GALAXY S IIIに機種変更、通話料節約の工夫も
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| 発売日に購入したGALAXY S III |
夏モデルが続々と登場しているなか、筆者もメイン端末を「GALAXY S III SC-06D」に機種変更した。夏モデルのなかではレスポンスが抜群によかったこと、アプリに使えるストレージが大きいこと、UIに工夫が凝らされていることなどが、GALAXY S IIIを選んだ主な理由だ。今までのGALAXYシリーズにはおサイフケータイがなかったため、メイン端末にするためにあれこれ小細工をしてきたが、GALAXY S IIIではその必要もなくなった。
LTE端末を“実戦投入”するのは、これが初めて。「Optimus LTE L-01」も持ってはいたが、あくまでLTE対応のスマートフォンを知るための勉強用だった。仕事の道具として使うには、電池の持ちが少々不安だったうえに、Xi用の通話プランが自分に合っていなかったからだ。一方で、GALAXY S IIIは、消費電力が改善されたクアルコムの「Snapdragon S4」にあたる「MSM8960」を搭載しており、バッテリーの容量も2100mAhと非常に大きい。少なくともスペックを見る限り、電池の持ちは悪くなさそうだ。
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| いざという時に役立ちそうな「省電力モード」 |
実際、端末を入手した発売日から原稿執筆時点まで、およそ10日間使っているが、「電池はそれなりに持つ」というのが率直な感想だ。確かにLTEエリア内で通信すると電池の減り方がちょっと速いような気はするが、困るというレベルではない。ためしに自宅兼事務所のある池袋から渋谷あたりまで、今までと同じように音楽を再生しながら移動してみた。電車の中では、TwitterやFacebookを高頻度でチェックし、何件か投稿もしている。今までのスマートフォンだと、これで大体電池が10%程度減っていたが、結果はGALAXY S IIIでも大体同じだった。逆に、LTEがほとんど入らない地下鉄での移動時には、以前使っていた端末より電池の持ちが明らかによくなっている。この辺りは、ベースとなるチップセットや電池容量といったスペックが底上げされた効果と言えるだろう。これなら、朝から夜遅くまで取材で丸1日外出しているような場合を除けば、ポータブル充電器なしでも何とかなりそうだ。いざとなれば、CPUの処理能力や画面のフレームレートを抑える「省電力モード」を利用するという手もある。
これで実戦投入の第1ステップはクリアしたが、料金についてはあきらめざるをえないこともあった。以前このコーナーでも指摘したように、Xi用の音声通話プランは選択肢が少なく、ドコモ以外の電話への通話料が割高だ。FOMAのプランのように無料通話もつかないため、海外出張で国際ローミングをした際にも高くついてしまう可能性がある。この点をGALAXY S IIIの発売イベントの際にドコモの加藤新社長にぶつけてみたが、「Xiトーク24を訴求していきたい」とのことだったので、しばらくプランの追加などはないのかもしれない。
ということで、通話料の安い固定電話が使えるときは、なるべくそちらから電話することにした。自分の使い方や通話料を分析してみると、自宅兼事務所にいるのにも関わらず電話番号の入力が面倒でケータイからかけてしまい、そのまま長電話するというパターンが多かったからだ。このちょっとした“面倒”をなくすには、固定回線もスマートフォンに一本化するのが手っ取り早い。そこで、以前このコーナーで紹介したSIP機能を設定してみようとしたが、残念ながらGALAXY S IIIでは、メニューにインターネット電話の項目がなかった。だったらアプリで解決できないかと思い調べてみたところ、NTT東日本のサイトにいつの間にか推奨アプリが掲載されていた。この中から筆者は「AGEphone」を選択。設定も簡単にでき、通話品質も高く満足している。高解像度対応していないのか、画面がやや粗いのは残念だが、電話帳は標準搭載のものを使ってもいい。これで今月以降の月額使用料はどうなるのか。結果は折を見て、このコーナーでもお知らせしたい。
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| VoIPアプリの「AGEphone」。ひかり電話にも対応している | 標準の電話帳、電話アプリとも、インテントで連携する仕組みだ |
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| GALAXY Nexusは、海外でも珍しいホワイトを購入 |
ちなみに、GALAXY S IIIとほぼ同じくらいの時期に、海外取材用の端末も「Nexus S」から海外版の「GALAXY Nexus」に機種変更した。しばらくは、この“ダブルGALAXY”を『みんなのケータイ』で紹介していくことになりそうだ。
ナップスターの再来? 「Music Unlimited」が楽しい
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| Music Unlimited |
ソニーの定額制音楽配信サービス「Music Unlimited」がついに日本上陸。新しいもの好きの私はさっそく自分のGALAXY Noteで使ってみました。
Music Unlimitedは1000万曲以上もの楽曲が定額聴き放題という音楽配信サービス。30日間1480円を支払えばすべての音楽を聴き放題で、PCやAndroidに加えてPS Vitaでも音楽を聴くことができます。
利用にはユーザー登録が必要なのですが、PlayStation Networkのアカウントを持っていれば同じアカウントでログインできるので、PS3やPSP、PS Vitaを持っている人であれば新たにアカウントを取る必要は少なそう。サービスのためにアカウント増やすのは管理が大変なのでこれは助かります。
音楽はほとんどが洋楽ですが、ソニー運営サービスながらソニー以外のレーベルも参加している模様。洋楽好きならかなり充実したラインアップです。
基本的にはストリーミングですが、指定した楽曲はダウンロードして端末で聴くことも可能。移動中に地下鉄や電波感度の悪い場所などで楽曲が途切れてしまう可能性を考えると、好きな楽曲をダウンロードできるのはかなり安心です。
音楽聴き放題、洋楽が強いラインアップ、端末にダウンロード可能というと、すでにサービス終了してしまったナップスターを思い起こさせますが、Music Unlimitedの大きな違いは通信機能を持ったスマートフォンに対応しているということ。ナップスターは携帯電話であってもUSBで楽曲を転送する必要があり手間がかかりましたが、Music Unlimitedはプレイリストを指定してスマートフォン単体でダウンロードが可能。インターネット環境さえあれば手軽に楽曲を楽しめます。
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| オフラインモードにすると音楽をダウンロードできる | 早送りの際にステータスバーで曲名が表示されるのが地味ながら便利 |
ナップスターもかなり愛用していた筆者ですが、いつでもどこでも楽曲をダウンロードできるスマートフォン時代ではこの定額音楽サービスはさらに魅力を増す存在になりました。毎月CD1枚くらいのお値段で1000万曲以上を楽しめるこのサービス、しばらく有料課金で使い続けてみたいと思います。
正式版になったAndroid版「Chrome」
先日開催されたイベント「Google I/O」では、「Nexus 7」といったハードウェアだけでなく、Googleが提供するブラウザ「Chrome」にも触れられ、Android版についてはBetaが取れて正式版が発表された。また、Android 4.1以降ではこのChromeがAndroid標準ブラウザになる見込みという。
正式版へのアップデートでは安定性とパフォーマンスに関する修正がメインで、タブレット向けのUIに若干の修正が加わった。大きな機能追加などは無いので使用感はBeta版の頃と大きく変わらないが、今後はAndroidの標準ブラウザになるということで、メインブラウザとしての使い勝手にも改めて注目したいところだ。
個人的に気に入っているのは、リンクが密集している箇所をタップした際に拡大表示され、リンクを押しやすくしてくれる機能だ。画面全体の拡大・縮小が自在に行えるとはいえ、正確にリンクをタップするためだけに拡大する、という手間が省けるので便利だ。
そして、描画性能やタブ管理に加えて、大きな魅力になりつつあるのが同期機能だ。「Firefox」でも同様の機能は提供されているが、Chromeの場合はGoogleアカウントを入力するだけと簡単だ。モバイル端末に限った話ではなくなっているが、今どきのブラウザは、ほかの端末で利用するブラウザといかにデータを同期させるかという機能次第で、使い勝手が大幅に変わる。自宅のデスクトップパソコン、ノートパソコン、会社のパソコン、会社のノートパソコン、スマートフォン、タブレット……と筆者も気がつけばさまざまな端末でブラウザを利用している。パソコンで開いていたタブが、スマートフォンでもすぐに開けるというのは想像以上に便利。というより、これまで別の端末ではアクセスし直すというのが当たり前だったので、タブ一覧でさっきまでパソコンで開いていたタブが表示されていると、拍子抜けしてしまう印象すらある。
筆者は、タブレットとして利用しているモトローラの「XOOM」が早々にAndroid 4.0にバージョンアップできたこともあり、「GALAXY NEXUS」と合わせて、パソコン、スマートフォン、タブレットの3つすべてでChromeを利用できる環境が整っている。また、ChromeはiPhone向けにも提供されているので、同期や共有の便利さはAndroidユーザーだけにとどまらない。
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| Android 4.0のスマートフォン(GALAXY NEXUS SC-04D)のChromeのタブ表示 | Android 4.0のタブレット(XOOM)で使うChrome。タブ一覧にはスマートフォンで開いているタブが表示されている |
さて、このChromeだが、Android版は仕様の都合上、Android 4.0以上でしか利用できないので、Androidユーザー全体からすれば、体験できている人はまだ少ないだろう。もっとも、例えばドコモは一部の端末をAndroid 4.0にバージョンアップすると案内しているので、遠からずAndroid版Chromeを利用できる環境が整う人は結構いるのではないだろうか。それまでは、パソコンにChromeをインストールして準備を進めおくのもいいかもしれない。
貯まった写真をサクっと表示、Facebookアルバムに投稿
「GALAXY SII WiMAX」を使い出して4カ月が過ぎた。食事を中心に毎日のように写真を撮っているので、端末のメモリにはたくさんの写真データが貯まっている。前回も少し話題にしたが、食事のログが記録できるアプリ「SnapDish」がとても楽しい。その対抗馬と目されるアプリ「miil」もiPhoneだけでなく、Android向けのベータユーザーの募集が開始された。ますます楽しみである。
ところで、皆さんはこの貯まってきた写真をどうやって管理しているだろう。Androidの「ギャラリー」はなんとなく、もたもたした印象で「GALAXY SII WiMAX」のサクサクした動作が期待できず、正直言って筆者にはしっくりこない。かつては、PicasaやEvernoteでクラウド上に管理していたこともあったが、なんとなくクラウド上に画像を置くことに不安があってやめてしまった。
そこで最近、Android向けの画像管理アプリ「QuickPic」(無料)を使うようにしている。特に珍しいアプリではないが、シンプルでサクサクと速い。サムネイル画像が正方形にトリミングされるので、正方形写真のInstagramフォルダをチェックする時にはさらに気持ちがいい。「QuickPic」からTwitterやFacebook、Picasaなどさまざまなサービスとソーシャル連携も可能だ。
「QuickPic」からFacebookに直接画像を投稿できるが、Facebookへの投稿については「Speedy Uploader LITE」という別のアプリを呼び出して投稿している。このアプリでは、Facebookへ画像を投稿する際、Facebook内のアルバムを指定して投稿が可能だ。かつてのFacebookアプリは、スマートフォンからアルバムを指定して投稿ができたが、アプリがバージョンアップして以来、アルバムを指定した投稿ができなくなってしまったようだ。以来、Speedy Uploaderで自分のFacebookアルバムをせっせと育てている。
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| QuickPic | Speedy Uploader LITE |













