スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
スマホを自転車に……どう取り付ける?
2018年6月11日 06:00
自転車用スマートフォンホルダーをアレコレ試す
自転車に乗り、知らない道を走っている最近の筆者。決まったコースを走ることも多いですが、その一方で「通ったことのない道」を走り、新たなコースを鋭意開拓している感じです。なので、やっぱり、自転車走行時にスマートフォンを多用。走行中に道に迷ったり道を確認するため、いったん停車してGoogle マップで現在位置や道のつながりを確認しています。
そんな必要性から、自転車用のスマートフォンホルダーも使用中。停車したら即スマホを使えるのはとても便利♪ というわけで、自転車用ホルダーをあれこれイロイロと使用中。物好きなのもあって、ホルダーを取っ替え引っ替え使っています。
こんな感じでイロイロと。てなわけで今回は、使用中の自転車用スマートフォンホルダーの機能性や使用感などについて書いてみたいと思います。
シリコン製のよくあるタイプ、手軽で便利だが……
まずはシリコン製のホルダー。シリコンの伸縮性を利用してスマートフォンをギュッと掴むように固定するホルダーです。工具不要で使えて、スマホの固定も自転車車体への取り付けも容易で便利です。2種類使っていますが、写真で見ていきましょう。
両方とも、単純な機構でハンドルへの取り付けもスマホの装着も容易。工具も要りません。なかなか便利。
iPhone Xを装着して使った場合、顔認証やホームバー操作がネックになりがちです。でも、上のシリコンベルト位置を調節すれば顔認証が通りますし、「AssistiveTouch」ボタンでホーム画面を呼び出す設定にすればホームバー操作問題も解決できます。
ただ、根本的な問題が残るかも。というのは、これらシリコン製ホルダーは、シリコンベルトで自転車に固定され、シリコンベルトで端末を固定していて、そのシリコンベルトが切れることがあるからです。Amazonのカスタマーレビューを見ると、買ったらすぐ切れたとか、何度か使ったら切れたという人も。製品のバラつきとか使い方とかいろいろ原因はあると思いますが、切れちゃう場合もあるんですね。
端末のホールド感が良好だったり、端末に振動が伝わりにくい感じがするなど、なかなか良好な使用感の2製品。なんですが、一方で「走行中にシリコンベルトが切れたら!?」みたいな不安もあるわけです。筆者の場合はそのまま使っちゃってますが、ホルダーと端末を輪ゴムで固定するとか、ハンドル固定シリコンベルトが切れたときの落下防止策を講じるなどしたほうが安心かも、です。
ミノウラの本格派ホルダー「iH-220」シリーズ
続いて、ガチな自転車用品でおなじみのミノウラ(MINOURA)の「iH-220」シリーズ(公式ページ)。自転車のハンドルにクランプで着脱できるスマートフォンホルダーで、対応ハンドル太さ違いで「S」と「M」があります。筆者の自転車のハンドルサイズは31.8mm直径なので「iH-220-M」を使っています。
なお、ハンドルに固定するタイプの「iH-520」シリーズ(公式ページ)もあります。筆者は(固定タイプをオートバイで使おうと考えて)両方のシリーズを買いましたが、「iH-220」シリーズと「iH-520」シリーズの違いは、ハンドルに取り付ける固定金具のみのようです。スマートフォンフォルダ部分や、フォルダと固定金具を接続するパーツなどは共通品のようです。
ともあれ、以降は「iH-220-M」について。写真で見ていきましょう。
使用感ですが、正しく調節して端末をセットすれば、かなり安定的にスマホを固定でき安心感があります。また、付属シリコンリングで落下防止策を取れますので、この点でも安心。ほか、取付の自由度が高いところも好印象です。
ただ、端末を挟むアームの幅を調節したり、固定金具からホルダーを外して取り付け位置を変えたりするのには工具が必要です。また、プラスドライバーと六角レンチという2種の工具が必要なのも残念。自転車用品を多々出しているメーカーらしからぬ「ちぐはぐさ」が感じられます。
それと、端末の上下左右側面に触れる部分が多いホルダーですので、セットする端末によってはボタンなどが押されてしまったり押しにくくなったりします。多くの場合はアーム位置の調節などで回避できるとは思いますが、要工具ということで「調節は手軽ではない」という使いにくさもあります。
とは言っても、端末のホールド力が強く、ハンドルへもガッチリと取り付けられて、価格もけっこー手頃。コストパフォーマンスが高い自転車向けスマートフォンホルダーだと思います。
スマホも入る小物入れ、トップチューブバッグ
それから、「トップチューブバッグ」を使う方法。トップチューブはハンドルの手前に出ているフレームですが、そこに取り付けられるバッグがトップチューブバッグです。
最近では、トップチューブバッグの上部にスマートフォンが入る製品がけっこうあります。もともとは頻繁に取り出す必要がある小物を入れるバッグでしたが、時代とともにスマホも入るようになった感じですネ。多くのトップチューブバッグは面ファスナーによる取り付けなので、工具不要で着脱できるあたりも手軽です。
筆者的には、先にご紹介したほうのトップチューブバッグがお気に入り。スマホも入るし工具も入るし、小銭入れもすぐ取り出せるし、みたいな。このトップチューブバッグとフロントバッグを組み合わせれば、1日かけての遠出などでも持ち物の不足はナイ、という感じ。
後にご紹介したMTB用トップチューブバッグですが、MTBでちょっと出掛けるくらいのときには便利。なんですが、MTBの遠出ってバックパックを背負うことが多いので、サイドバッグ付きのトップチューブバッグだとちょっと持て余してしまいがちです。
スマホが入るトップチューブバッグは、スマホホルダー兼小物入れって感じで便利。ですが、端末画面が剥き出しでないので、画面操作がややしにくく、視認性もあまりよくありません。なので、頻繁に端末を使うユーザーにはあまり向かないかも。時々端末を使えればいいという頻度なら、端末の落下はまずありませんし、スマホの防汚にもなるので、トップチューブバッグの実用性が光ると思います。
腕にスマホ装着でサイクリング?
最後に、サンワダイレクトの「スマートフォンアームバンド」(公式ページ)。スマホを腕に装着できるホルダーで、サンワダイレクト価格は2780円。
おもしろそう! と興味本位で以前買っていましたが、いまいちハマる用途がなくて死蔵していました。その後、「あっアレ、サイクリングにいいかも!」と思って、これまた興味本位で試してみました。
場合によっては「けっこー実用的」って感じのアームバンドです。ただ、汗をかく季節だとバンド部内側が汗だく状態。あとやはり、手首に装着するには「スマホは大きすぎるモノ」という印象です。ランナーならまた違うかもしれませんが、ある程度荷物を積むスペースがある自転車において、スマホの手首装着にメリットは感じられません。汗をかくし違和感も大きいし……ということで、アッサリと使うのをやめてしまいました。
といった感じの自転車用スマートフォンホルダー各種。アナタの最高に楽しい自転車ライフのご参考になれば幸いです。……自転車ライフ? ……サイクリングライフのほうがいいですかね。あるいは自転車人生?