SC-03Dを使って新しいiPadをLTE接続
新しいiPadがやってきた! 筆者が購入したのは64GBのWi-Fiモデル。仕事で出かけるときは、だいたいiPadを持って行くので、Wi-Fi+3Gモデルのほうが便利なのだが、今回は「+3G」は見送った。今使っているGALAXY S II LTE SC-03DがWi-Fiテザリングに対応していて、しかもLTEを利用できるからだ。新しいiPadは端末本来の仕様としてはLTEに対応しているが、ソフトバンク版のWi-Fi+4Gモデルは、現段階では4Gは利用できない。ならば、LTEテザリングを利用して、強引に「+4G」にしてしまおうと企んだわけである。
さっそく使っているのだが、使用感はきわめて快適。Webやメールを見たりするには不満を感じない速度を得られる。さすがに自宅や職場でWi-Fi接続しているときほどのサクサク感はないが、場所によっては公衆無線LANよりも速いかも……と感じている。
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| SC-03D側でのWi-Fiテザリングの設定は非常に簡単。モバイルWi-Fiルーターを使ったことがない人でも簡単に使いこなせるように思う | LTE対応のSC-03Dと組み合わせて利用することで、Wi-Fi版のiPadが追加料金なしで「Wi-Fi+4G版」に変身! |
速度計測アプリで、iPadでの通信速度を何度か図ったところ、概ね4~8Mbps程度のダウンロード速度を確認できた。SC-03D単体で図っても、ほぼ同じか、若干速い程度だったので、テザリングによる減速はさほどないように感じている。SC-03Dは、モバイルルーターとしてもなかなか優秀ではないかと思う。何よりXiはテザリングによる追加料金がないのがうれしい(ただし、2012年10月以降は月のデータ通信量が7GBを超えると最大128kbpsに減速、もしくは2GBごとに2625円の追加料金が必要)。
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| 速度計測にはiPhone/iPad共通の「Speedtest」と「Speedtest.net Mobile Speed Test」という2つのアプリを使った。屋外では下り10Mbps以上を記録することもあった。上りは1Mbpsには届かず……といったところ | |
気になるのはSC-03Dのバッテリー消費だが、おそらくテザリングを多用すると電池は激しく減るのではないかと思う。iPadの購入直後、調子に乗ってテザリングを使いまくっていたら、90%以上の表示だった電池残量が、ほんの2~3時間後には20%台になっていることもあった。それ以来、テザリングの利用は必要最低限にしている。
筆者は外出先でのインターネット利用は、ほとんどスマートフォンで済ませるので、実はタブレットでネットに接続することは少ない。打ち合わせのために出向いた出版社などでWi-Fiを利用できないときに、メールをチェックしたり、Webを見たりする程度だ。その程度の使用頻度であれば、電池の減りはほとんど気にしなくていいように感じている。ただし、Wi-Fiテザリングを使い終えたら、すぐにオフにするようには心がけている。
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| テザリングを使う予定があるときは市販の充電器を携帯するようにしている。この「eneloop stick booster」はデザインを気にいって購入したが、ややでかいので、他の充電器の購入も検討中 |
実は、SC-03Dを購入した際、Xiの販売促進キャンペーンの特典として「ポケットチャージャー 01」という充電器をもらった。テザリングを使う人には結構役立つのではないかと思う。筆者は、その充電器は知人にあげてしまったので、自分で購入した「eneloop stick booster」という充電器を持ち歩いているが、長時間外出するときなどには心強い存在となっている。
実はHDMI出力ができるGALAXY NEXUS
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| MHLアダプターをGALAXY NEXUSに装着したところ。横画面に切り替わっている。MHLアダプターには、HDMIケーブルと、電源用のUSBケーブルも接続されている |
「MHL」という規格をご存知だろうか。乱暴ながら簡単に言ってしまうと、micro USB端子を利用し、HDMI出力が可能な規格のこと。端末本体が予め対応していることが前提だが、サムスンやLGなど一部の海外メーカーを中心に採用が広がっており、「GALAXY NEXUS SC-04D」も実はMHL対応機種なのである。HDMI端子が見当たらないことで映像出力を諦めていた人には嬉しい仕様だ。
この機能を使うには、各社から発売されている「MHLアダプター」を利用する。筆者は都内の家電量販店で、比較的小型だったエレコムのMHLアダプター「MPA-MHL005BK」を購入した。店頭価格は1820円だった。
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| 2月末に開催された「Mobile World Congress 2012」の富士通のブースにて。Tegra 3搭載・LTE対応のスマートフォンはMHLによるHDMI出力で映像を見せていた |
エレコムのWebサイトによれば、動作確認済みの機種はドコモの「Optimus LTE L-01D」「GALAXY S II SC-02C」「GALAXY S II LTE SC-03D」「GALAXY NEXUS SC-04D」、KDDIの「HTC EVO 3D ISW12HT」「GALAXY SII WiMAX ISW11SC」、ソフトバンクの「DELL Streak Pro 101DL」となっている。少なくともこれらの機種はMHLアダプターを利用することで、HDMIによる映像出力が可能になるのだ。また、筆者が「Mobile World Congress 2012」で取材していたところ、富士通のTegra 3搭載・LTE対応・防水スマートフォンも、MHLにてHDMIで映像を出力し、ゲームのデモなどを実施していた。この富士通の端末は開発中のため仕様は今後変わるかもしれないが、国内メーカーにも採用の動きが広がっているのかもしれない。
使用感だが、本製品と「GALAXY NEXUS」の組み合わせでは、縦画面の表示には対応していない。MHLアダプターをスマートフォン本体に接続すると、スマートフォン側の画面は横画面用の表示に切り替わり、それがそのままテレビに表示される形だ。上下左右がわずかに切れるようなので、厳密に隅々まで表示させたい場合は注意が必要だろう。
接続すると、スマートフォンに表示されている画面がそのまま出力される。HDMI出力に切り替わると、スマートフォンの画面が消えてしまう排他的な表示ではなく、スマートフォンとテレビに同じものが表示されるミラーリング表示だ。写真、映像、ゲームなど、ひとまずはなんでも表示できる印象。また、HDMI出力なので音も出力される。この際のボリューム調整はテレビ側でのみ有効なようだ。
ビジネスマンなら簡単なプレゼンテーションツールとして活躍できる。ゲームなら電車の中の続きを大画面で、といったことも可能だ。ただ、すでに触れたように、今回の組み合わせでは横画面しか出力されないので、縦画面専用に設計されたゲームだと、テレビを見ながらのプレイは難しくなるだろう。
なお、各社の製品に共通の仕様だが、MHLアダプターには別途USBなどによる電源供給が必要だ(スマートフォン側の充電も行われる)。スマートフォン用のモバイルバッテリーなどでも電源供給は可能だが、煩雑なことに変わりはない。同様に、ゲームをプレイするためにスマートフォンを手に持つ場合も、ケーブルが多くて邪魔だったりする。そうしたことから、MHLアダプターの用途は映像や写真を見るのに向いている、ということになるだろう。
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| 端末側に表示されるものがそのままテレビ画面(奥)にも表示される | HDMIなので音も出力できる |
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| ゲームは大画面だと迫力が増すものの、スマートフォン側はケーブルが邪魔かもしれない | 縦画面専用ゲームはプレイが難しい場合も |
「GALAXY S II」シリーズはちょっぴり紛らわしい
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「GALAXY S II」を名乗る製品は、国内だけで3モデルある。NTTドコモの「GALAXY S II SC-02C」「GALAXY S II LTE SC-03D」、そして、現在使っているauの「GALAXY S II WiMAX ISW11SC」だ。
で、この3モデル、同じ「GALAXY S II」を冠しているのに、基本的なスペックが異なっているから紛らわしい。たとえばディスプレイは、「GALAXY S II WiMAX」が約4.7インチ、720×1280ドットと最大で、「GALAXY S II LTE」が約4.5インチ、480×800ドット、「GALAXY S II」が約4.3インチ、480×800ドットと続いている。フルタッチ型のスマホにおいて、主役を張るのはやはりディスプレイだと思うが、そこの仕様が違うモデルなのだ。
また、アプリケーションのプロセッサも「GALAXY S II WiMAX」が自社製の1.4GHz駆動のデュアルコア「C210」を採用し、「GALAXY S II LTE」がクアルコム製の1.5GHz駆動のデュアルコア「APQ8060」を、「GALAXY S II」が自社製の1.2GHzデュアルコアを採用している。
公称値ながら待受時間にも開きがみられる。「GALAXY S II WiMAX」が約420時間、「GALAXY S II LTE」が3Gで300時間、LTEで250時間、「GALAXY S II」が3Gで約640時間となる。端末の価格や通信方式の違い、毎月の料金、家族の契約状況など、単純に端末のスペックだけで選ぶものでもないとは思うが、ご参考まで。
ところで、「GALAXY S II WiMAX」の約4.7インチは、常用利用している端末の中では最大サイズのディスプレイを搭載している。全体的な印象として、非常にソツのないモデルだと感じるが、日常利用の中で大きな変化があったのは、両手で使う機会が増えたことだ。
手が大きいので、これまで利用してきた端末は基本的に全て片手で使えた。しかし、「GALAXY S II WiMAX」については片手と両手の併用になり、特に文字入力については両手を使うことが増えた。画面の大きさもさることながら、背面がフラットでスベスベしていることも影響しているかもしれない。電車通勤なので片手利用が便利なのだ。早いところ滑りにくそうなケースなぞを購入して対策しなければ。
「開発者向けオプション」の面白い機能
Android 4.0には、「開発者向けオプション」というメニューがあります。文字通り開発者向けのメニューなので、普通に使っているときには必要ないように思われますが、ちょっと面白いメニューがあるので紹介します。
その一つが、「タップを表示」です。ここにチェックを入れておくと、自分がタップした位置を白い点で表示してくれます。この機能を使うと、GALAXY NEXUSを外部モニターに接続し、プレゼンテーションをするときなどに、「ここをタップします」と示すことができるんです。ちなみに外部モニターに接続する際は、micro USB端子をHDMI端子に変換する別売ケーブルなどを利用します。
この「タップを表示」を使うと、スマートフォンの動作具合を検証する際にも役立ちそうです。というのも、動きの機種であれば指に追随して白い点が移動しますが、そうでない機種は、指の動きに遅れて白い点が動くはず。これまではAndroid搭載機のメーカーによる動作速度や体感速度を視覚化し、第三者に伝えるのは難しかったのですが、この「タップを表示」の機能を使うとわかりやすく表現ができるかもしれません。
とくにAndroid 4.0は、リードデバイスであるGALAXY NEXUSが日本でも発売されたわけですから、この機種と動作速度や体感速度がどう違うかを比べるのも、今年の新製品レビューの楽しみといえるでしょう。
このほかにも「開発者向けオプション」には、面白い機能がたくさんあります。その一例を挙げると、充電中のスリープ機能をオフにすることができるのでプレゼンテーションのときなどに便利な「スリープモードにしない」、タップした位置をX軸とY軸の座標で示し、指の動きを軌跡で残す「ポインタの位置」、CPUへのコマンドを表示する「CPU使用状況を表示」があります。ぜひ、使ってみて下さい。
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| タップを表示 | スリープモードにしない |
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| ポインタの位置 | CPU使用状況を表示 |
スマートフォンの電話帳のSNS同期って必要?
スマートフォンはFacebookやTwitterなどソーシャルメディアとの相性が良い。この利点を生かし、多くの端末が複数のSNSを一括して利用できるアプリや、SNSでつながっている友達の情報を連絡先に統合できる機能などを備えている。
筆者が使っているGALAXY S II SC-03Dにも、SNSとの連携機能がある。FacebookやTwitter、mixiなどのアカウントを登録でき、友人のつぶやきなどを一覧できる「Social Hub」というアプリとウィジェットがプリインされていて、電話帳もFacebookやTwitterと同期できるようになっている。
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| 電話帳をSNSと同期していると、電話やメールのやり取りをしない人がどんどん増えていく |
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| 電話帳の「表示オプション」で不要な連絡先データを非表示にできる。Google+でフォローしている人は「その他の連絡先」で非表示にできた |
使い始めた当初は「これは便利!」と思い、積極的に活用するよう努めていたのだが、最近は「果たして本当に便利なのか?」「むしろ使いにくくなるのでは?」と疑問を感じ始めている。
スマートフォンの電話帳は、電話をかけるときやメールを送るときに宛先を素早く呼び出せることが最も重要。SNSでしか連絡を取らない人や、SNSでつぶやきを見るだけという人まで電話帳に表示されると、電話をかけたい相手を探し出すにも時間がかかってしまう。同期の仕方によっては、1人の連絡先なのに、自分で電話帳に登録したものと、SNSから引用して同期したものの2つが並び、電話番号があるのはどっちだっけ? という混乱も生じたりする。
筆者は最近Google+を始めたのだが、これにより、電話帳の混乱にますます拍車がかかった。Google+を使っている人はご存知だろうが、Google+でフォローした人はGmailの連絡先の「サークル」という項目に追加される。AndroidスマートフォンとGmailの連絡先を同期する設定にしている場合、スマートフォンの電話帳にも自動的にGoogle+でフォローしている人が追加されてしまうのだ。
筆者の場合、Google+は友人や知人とのコミュニケーションではなく、ひそかに応援しているアイドルグループ・SKE48のメンバーの投稿を読むことを主目的としている。電話帳にお気に入りのアイドルの名前と顔が表示されるのは、悪い気がしなくもないのだが、実際の電話帳の用途としては、全く以て必要ない。Google+でフォローする人が増えるたびに電話帳の使い勝手が悪くなっていき……。FacebookやTwitterとの同期を解除するには、「設定」→「アカウントと同期」でそれらをオフにするだけで済むのだが、Google+はGmailの連絡先に統合されているのでそうもいかず……。
いっそGmail連絡先の同期機能を使わず、スマートフォン側で作成した連絡先だけを使おうか? あるいはGoogle+専用のアカウントを別に取得しようか? などとも考えたが、今さらそうした作業をするのも面倒に感じられる。といったことを思いつつ、電話帳のメニューをあれこれ開いて見ているうちに、Google+によって追加された連絡先だけを表示させないようにできることに気づいた。電話帳のメニューから「その他」→「表示オプション」→「Google」を選択すると、Gmailの連絡先のどのグループを表示させるかを設定できる。初期設定ではすべての項目にチェックが入っているが、「その他の連絡先」のチェックを外すと、Gmailの連絡先の「サークル」が表示されなくなった。で、この「表示オプション」でTwitterやFacebookと同期した電話帳も非表示にできることにも気づいた。
すでにGALAXYを使いこなしている人には当たり前のことかもしれないが、筆者が以前使っていた機種の電話帳メニューには、この項目がなかったため、うっかり見落としていたようだ。Androidスマートフォンの電話帳は、機種によって仕様が異なるので、すべての機種で同じようにできるかどうかはわからないが、Google+の電話帳への侵入に頭を悩ませている人がいたら試してみていただきたい。



















