PhotoSync+DropboxでiPhoneの動画をパソコンに取り込む
iOS 5の「フォトストリーム」があまりに楽ちんなので、いつも使っているカメラの写真も、撮った先からパソコンに転送させたくて、「Eye-Fi」を導入してしまいました。実はサービスが登場した当初、好奇心で購入していたのですが、そのときはいまひとつピンとこなかったんですよね。でも「フォトストリーム」を経験したことにより、そのよさを改めて実感することになりました。
で、ふと気づいたのです。Eye-Fiでは動画も転送してくれますが、「フォトストリーム」では、iPhoneで撮影した動画を転送してくれないのです。以前のようにケーブルに接続すればパソコンに取り込めますが、ワイヤレス転送に慣れてしまった身としては、今更ケーブルをつないで動画を取り込むなんて……という気分に(苦笑)。
そんな中、iPhoneの動画を吸い上げるのに役立っているアプリが、170円の「PhotoSync」です。これは、iPhoneやiPad、iPod touchなどの間で、写真や動画を直接転送したり、パソコンに写真や動画を直接転送できるアプリなのです。iPhoneやiPad間でやりとりする際は、どちらにも「PhotoSync」が入っていれば、Wi-FiまたはBluetooth環境下において、メニューから送信先の端末を選ぶだけで、IPアドレス云々を考えることなく任意のデータを転送できます。パソコンに直接転送する場合は、専用の無料ソフト「PhotoSync Companion」をサイトからダウンロードしてインストールします。
ただ「PhotoSync」は、Dropbox、Facebook、Picasa、Flickrなどへの転送もサポートしているので、それらのクラウド、サービスが利用できるなら、ソフトのインストールは不要になるよね、と考えました。以下にバージョン1.4.1を元に、Dropboxへの転送手順を簡単にご紹介します。
「PhotoSync」を起動したら、画面左下の[i]マークをタップして、「SETTING」を開きます。先頭の「Transfer Targets」にある「Configure」を開くと、接続できるサービスが現れます。そこで「Dropbox」を選び、[Authorize]ボタンをタップします。Dropboxへのログイン画面が現れるので、アカウントを入力し、ログインします。
Dropboxのどのフォルダに転送するかは、「Folder Settings」の「Destination Folder」で指定します。「Photos」あたりを指定しておくといいでしょう。転送時に指定したフォルダ内に「○○○のiPhone」という名前のフォルダが作られます。
![]() |
![]() |
| 「PhotoSync」を起動したら、設定画面を開く | 「Configure」をタップ |
![]() |
![]() |
| 「Dropbox」をタップ | [Authorize]ボタンをタップ |
![]() |
![]() |
| アカウントを入力 | フォルダを指定したいときは、「Folder Settings」の「Destination Folder」で |
実際の転送ですが、「PhotoSync」で「Camera Roll」を開いたら、転送した動画ファイルをタップします。複数指定も可能です。赤いチェックがついたら、右上の赤いボタンをタップします。すると「Select Action:」というメニューが表示されるので、「Sync Selected[選択したファイル数]」ボタンをタップします。転送先の選択画面に切り替わるので、[Dropbox]をタップすれば操作完了です(転送先の選択メニューは、横にスクロールします)。動画のファイルサイズにもよりますが、数秒もしくは数分後には、パソコン側で動画が見られるようになっているはずです。
以上が、今個人的に気に入っている方法です。わざわざアプリを使わなくても、直接Dropboxのアプリを開いてアップロードすればいいじゃない? と思われるかもしれません。でも、同じアップロードでも、「PhotoSync」を使ったほうが、圧倒的に少ないタップ数でアップロードできちゃうんです。実はここがキモなんです。友達同士で写真や動画を送り合うのにも役立つので、オススメでのアプリです。
![]() |
![]() |
| 「Camera Roll」を開く | 転送したい動画を選んで、右上のボタンをタップ |
![]() |
![]() |
| [Sync Selected]ボタンをタップ | [Dropbox]をタップ |
auのiPhoneにしたら選べなくなってしまった!
iPhone 4Sが発売され、これでauはAndroid、Windows Phoneに加えiOS端末までを選択肢に加えることになった。auが謳う「未来は選べる」という文句の通りだ。
しかし、iPhone 4Sを選んでしまった後は、残念ながら不自由になってしまった。iPhone 4Sはマイクロサイズのau ICカード(SIMカード)を使っているため、そのままでは以前の端末に挿し換えて利用することができないのだ。
auの場合、端末側がSIMカードを個体識別し、別のSIMカードが使えないというロックがかかっているので、アダプターを噛ませての挿し換えが不可能である。端末に別のSIMカードを認識させる「ロッククリア」は、通常ならばauショップで行えるのだが、アダプターを噛ませたマイクロサイズのSIMカードで使うためのロッククリアは、非サポートとして受け付けてもらえない。
![]() |
| G'zOne W62CA(手前)とiPhone 4S |
iPhoneで使っている回線を、SIMカード差し替えでほかの端末に移せないのは、ソフトバンクのiPhoneでも同様である。しかしこれまでのauのスマホのほとんどは、ほかの機種に回線を簡単に移すことが可能だった。auの場合、ドコモのiモードとspモードのように契約が分かれていないので、挿し換えるだけでメールアドレスもそのまま使えたのだ。
ソフトバンクでもできないのだから、auでもできなくて仕方ないのかも知れないが、しかし同じauのほかのスマホでできたことが、iPhoneではできないというのは、ちょっと残念だ。筆者の場合、仕事のためにほかの回線も端末もいくらでもあり、ほかの端末も持ち歩くので、この回線がiPhoneから変更できなくても問題はないのだが、なんらかのトラブル時、すぐに機種を変えられないのはちょっと不安でもある。
また、スマホ初心者にとっても、これはau版iPhoneを買うときに注意するべきポイントとなる。電話帳や各種サービスの移行手続きのときや、iPhoneの機能や使い勝手に不満を覚えたとき、以前の機種を使いたくなっても、いちいち機種変更の手続きが必要になる。店頭に行く必要があり、いちいち有料となるので、気軽に回線の移し替えはできない。
マイクロサイズのSIMカードをアダプタを介して利用することは、キャリアとして認めるのは非常に難しいところだが、それでもどうにかならないか、と思ってしまう。やっぱりフィーチャーフォンのG'zOneは、頑丈で安心感があるから、災害とかに備えて使えるようにしておきたいんだけどねぇ……。












