され達成し、2022年3月上旬より一般販売が開始された。興味があったモバイルバッテリーだった(がクラウドファンディングのオアズケ感がモヤモヤするため応援購入しなかった)ので、一般販売後にズギャッと購入してみた。

 届いた品々をイジってみると……む。むむっ。むむむッ!!! こここ、これは超好み。共感できる設計思想!!! ヤバい、非常にヤバい。ヤバくて死ぬゼ的な良さなので全種類買うしか!!! ポチポチポチポチポチポチポチッとな!!! はぁはぁはぁ。と、瞬時に各容量バッテリー・各アクセサリーをコンプリートしたのであった。

NESTOUTシリーズコンプリートの図。ただしソーラーチャージャーはまだ配送されていないので写真に写っていない。バッテリー色は暗所や屋外でもそこそこ目立ちつつミリタリーな雰囲気があるサンドベージュにした。

 あ、色まではコンプリートしてないョ。だってこのモバイルバッテリーは割高だからネ。5000mAhで4980円って、Amazonだと同容量が3個買える感じだけどまあそういう激安品はいろいろ不安なんだけど短絡的に価格容量比だけ考えるとやっぱり(以下略)。

 NESTOUTシリーズ、正直言って、常用するモバイルバッテリーおよびLEDランタンとしては使いにくい部分がある(後述)。だが、アウトドアユースには確かに好適だし、NESTOUTシリーズだからデキるコトがあったりもするし、あとマニア心をくすぐるデザインもソソる。久々に買わざるを得ないという心境にさせてくれた品であり、以下どんな使用感なのかをゼヒ!!! レビューしてゆきたいッ!!!

防塵防水IP67・三脚ネジ穴付きのモバイルバッテリー

 まずはモバイルバッテリーから。容量違いで5000mAh(定格18.45Wh)8000mAh(定格28.8Wh)12000mAh(定格43.2Wh)の3種類がある。カラーはどの容量にもブラック、グレー、サンドベージュがあり、容量5000mAh品のみオリーブとマスタードがある。以下、写真とともに使い勝手などを見ていこう。

NESTOUTモバイルバッテリーの基本カラーはブラック、グレー、サンドベージュ。容量5000mAh品のみオリーブとマスタードもある。エレコムダイレクトショップ価格は、5000mAh品が4980円、8000mAh品が5980円、12000mAh品が7979円。
それぞれのサイズ感。5000mAh品は約幅36×奥行36×高さ135mmで重量約132g、8000mAh品は約幅61×奥行36×高さ126mmで重量約225g、12000mAh品は約幅85×奥行36×高さ129mmで重量約340g。
コネクター部は防水キャップで保護される。NESTOUTモバイルバッテリー全品とも防塵防水等級はIP67で、内部に粉塵が入らない耐塵形・一時的に水没しても内部に浸水しない防浸形。安心感が高いが、キャップの着脱はそれなりに硬めで、毎日使うとなるとキャップ脱着が面倒だ。この使いにくさはアウトドアユースでの安心感とのトレードオフですな。
左から、5000mAh品、8000mAh品、12000mAh品のポート形状。どれも出力用USB-Aと入出力用USB-Cがある(充電はUSB-C)。12000mAh品はUSB-Aがひとつ多い。USB-Aはどれも最大12W出力。USB-Cポートは、5000mAh品が最大出力15W(最大入力15W)で、8000mAh品と12000mAh品は最大出力20W(最大入力18W)。どのUSBポートも、接続した機器に応じた最適の出力で最速に充電できる“おまかせ充電”に対応している。
どの機種も写真のようなLEDインジケーターを備えている。電源のオンオフはボタン長押し。ボタン短押しでバッテリー残量が表示される(LEDインジケーターが点灯する)。また、NESTOUTモバイルバッテリーはギアモードを備えており、ボタンを素早く2回押すとギアモードに入る。ギアモードに入ると12時間連続で電源が入ったままとなる(通常は何も接続していない状態で約2時間経過すると自動で電源がオフになる)。ギアモードを使うことで、別売アクセサリーのLEDランプなどを小光量で使い続けたい場合でも、約2時間で電源がオフになったりせず実用的。NESTOUTモバイルバッテリーはBluetoothイヤホン・ヘッドセットなど小型電子機器の充電にも対応しているが、充電時に流れる電流が比較的に少ない機器に充電する場合するはギアモードにしておくのがよさそうだ。
NESTOUTモバイルバッテリーの底部中央には三脚ネジ穴がある。

 IP67の防塵防水等級を備えていたり、独自のギアモードがあったり、三脚ネジ穴があったりする以外は、まあフツーな感じのモバイルバッテリーだ。俺的には防水性とギアモードと三脚ネジ穴が好印象。もっと言うと、三脚ネジ穴が底部にあるモバイルバッテリーだからNESTOUTをコンプリートしたのであった。

柔軟に活用できるLEDランタン×2機種

 それから2機種のLEDランタン。「NESTOUT LEDランタン LAMP-1」「NESTOUT LEDランタン FLASH-1」だ。エレコムダイレクトショップ価格は、LAMP-1が3280円でFLASH-1が3980円。これらも写真とともに使い勝手などを見ていこう。

左が「NESTOUT LEDランタン LAMP-1」で最大350lmで光る電球色LEDランプ。中央が「NESTOUT LEDランタン FLASH-1」で最大1000lmで光る板型LEDランプ。FLASH-1は昼光色、電球色、昼白色の3色に切り替えできる。どちらの機種も調光に対応。また、どちらの機種にもミニ三脚が付属する。
どちらの機種もカラーはブラックとサンドベージュがある。
NESTOUTモバイルバッテリーの底部にある三脚ネジ穴に、LAMP-1やFLASH-1に付属する三脚を装着し、バッテリーを自立させるなどして使える。三脚は高さを2段階に調節できる。また、三脚中央下部のリングを使って、吊して使うこともできる。
吊したり置いたりして使える。
電源のオンオフや調光は、ガスランタンのような形状のレバーを回して行う。このレバーは携帯時に折りたためる。レバーの重さを含む操作感がまさにガスランタン。
防塵防水等級はどちらもIP44。直径1mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない防塵性能と、あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない防まつ形の防水性能がある。雨のなかで使っても大丈夫。
LAMP-1は電球色LEDランプで10〜350lmの間の明るさでなだらかに調光できる。FLASH-1は昼光色、電球色、昼白色の3色に切り替えでき、30〜1000lmの間の明るさでなだらかに調光できる。

 で、肝心の明るさ。LAMP-1もFLASH-1もキャンプなどのアウトドアユースで十分な明るさがあると感じられる。

 LAMP-1の場合、暗闇で最大の明るさにすれば足元を安全なレベルで照らして歩けるだろう。周囲を広く照らすLAMP-1は1〜2人で「光を囲んでの使用」に適する感じで、リラックスタイムに活躍しそう。ただ、光量をもう少し絞れたほうがいいような気がしなくもない。

 FLASH-1は最大光量が1000lmと明るく、ランプ前方を広く照らすので、夜間のテント設営時などに役立てる「投光器」のような使い方が合いそう。FLASH-1が2台くらいあれば、照明がないガレージで夜間の作業をするのにも役立つと思う。

 もちろん、どちらも停電時にも役立つ。コンパクトにしまえるので、防災バッグに忍ばせておくのも良さそう。非常時にはNESTOUTバッテリーとともにLAMP-1やFLASH-1を出してきて実用的な明かりとして役立てられるだろう。

 連続点灯時間は、LAMP-1を5000mAh品で使った場合は約5〜43時間、8000mAh品では約8.5〜95時間、12000mAh品では約12〜120時間。FLASH-1を5000mAh品で使った場合は約1.5〜33時間、8000mAh品では約2.5〜85時間、12000mAh品では約4〜115時間。

 使っていて感じる若干の難点は、バッテリーにランプをセットするのにひと手間がかかること。防塵防水性を保つために、ランプとバッテリーの間にコネクター的なパーツをセットする必要があるからだ。

 それとFLASH-1はランプへの電源供給がケーブルになっているが、これ、なーんかあまり堅牢でない印象。また何かに引っかけそうでやや不安。でも実際は堅牢だったりするのかもしれない。

 気になったのはその程度。さまざまなスタイルで使えるし、明るさも良好だし、使い勝手もガスランタンっぽくて楽しいし、満足度の高いLEDランプだ。

 なお、これらのLEDランプ、NESTOUTバッテリー専用品。保証外とはなるが、ほかのモバイルバッテリーで使えるかも試してみた。結果、使えたりダメだったり。モバイルバッテリー次第って感じ。

 ランプのUSBコネクター周囲に出っ張りがあるので、これが干渉するモバイルバッテリーだと使えない。また、干渉せずしっかり接続できても、モバイルバッテリーによっては点灯しないことがあった。干渉する場合、USB延長グースネック(後出)など補助ケーブルを使うといいだろう。

三脚ネジ穴があるモバイルバッテリーはナゼ便利?

 三脚ネジ穴があるモバイルバッテリーって便利なんスよ。ミニ三脚で自立させられるから。自立させると、例えばLEDランプを接続して小さなテーブルトップ照明として使える。アーム式LEDランプを使えばもっと便利な照明として使える。

 自立しないモバイルバッテリーでもある程度はそういうことができる。だが、ミニ三脚などで自立させられるモバイルバッテリーと比べると「活用幅が大きく異なる」と考えている俺なのである。

 ナニ言ってんの? マニアックな感じで理解しにくいですな。↓こんなコトなのであった。

フレキシブルなアーム(ネック)があるUSB-LEDランプを普通のモバイルバッテリーに装着した様子。このUSB-LEDランプは、自立させにくいモバイルバッテリーにはあまり向かないようだ。
三脚を使うと自立するモバイルバッテリーに同じUSB-LEDランプをセット。実用性が明らかに高まった。
長いグースネック付きの電球風USB-LEDランプを、普通のモバイルバッテリーに装着。長いグースネックにより、これでも机上照明としてそこそこの実用性が発揮される。
三脚で自立するモバイルバッテリーに同じグースネック付きUSB-LEDランプをセット。照明としての汎用性がメチャメチャ高まった!
こちらはモバイルバッテリーに装着するとハンドライト的に使えるようになるUSB-LEDランプ。このままモバイルバッテリーを握ってハンドライトと同様に使う。
USB-Aコネクターを延長するUSB延長グースネック。これがナニカと役立つ。
ハンドライト的に使えるUSB-LEDランプがデスクランプみたいになるかな? と期待したがグースネックの長さが足りず……残念。30cm以上の長さのグースネックでないと、ハンドライトUSB-LEDランプをデスクランプ化できなさそうだ。
三脚で自立するモバイルバッテリーだと、短いグースネックでもデスクランプのように使うことができる。ナイス!
デュアルにすることもできる。すごい!

 三脚ネジ穴って大切♪ モバイルバッテリーが自立するのって素敵♪ と思っているのは、俺だけなのかもしれない。理解されず、残念! でも三脚ねじ穴付きのNESTOUTモバイルバッテリー、スゲく好きだゼっ!!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。