スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

スマートフォンとビニール袋と超薄サイフ

iPhoneをZiplocで保護してゆきたいッ!!!

 俺の場合、スマートフォンをビニール袋に入れがちなのである。

 現在はiPhone 11 Pro Maxをビニール袋に入れて持ち歩いたり……いや走ったりしている。こういうコトは2008年くらいからヤッているのだ。

 って、何を言っているかわかりにくいと思うが、スマートフォンをビニール袋に入れて保護するということである。

2008年頃、iPhone 3Gをビニール袋に入れて防水するの図。静電容量式タッチパネルはビニール袋に入った状態でもタッチ操作可能だ。必要とあらばモバイルバッテリー込みでビニール袋封入したりも。当時、ボートに乗ったり釣りに行ったりする時はこのスタイルであった
2013年頃、iPhone 5sをビニール袋に封入して防水するの図。ビニール袋に端末を入れ、その後シーラーを使って端末サイズピッタリにし、余った部分を切り落とした。自転車で長距離走る時はこのスタイルであった

 最近のiPhoneは防水防塵になったので、防水などのためにビニール袋に詰める必要はなくなった。のだが、それでも俺はiPhoneをビニール袋に入れて携帯したりしている。というのは、ビニール袋に入れるだけでiPhoneを傷や汚れから守れるからだ。

 たとえばアウトドアアクティビティ。砂埃や汗などにより端末が汚れがち。じゃあケースに入れて……それでも端末画面やケースが汚れがち。イヤっスよね、砂埃とか汗とかが端末にたっぷり付着しちゃうのって。

 そこでアウトドアアクティビティ中などはiPhoneをビニール袋にに封入して汚れを防ぐ。アウトドアアクティビティ終了時にはビニール袋からキレイなiPhoneを取り出して使用。こうすればiPhoneをいつも清潔に保てる。

現在の「iPhone封入用お気に入りビニール袋」は「Ziploc お手軽バッグ SSサイズ」。写真の端末はiPhone XS Maxで、このZiplocにシンデレラフィット!!! ほぼ同サイズのiPhone 11 Pro Maxもピッタリ入るョ!!! もちろんこのままタッチ操作できるしFace IDも通るョ!!! 横型で開口部が大きいのでiPhoneの出し入れもしやすいンだっ!!!

 ところで、ここまで書いてきて言うのもナンだが、スマートフォンをZiplocなどのビニール袋に入れている様子は、かなり見すぼらしい。チープでありショボい。

 だがッ!!! この「Ziploc お手軽バッグ SSサイズ」は60枚入りで300円程度。1枚5円くらい。突き抜けたコストパフォーマンスなのであり、入手性も非常に良好である。そして上記のとおり、6.5インチスマートフォンのiPhone 11 Pro Maxが入っちゃうので、まぁたいていのスマートフォンが収まるのだ。ここまで完璧なスペックのビニール袋、使わない手はナイ!!! と思う。

 そして最近の端末はQi充電に対応しているものが多い。ので、Ziplocに入れっぱなしでずーっと使うことも可能だ。Ziplocに入れた状態で顔認証のFace IDも利用できる。まあ画面表示が少〜し白っちゃけるが、ふつーに実用的である。

 ただ、カメラを使う時はレンズ部をZiplocから出さないとソフトフォーカスな写真になってしまう。でも、けっこうイイ感じのソフトフォーカスなので、これはこれとして利用してゆきたい!!!

左は裸のiPhone 11 Pro Maxで撮影したもので、右は同端末をZiplocに入れて撮影したもの。わりとイイ感じのソフトフォーカス効果が得られている。女性の肌などがよりキレイに写りそうである

 iPhone 11 Pro MaxやiPhone XS Maxにシンデレラフィット!!! iPhone全然汚れないし傷つきにくい!!! 横型で端末出し入れが容易!!! 入手性抜群で1枚5円!!! ということで、俺の現在の主要スマートフォンケースは「Ziploc お手軽バッグ SSサイズ」となっている。
 ただし、この「Ziploc お手軽バッグ SSサイズ」にはひとつ弱点があり、フリーザーバッグなど他のZiplocと比べると「薄い」のだ。普通にiPhoneケースとして使っていて破れるようなことはないが、強度的に何となく物足りない。でもまあ逆に、この薄さだから画面表示がそこそこ見やすかったりFace IDが使えたりイイ感じのソフトフォーカス効果が得られたりするとも言える。

iPhoneに続き、現金もZiplocへ入れ、俺的2020年サイフに

 iPhoneをZiploc入り状態で使いがちなのは、サイクリングの時。砂埃の汗もあるサイクリングでは、端末のZiploc封入はとても有用なのだ。もちろんZiplocに入れた状態でもSuicaなどの電子決済ができるので、ちょっとドリンクを買うなんて時にもそのまま使える。

 ただ、郊外のサイクリングだと電子決済だけで済まないことが少なくない。駅前の自販機以外はだいたい電子決済非対応だったりするので、現金も携行してサイクリングしている。

 電子決済については、俺的にもメインの決済方法になりつつあるが、それでも何だかんだで現金を携帯する必要がある。現金払いのみの店舗も少なくないし、現金払いのみの有料駐車場もまだまだ多いし、個人病院とか小さな調剤薬局とかって意外に電子決済非対応だったりする。ツイデに、災害時や停電時などは、電子決済はわりと全滅な感じなのも怖いところ。

 さておき、Ziplocな日々を過ごしていたある日、Ziploc入りiPhoneと紙幣を見て、ふと思った。「あれ? iPhone 11 Pro MaxとかiPhone XS Maxの6.5インチiPhoneって、1万円札と同じサイズ!?」と。重ねてみた。

6.5インチiPhoneと1万円札はだいたい同じサイズ。1万円札は160×76mmで、写真のiPhone XS Maxが157.5×77.4mm。iPhone 11 Pro Maxは158×77.8mmだ。

 ということは、「Ziploc お手軽バッグ SSサイズ」に1万円札が入る? あら入った!!! これもシンデレラフィット!!! 1万円札が入るということは、それより長辺が短い紙幣である5000円札や1000円札も……入った!!! てか、サイクリングの時とか、これで現金持ち歩けばいいかも♪

「Ziploc お手軽バッグ SSサイズ」は1万円札にもシンデレラフィット!!! 1000円札とか小銭も入れて、これをサイフにしちゃうョ!!!

 サイフとして考えると、このZiplocは非常にショボくカッコ悪く非常識な感じではあるのだが、同時に世界最薄・最軽量のサイコーに携帯性に優れたサイフとも言える。しかも1枚5円くらいなので、世界最安サイフとも言えよう。

 てゅーか、こんなご時世だし時代だし、現金とかたまにしか使わないなら、現金をひとまとめに携帯できる入れ物なら何でもいいんじゃない? Ziplocサイフを見て、そんな気持ちになった俺なのである。

 物は試しと、実際にこのサイフをサイクリング時以外にも使い続けてみたのだが、非常にイイ。まずバッグの中で全然嵩張らないのがイイ。それに、長財布に似た使用感がナイス。紙幣を折らずに出し入れできて便利だし、レシートなんかもスッと入れられる。透明というのが秀逸で、紙幣や硬貨の選び出しが容易であり、開口せずとも中身がだいたいわかるのが非常に実用的だ。あと完全防水のサイフって点でも、なかなかいい。

 だがZiplocサイフには、2点、微妙なトコロがある。ひとつは「あらあのヒトZiplocをお財布にしてるわよ〜変なの〜」的に思われてないかナ〜という気分になるところ。でも超薄なのでバッグ内でZiplocサイフを開いて紙幣や硬貨を取り出せば、「変なヒト〜」と思われずに済むよナ〜と思う。

 もうひとつは強度。やっぱりこの「Ziploc お手軽バッグ SSサイズ」の薄さが不安である。バッグから取り出した途端に破れて小銭ジャララララ〜紙幣ヒラヒラヒラ〜とかならないか、心配なのである。

 とか言いつつも、Ziplocサイフを使い続けて数週間。薄さに不安を持ち、人前では隠す感じで使いつつも、スンゲく便利でもう病みつき。そして「もうちょっと強度があるものを」「さらに便利に使えるものを」と、俺的2020年サイフを探し始めたのであった。

強度ならコレ、頑丈ビニール袋「LOKSAK」をサイフに

 アーッ!!! そう言えば頑丈なビニール袋持ってたわーッ!!! 「LOKSAK」ってヤツ。厚めのビニール袋で、開口部はダブルジッパーで、防水防塵に優れるとされている。たくさんのサイズがある。

手持ちのLOKSAKのうち、サイフとして使うのに適したのがコレ。「ALOKD2-6X6」という品番のもので、内寸は13.3×15.9cmと書かれている
1万円札と同じサイズに切った紙を入れたら、幅がシンデレラフィット♪ 右はサイフに適するサイズにシーラーで溶着し、余分をカットしたもの。なお、このLOKSAKは6.5インチiPhoneも入る。LOKSAKの横幅とiPhoneの縦幅がピッタリって感じ

 使用感は、前出のZiplocよりも強度が高くて安心感がある。開口部が2重ジッパーになっているのも安心感がある。これならまあ壊れることもなさそう。

 なのだが、このLOKSAKは2枚で1500円以上する。ビニール袋2枚で1500円かぁ……なんだかネ。サイフとしての実用性は高いが、コストパフォーマンス的に残念感がある。

 まあでもやっぱり中身が見えるサイフっていいなぁ。あとやっぱり強度が高いと安心して使える。あと横型だと紙幣も硬貨も出し入れしやすくて使いやすい。そう思い、「透明」「強度」「横型」をテーマとし、さらに俺的2020年サイフを探求していくのであった。

汎用透明ケースをサイフ化、A6横型がキーワード

 続いて、リヒトラブの「クリヤーケース(ヨコ型) F-155」をサイフとして使った。たまたまホームセンターで見かけて、1万円札をかざしてみたらジャストフィットしそうだったのだ。

リヒトラブ「クリヤーケース(ヨコ型) F-155」はシンプルながらもある程度の耐久性があるファスナー付き透明ケース。青/緑/黄/赤/白があったようだが、青/赤/白が現在流通しているようだ。メーカー税別価格は180円
1万円札と同じサイズに切った紙を入れ……なんで本物の1万円札じゃないのか、って? 本物の1万円札など紙幣の画像ってPhotoshopで編集できなくて面倒なんスよ〜。さておき、1万円札サイズの紙を入れてみたら、イイ感じでフィット。右はサイフに適するサイズにシーラーとカッターでコンパクトに改造したもの。ちなみにこのケース、6.5インチiPhoneも入る。入れるのにコツが要るが、素材が厚手なので安心感をもってiPhoneを入れておける

 サイフとしての使用感は、前出のビニール袋類より2ランクくらい上って感じ。まず横スライド式のファスナーにより容易に開口できるのが、とても便利。素材も厚みがあり、無理をしなければ絶対壊れないというイメージだ。

 ……なるほど、紙幣を折らずに入れられるサイフとして使う場合、「A6横型」がキーワードとなるのか。他のA6横型ケースを調べてみると、どうやらどれも、1万円札が折らずに入るサイズであるようだ。あと、開口部はこういうファスナー式が便利。ということで、「透明」「強度」「A6横型」「ファスナー」をテーマとしてさらに探求を続けた。

無印良品のケースがジャストフィット、ただし一部は条件付き

 続いて、無印良品のケース各種。条件付きながら、なかなかサイフ向けの製品があった。写真と説明文で以下にご紹介したい。

無印良品「EVAクリアケース・中 約160x85mm」。ファスナー式の透明ケースで、紙幣は1000円札なら入るが、1万円札や5000円は入らない(折らずに入れると歪む)。右は1000円札サイズの紙を入れたところだが、ほぼシンデレラフィット。また下部に僅かなマチがあるので、1000円札少々+小銭多めという組み合わせで持ち歩くには好適。耐久性もそこそこあり、コンパクトで、無印良品ネットストア税込価格120円と安価なので、けっこうオススメ。ただし、1000円札の出し入れ時に引っかかりやすいので、使用にコツが要る。このケースには6.5インチiPhoneは入らない
無印良品の「片面クリアケース 100×165mm」「片面クリアケース 120×190mm」。どちらも片面だけクリアのチャック袋で、サイズ違い。無印良品ネットストア税込価格はどちらも99円。ホワイトグレーとダークグレーがある。
これは小さい方のケースで、上が1万円札サイズの紙を入れたもの、下が1000円札サイズの紙を入れたもの。1万円札を入れると歪んでしまう。5000円札はタイトフィットだが歪まずに入る。1000円札はやや余裕をもって入る。このケースには6.5インチiPhoneは入らない。
こちらは大きい方のケースに1万円札サイズの紙を入れたもの。ちょっと大きすぎ? という感じがする。このケースには6.5インチiPhoneが余裕で入る。

 どれも入手性が良く、条件付きながらもサイフとしてもそこそこイイ感じで使えてナイス。片面だけ透明のケースは、出先で使うにおいてもちょっと抵抗感が少なくてイイかもしれない。

徐々に俺的2020年サイフの理想形に近づくが……

 続いて、Amazonで購入した激安メッシュケース。メッシュの強化素材が入った透明ケースで、ファスナー式で、6種サイズ合計12枚で1000円とかで売られている汎用ケースだ。そのA6サイズの横型がサイフに適しそうなので購入。

Amazonでは、様々な色のA6サイズ横型メッシュケースが非常に安く購入できる。ただし品質はソコソコ。中央写真は1万円札と小銭を入れた様子。右は紙幣に対してジャストサイズになるよう改造したもの。裏返して縫って、余分をカットして、また裏返す程度の改造である。なお、このケースには6.5インチiPhoneは入らない

 A6サイズ横型ということで、紙幣を折らずに入れられる。また、ファスナー式なので開閉も快適。メッシュ素材であり、縫製して作られているので、強度的にも十分という印象。
 また、メッシュにより、ほどよく現金が見え隠れするのも好印象。自分からすれば「どの貨幣が入っているかわかる」が、第三者からすると入っているのが貨幣かどうかわからない程度にぼやけて見えるというわけだ。

 ちなみに、ここまでイロイロなサイフ代替品を改造し、紙幣に対してジャストサイズにしてきたが、これには理由がある。ジャストサイズでないと手前に入れた硬貨が紙幣の裏側に入ってしまったりするのだ。紙幣が上下に動かなければ、硬貨が紙幣の背面に入り込まずに快適に使えるので、ジャストサイズに改造しているというわけだ。

 さておき、続いて、ホームセンターで購入したメッシュケース。「これサイフになりそう」と思って買ってみたら、なかなかイイ感じであった。どちらも株式会社たんぽぽの製品だ。

たんぽぽ「メッシュケース ペンケースタイプ」。100円くらいだった。1万円札と硬貨を入れたら上下はピッタリだが左右幅が少し余った。なので左右を短く改造。Amazonの激安メッシュケースよりちょっと素材の触り心地が良く、柔軟でもある。このケース(改造前・改造後)には6.5インチiPhoneが入る
たんぽぽ「B6メッシュケース Wファスナー」。130円くらいだった。A6サイズより一回り大きいが、「これ改造したら便利かも」と思って購入。2室式で、手前が透明、奥がメッシュとなっている。中央は奥に紙幣、手前に硬貨を入れた様子。集金袋みたいだが、とても使いやすい。でもちょっとデカいので改造。右写真のように、紙幣ほぼジャストサイズに改造したらコンパクトで使いやすいサイフになった。改造前のケースには6.5インチiPhoneが入るが、改造後のケースは(長辺を短くし過ぎて)6.5インチiPhoneが入らなくなった

 最後のたんぽぽ「B6メッシュケース Wファスナー」は、現在の俺的2020年サイフとして使用中。紹介してきた中では微妙に厚みがあるサイフではあるが、普通の長財布などと比べると極薄と言えるレベルだ。紙幣も硬貨も出し入れしやすく、特に硬貨は目視して選び出しやすいのがナイス。

 と、なんか理解されにくい探求を続けてきた俺ではある。

 が、現金の扱いが非常に快適になった。現金を入れるサイフって、そもそもサイフ自体が嵩張るんスよね〜。あの嵩張り感から解放され、現在は俺のバッグ内に空間的余裕がけっこう生まれているのであった。愉快&実用的なので、今後も俺的サイフを探求してゆきたいッ!!!

 ……あと、こういう「紙幣と硬貨がとりあえずまとめて入る」ような薄っぺらいサイフって、現金の一時保管や目的別分別、国別の貨幣保管や携帯にも便利だと思われる。軽く薄く嵩張らないし。そんな観点から、節約派や旅好きな方にもオススメと言えよう。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。