スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

こういうのでいいんだよ、こういうVESAプレートで

単なる穴空き板なのにディスプレイ背面が一変した!

 サンワサプライから発売された2種類の“VESA取付けプレート”。「MR-VESA7」「MR-VESA8」だが、あまりにも俺的ジャストタイミング製品だったので音の速さでポチッと購入して光の速さで使った途端、俺の用途要望欲望を完全に満たしてくれてビビった。

サンワサプライのVESA取付けプレート。左が大サイズの「MR-VESA7」で、右が小サイズの「MR-VESA8」。どちらもVESAマウント対応ディスプレイ背面に取り付けて使う汎用プレートだ
VESA対応ディスプレイの背面の、本来はアームなどを取り付ける箇所に装着。VESAアーム類とディスプレイの間に挟むようにして固定する。そのためのネジも付属する
VESA取付けプレートの穴と付属結束バンドを使い、HDDやモデムやハブなどさまざまな機器をディスプレイ背面に固定することができる
VESA取付けプレート(大・小)のサイズ。サンワダイレクト価格(2021年8月18日現在)は大サイズの「MR-VESA7」が2750円、小サイズの「MR-VESA8」が1850円

 この板って……いや至ってナンともない感じの板っ切れの発売を知った俺が大コーフンのうちにポチった理由を言えば、まさにこういうプレートを探していたからだ。俺のディスプレイ背面のちょっとした問題を、どうにかしたかったのである、何らかのプレートで。↓こういう問題である。

昇降スタンディングデスクを導入したので、ディスプレイ固定用アームを新しいものに交換した。そのアームはディスプレイ2台用だったが、1台しか使わないので、VESA固定マウントが1個余った。そこへマルチタップを装着してみたら、あらイイ感じ♪ 空中にタップがあると、配線がスッキリするしホコリがたまりくくもなる。ディスプレイ背面下に見えるマルチタップも同様に宙に浮かせられたらなぁ……

 というわけで、マルチタップをディスプレイ背面のアームに固定したいなぁ、と。余ったVESAマウント部に何らかのプレートを固定して、その上に複数のマルチタップを……とか考えていたらサンワサプライからVESA取付けプレートが発売されて驚いて即座に買って使ってスゲく実用的でビビったので、今回はそんな話を書いてゆきたいッ!!!

「ディスプレイ背面のゴチャゴチャをどうにかしたい」が、どうにかできた♪

 俺の場合、テレワーク歴30年以上っていうか、もうず〜っと通信回線越しで成果をクライアントへと納入などしているっていうか、つまり自室が仕事場の自営業者なので、それなりにコンピューティング環境は整っている。機材が多いわりには配線なども整理されている……と思う。のだが、「ここの配線をもうちょっと整理したいなぁ」と感じることは少なくない。ディスプレイ背面については、いつもそう感じまくっている。

つい先日までのディスプレイ背面。机を変えたので配線などもし直したが、なんかゴチャゴチャしている。ただ、ディスプレイアーム(ポール)の余りVESAマウント部にマルチタップを固定してみたら、配線の一部がスッキリした。この方法でほかのマルチタップもディスプレイ背面に浮かせるように設置できたら……さらにスッキリしそう!!!
ちなみにこのアームはサンワサプライの「モニターアーム CR-LA1805」。本来は縦に2台のディスプレイをセットするためのアームだ。俺の場合は台座に乗せた42インチ4Kディスプレイを倒れないように固定するスタイルで使用中。ふたつあるディスプレイ固定用のVESAマウント部がひとつ余り、そこにマルチタップを固定している

 さて、サンワサプライのVESA取付けプレートを使い、ディスプレイアームをマルチタップ固定のために役立てたい。結果、どうなったか? 写真にて時系列でお目にかけたい。

まずはディスプレイ背面にあったACプラグやACアダプターを撤去。撤去作業は愉快ですな♪ 下に見えるマルチタップは、アームに装着するVESA取付けプレートに固定する予定
マルチタップ×2個を取り付けられればいいかな、ということで、VESA取付けプレートは小サイズの「MR-VESA8」を選んだ。手持ちのボルトを使い、ディスプレイアームのVESAマウント部に固定
VESA取付けプレートにマルチタップ×2個を固定。固定には手持ちの結束バンドを使った
マルチタップは、通常時にこのような向きになるように固定した。この向きだとプラグの抜き差しはややしづらいが、プラグ類にぶつかるなどしてのトラブルが少ない。また、ゴチャゴチャした状態が見えにくくて見栄えがちょっとイイ
マルチタップに電源を供給するためのマルチタップを使うことになった。別名タコ足配線。でも容量に十分な余裕を持たせてあるから大丈夫。タコ足配線はトラッキング現象の可能性を増大させるものの、俺の場合はACプラグ周辺掃除励行野郎なのでその不安も少ない
配線が8割がた完了した
配線がほぼ完了した様子。俺的基準で「ヒッジョーにスッキリした!!! 感動した!!!」って感じ
俺仕事場ディスプレイ裏のビフォー・アフター。ゴチャゴチャしていたACアダプターやら配線やらがスッキリ片付いた。素晴らしい。VESA取付けプレートに感謝

 いや〜便利っすわ〜サンワサプライのVESA取付けプレート。最初からVESA準拠っていうかVESAマウントへ取り付けられるように作られているので、取り付けが簡単。穴も豊富なのでさまざまなものを自由なスタイルで固定できる。活用幅が広そうでナイスである。

 サンワダイレクト価格(2021年8月18日現在)では、大サイズ「MR-VESA7」が2750円、小サイズ「MR-VESA8」が1850円。一見「単なる穴空きプレートにしては高い?」って気がする。

 しかし、こういうVESA対応プレートってなかなかない。ホームセンターとかで売られているステーやブラケットを組み合わせれば、似た機能性を発揮する固定金具を自作できるものの、そういう自作は案外高くつきつつ仕上がりもそう美しくはなりにくい。そういう観点で、このVESA取付けプレートの値段および使用感は俺的に納得できるものとなった。

ケーブル整理のススメ

 VESA取付けプレートで配線を整えてスッキリしたツイデに、ケーブル整理について少々。俺的結論から言えば「配線をキレイにすると部屋がキレイになり心も整う」のである。室内に這うケーブル類をまとめたり整理したりすれば、掃除困難度が驚くほど下がって意外なほど手軽に掃除できる。キレイな部屋では「あ〜汚い部屋だな〜掃除……ムリ〜面倒〜また今度〜」といった汚部屋スパイラルが発生しにくく、「あ〜汚い部屋だ(以下略)」と思うことから生じまくっていた鬱憤が激減して心も穏やかになったりするかもネ〜的な?

 ともあれ、ケーブルをどうすれば部屋がどうなるのか? 拙宅仕事場をサンプルとして、俺的方法をお見せしてゆきたいッ!!!

現在の俺の仕事場っていうか自室。スペース的には6〜8畳といった感じで、機材やケーブルがけっこー大量にある場所だ。が、毎日の仕事前に掃除をするので汚れてはいない。毎日の仕事前に掃除をするのは、掃除しやすいため5分くらいで掃除できちゃうからだ。そして掃除しやすいのは、床にほぼケーブルが這っていないため。棚上なども同様。この部屋の床や棚にケーブルが這っていないのは、ケーブルを徹底して整理しているからである。ケーブル類を整理すれば、部屋掃除がグッと容易になる。1度だけケーブルを整理すれば、である
「なるほど、ケーブルの整理ね」と同意した方は、結束バンドとニッパーと、あとあとアレ何だっけ? ビニタイ!? 食パンの袋とかの上をキュッって結んだりしてる、中に針金が入ってる細いビニールバンド。ビニタイは120mmの長さのものがオススメ。これらを使ってケーブルを整理してゆくッ!!! 「はぁ? ケーブル整理?」と同意できなかった方はココでWebブラウザを閉じよう!!!
まずマルチタップを机の脚など“電気製品を使う場所のすぐ近く”に固定しよう。結束バンドを使えば棒状の対象に容易に固定可能。ただし強く締め過ぎないでネ!!! 床面に這ってしまうケーブルがあれば、モールの類を使ってカバーしてしまおう
マルチタップなどは、できれば縦向きに固定するのがいいョ!!! 差し込み口にホコリが入りにくいからネ。固定したマルチタップから伸びるケーブルは、使う機器の消費電力がある程度低いなら(電線が発熱しないなら)束ねてしまおう。そうすると引っかかってのトラブルも減るし、掃除もラクだからネ♪
すぐに配線を変更しないような電源ケーブルは、机の裏面などに固定してしまうのダ!!! 余分なケーブルは丸めて束ねたりすると、ケーブルに無理な力をかけずにまとめておけるョ。そうして整理しておくと、ホコリが付きにくいわ、引っ掛けたりしてのトラブルが激減するわ、見栄えはよくなるわで、たいへんジョリーグッドと言えよう。ただし、ある程度以上電流が流れる電源ケーブルについては、束ねたり強く固定したりするのは危険だったりもするから大注意!!!
細いケーブル類もどんどん束ねてしまうゾ!!! 束ねておけば掃除も一発でキマる!!! 細いケーブルはビニタイで束ねるのがいいかも。ただし、ある程度以上の電流が流れる可能性があり、それにより発熱する可能性がある場合は、束ねない方が無難。それと、ケーブルに流れる信号によっては、束ねたことによりトラブルが発生することも。たとえばアンテナ線とACアダプターのケーブル束ねたりするとアンテナ線にノイズが乗りやすいことがあるので、これも大注意!!!

 てな感じでケーブルを整理しておくと、トラブルが起きにくいし掃除もしやすいョ、と。掃除がしやすいと部屋のキレイを保ちやすいゼ、と。フツーに当たり前の話ではあった。

 なお、ケーブルに電流が流れると、必ず発熱する。流れる電流が多いほど発熱量も大きい。なので、ケーブルを束ねたりすると、ケーブルが放熱しにくくなり、場合によってはその熱でケーブル被覆が溶けたり燃えたりショートして発火したりしてヤベぇ。また、ケーブルを曲げると導線の抵抗値が増したり、曲げることで導線の太さが変わったり切れたりして、これが原因で発熱したりして、これまたヤベぇ。なので、使う機器の消費電力を十分考慮し、容量に余裕がある電源ケーブルなどを使い、無配慮なタコ足配線はヤメるのが無難であるが、それよりコンセントとプラグの隙間にホコリが溜まってそのホコリが湿気吸って漏電&発火するトラッキング現象の方が超絶怖いから今すぐ電源周辺を掃除するのが先だと思った。

(オマケ)最近気に入っているマルチタップ

 余談だが、最近気に入っているマルチタップについて。2製品をご紹介してゆきたいッ!!!

 ひとつは、エレコムのシャッター雷ガード付クリップタップ「T-KF03-2325WH」。クリップ式のマルチタップである。詳細はリンク先をご覧いただきたいが、ちょいちょい役立っており、使い勝手もかなり良好なのだ。

エレコムのシャッター雷ガード付クリップタップ。クリップ式のマルチタップで、机の端などにクリップ止めして使える。差し込み口の間隔が広めで、複数のACアダプターを同時に挿すこともできる。俺の場合、不使用時は机の下に吊っておき、使用時のみ机にクリップしている。電源はつなぎっぱなし。一般的なマルチタップより安定的にセットして使えるのがイイ

 もうひとつは、仕事机を変えてからけっこう使うようになったタワー型マルチタップ。エレコムのタワー型12口タップ2m「ECT-0720BK」だ。購入当時は「便利だけど置く場所がなくて不使用時に邪魔」って感じだったが、仕事机のレイアウトが変わり、置く場所が確保できたら急に便利に♪

エレコムのタワー型12口タップ。筒の周囲に差し込み口がありつつ本体もやや重いので、複数のACプラグやACアダプターを挿しても安定している。一気に複数のバッテリーを充電するような時に大活躍。5つのUSBポートの合計最大出力は4.8A。使うときだけ出し、不使用時はディスプレイ背面に隠すというパターンで使っている。あと、クセが付いたケーブルを真っ直ぐにするときにも活躍中♪

 ↑このタワー型のマルチタップ、マルチタップとして大活躍するのは月に1〜2度程度って感じかもしれない。一方で、ケーブルのクセ取りには毎週のように活躍している。“ケーブルのクセ取り”は数年前に発見した方法で、具体的には以下のとおり。

製品付属のアリガチなUSBケーブル。無造作に巻かれ、解いても強いクセが付いている。手でしごけば多少はクセが取れるものの、なかなかまっすぐキレイにはならない
そういうクセ付きケーブルは、筒状のモノに巻きつけるのがいい。強めに巻きつけて、輪ゴムなどを使って固定するのだ
1〜2時間置いて解いてみると……巻きグセが直っている予感!!! つーか直っているのであった。巻いた後、暖かめの場所で、より長時間放置するとさらに効果が高い
解いたケーブルを指でしごいて軽く伸ばすと、この通り。たいていのケーブルが、だ〜いたい真っ直ぐになる

 この方法、ほとんどのケーブル類に通用するので、ぜひ試して欲しいわけだが、この方法を多用している俺において「巻きグセが付いたケーブルを巻くための筒状のモノ」が頻繁に必要なのであった。以前までずっと上の写真のボトル(ベンジンの空きボトル)を使っていたが、軽くて不安定。

 そこで上記のタワー型のマルチタップを、ケーブルの巻きグセ除去用筒状物体として使ってみたら、アラいい感じ♪ 重めで安定感があるので、同時に何本ものケーブルを処理するのにも便利なのであった。ただ、強い巻きグセを取るにおいては、もう少し細い筒状のモノの方が確実なような気もしている。

 以上。余談。終了。

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スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。