【MEDIAS X N-07D】

手のひらサイズのスポーツ観戦

2012年7月31日 06:00
(法林岳之)

 フィーチャーフォンが中心だったときから搭載するべきか、不要かが議論されてきたワンセグ。「テレビなんか観ないから」という声がある一方、店頭ではワンセグ搭載モデルが売れ、ワンセグのないモデルが敬遠されるという状況が続いていた。

 その流れはスマートフォンになっても基本的には同じ。NECカシオのMEDIASシリーズは、毎回、ワンセグを搭載してきているけど、他メーカーでは前モデルが人気だったのに、ワンセグがないモデルが今ひとつ奮わなかったなんていうことも起きた。特に、昨年の東日本大震災以来、緊急時の情報伝達手段として、放送サービスの重要性は再認識され、国内市場全体の流れとしては、「ワンセグは使わないかもしれないけど、搭載されている方がベター」という雰囲気になっている。

 じゃあ、積極的にワンセグを使わないのかというと、やっぱり、オリンピックのようなスポーツイベントがあると、使うシチュエーションが増えてくる。今回のロンドンオリンピックの場合、イギリスとの時差が8時間なので、どちらかと言えば、日本時間の夜から早朝に掛けて、さまざまな競技が行われる。そのため、本来は自宅などでゆっくりと見ることになるんだろうけど、残業で帰宅が遅くなったときでも帰りの電車の中で視聴することができるし、朝の通勤途中に昨夜のダイジェストを見るなんてことも可能。

ワンセグを見ながらつぶやける「ついっぷるテレビ」

 そして、MEDIAS X N-07Dの場合、ちゃんと定時に帰宅して、自宅で観戦できるような羨ましい人たちにとっても楽しい機能として、「ついっぷるテレビ」が搭載されている。最近、テレビなどを視聴するとき、Twitterなどのソーシャルサービスを使い、視聴中の番組に対するコメントをつぶやいたり、他の人のつぶやきを見ながら視聴するというスタイルが注目を集めているが、ついっぷるテレビはMEDIAS X N-07Dを横向きに構えたとき、画面の左半分にワンセグ、右半分にTwitterのタイムラインという表示ができる。さらに、画面上の[HOT]ボタンをタップすれば、現在、放送中のチャンネルの番組に対するツイートが多いのかがグラフで表示され、チャンネルごとの盛り上がり具合いを確認できる。オリンピックの人気競技だと、ツイート数もスゴいことになりそうだけど、今までの番組視聴とはひと味違った楽しみ方ができる。

 さらに、MEDIAS X N-07Dでもうひとつ忘れてはならないのが日本初のスマートフォン向け放送局「NOTTV」だ。まだ視聴可能なエリアは限られているけど、今回はオリンピックの一部の競技を視聴できることがアナウンスされており、地上波やワンセグとは違った競技を楽しみたいという人は要チェック。ちなみに、NOTTVについては、個人的に週末のJリーグの試合が楽しめるのがうれしく、仕事をしているとき、横で試合を流しながら、原稿を書くといった使い方もしている。オリンピックを機に、さらに番組が拡充されるのを期待したいところだ。

 こうした映像や音楽などのコンテンツを楽しむとき、音響も気になるところだが、MEDIAS X N-07Dには、音響技術「Audyssey」と「SRSサラウンド」が搭載されており、より良い音響で楽しむことができる。ただし、MEDIAS X N-07Dは3.5φのステレオイヤホン端子がないため、ワンセグや音楽を楽しむために、Bluetoothヘッドセットはぜひとも用意したい。最近、Bluetoothヘッドセットはかなり手頃になっていて、名前の知られたメーカー製でも2000円以下で購入できるものが増えている。

 これだけテレビを楽しむとなると、やはり、電池の持ちが心配だが、第1回のエントリーでも説明したように、MEDIAS X N-07Dは1800mAhの大容量バッテリーを搭載している上、急速充電にも対応しているため、出かける前のちょっとした空き時間に充電することもできる。充電しながらの視聴では、本体が熱くなってしまい、一時的に充電が停止することもあるけど、視聴を終えれば、再び充電することもできる。あまり神経質にならず、時間的にも精神的にも余裕を持って使っていきたい。


細かなところで満足できる「MEDIAS X」
【MEDIAS X N-07D】

細かなところで満足できる「MEDIAS X」

2012年7月30日 06:00
(関口聖)

 本格的にAndroidスマートフォンを利用しはじめて1年以上過ぎて、この夏から「MEDIAS X N-07D」を利用しはじめた。薄さ7.8mmというボディサイズ、Xi対応と、いろいろ特徴があり、それは今後、じっくり紹介したいのだが、使い始めて2週間、なかなか満足度が高いというのが正直なところだ。

 これまでのMEDIASシリーズに触れてきて、2012年春モデルの「MEDIAS ES N-05D」でも満足していたつもりだった。そこへいざ「MEDIAS X」を使い始めてみると、まずホールドしたときの感覚が心地良い。薄さ6.7mmだった「MEDIAS ES」と比べ、XiやNOTTVに対応しバッテリー容量が増えたこともあって、1.1mm、厚くなっているのだが、背面の端がラウンドしていて手に馴染む。人によっては、「MEDIAS ES」のように薄さを前面に押し出したソリッド感のある形状を好む人もいるだろうが、個人的には、これくらいのほうが良い。

 これは気のせいかもしれないが、ディスプレイ表示は「MEDIAS ES」より精細さが増したように感じる。どちらも約4.3インチで720×1280ドットというディスプレイなので、これはAndroid 4.0の効果なのかもしれない。また操作感も滑らかに感じる。本誌の開発者インタビューでも紹介されているとおり、スクロールなどタッチ操作はずいぶん改善が図られているようで、実際、Webブラウジングの際にはストレスを感じることがあまりない。感じ方が人それぞれ違うところだが、たとえばベンチマークアプリ「Quadrant Standard」では、FacebookやLINEなどの常用アプリをインストールしたあとの環境下で、4972というスコアだった。

 さて普段、最もよく使うホームアプリは、ドコモの「Pallet UI」ではなく、もう1つのプリセットアプリである「ランチャー」を常用している。実はこれまで人気ホームアプリの「LauncherPro」を利用してきたのだが、Android 4.0ならではの複数のショートカットをまとめたときのフォルダの見やすさなどから、そのまま利用することにした。これも先述の通り、スムーズな操作感を楽しんでいる。余談だが、それなりにフォルダやウィジェットを配置しているので、今後機種変更する際には、クラウドなどを経由して、次の機種にも配列が移せればいいのに……と思う。

 それから簡易留守番電話機能である「伝言メモ」も利用できるようになった。細かいけれど、便利な機能なのでありがたい。ただONにするための設定箇所がちょっとわかりづらい。設定メニューの「通話設定」からアクセスして操作する。また、マナーモードとは連動しないようだ。このほか、他の夏モデルでも対応しているものはあるが、プリインストールアプリが削除できるようになっており、これは人によっては評価するところかもしれない。

 なお、ネット上でも指摘する声があるように、利用している最中にはFeliCaマーク周辺が熱を帯びることがある。この点は確かに困ることもある。その一方で、ディスプレイの輝度、処理速度を抑える処理が自動的に実行される機能が働くので、少し待って解消されることが多い。このあたりは、今後、さらに改善されることを望みたい。

 全体的には、細かな点に改善が積み重ねられており、そうした要素が日々使っていく上で、満足度を高めているのだとあらためて感じる。次回以降、特徴的な機能の使い勝手を紹介したい。


撮りたいときがシャッターチャンス
【MEDIAS X N-07D】

撮りたいときがシャッターチャンス

2012年7月26日 06:00
(法林岳之)
MEDIAS X N-07Dで撮影。撮影日は曇り空だったけど、十分にきれいに撮れる(写真をクリックで拡大、約2.72MB)

 ケータイの重要な機能の1つであるカメラは、スマートフォンでも欠かせない機能の1つ。特に、FacebookやTwitterといったソーシャルサービスを使っていく上で、写真があるのとないのでは、だいぶ説得力というか、アピールの強さが違う。

 MEDIAS X N-07Dに搭載されているのは、メインカメラが裏面照射型CMOSセンサーによる810万画素、ディスプレイ左上に備えられたインカメラは130万画素という構成。裏面照射型CMOSセンサーは「Exmor R for mobile」で、従来のCMOSセンサーに比べ、薄暗い場所や夜景などにも強く、明るくきれいな撮影が可能。これからのシーズンは夜景を撮ったりすることも多いだろうけど、そういったシチュエーションでも効果を発揮する。

 そして、Nケータイのカメラでおなじみの機能と言えば、やはり、「瞬撮カメラ」。約0.6秒の瞬速起動、約0.3秒間隔の瞬速撮影で、撮りたいときにすぐに撮影できるので、シャッターチャンスを逃さない。ちなみに、起動については、ロック画面でカメラのアイコンをタッチするだけ。パターンやロックNo.によるロック解除セキュリティが設定されているときは、ロック画面にカメラのアイコンが表示されないので、ホーム画面にショートカットを貼っておくのがおすすめだ。

 インカメラの使い道については、どちらかと言えば、女性向きかな。自分撮りやツーショット撮影にも便利だけど、女性が手に持って、腕を伸ばしたときでも十分に上半身が写るように、画角は広角に設定されている。もちろん、Android 4.0から標準で実装された顔認証についても対応しており、設定すれば、瞬時にロックを解除できる。万が一、ロック解除ができないときのために、「パターン」と「ロックNo.」のいずれかで解除することが可能だ。

インカメラはAndroid 4.0標準のフェイスアンロックにも利用する 手軽に使いたいときには便利だけど、よりセキュリティを求めるなら、PINやパターンがおすすめ
万が一、フェイスアンロックで解除できないときは、パターンか、ロックNo.で解除できる ロック解除セキュリティがタッチのときは、ロック画面から瞬時にカメラを起動できる

 もっと女性向きのカメラ関連機能としては、従来のMEDIASシリーズから提供されてきた「Style up Closet」が挙げられる。残念ながら、プリインストールはされていないが、アプリケーション一覧にある「MEDIAS NAVI」を起動してサイトに接続し、「MEDIASアプリ」を選べば、NECカシオが提供するアプリの一覧が表示されるので、そこからインストールすることができる。

 同じく「MEDIASアプリ」のラインアップで、ちょっと面白そうなのが「field sign(フィールドサイン)」というアプリ。「フィールド=野外、屋外」に「サイン=合図、記号、看板」という言葉の組み合わせなので、何となく、想像できちゃうかもしれないけど、街中などで気になるものを見かけたら、その場で写真や思いついたメッセージを地図上に投稿したり、他人が投稿したものを拾って、集められるというサービス。投稿は基本的に匿名なので、あまりプライバシーに神経質にならずに使えるし、いろんな発見がありそうな感じ。東京の新宿駅あたりを歩いていると、次々と投稿が受信されて、何となく、新鮮な感じ。

ちょっと不思議な位置情報アプリ「field sign」。位置情報を使って、写真やメッセージを地図上に投稿したり、他の人が投稿した写真やメッセージを受信できる 写真に関連付けられた場所を地図で表示可能。投稿されたメッセージと自分のメッセージを結びつけることもできる
撮影時の位置情報の記録は常時ONにするだけでなく、一時的にONに切り替えて、撮影終了時に自動的にOFFに設定することも可能

 ところで、スマートフォンのカメラで気になるのが位置情報によるプライバシーの問題。位置情報をONにしているのか、OFFにしているのかを意識しないといけない。ここは位置を記録して写真を撮ろうと思い、写真を撮ってみたものの、その後、位置情報のOFFにするのを忘れていて、つい、そのまま、どこかに投稿してしまったり……。男性はまだいいけど、女性はこの辺、気をつけたいでしょうね。

 MEDIAS X N-07Dの場合、当然のことながら、位置情報のON/OFFはいつでも切り替えられるんだけど、実は「ONに切り替えるけど、カメラ終了時には自動的にOFF」という設定が選べる。つまり、位置情報を記録したいときだけ、ONに切り替え、あとは自動的にOFFという使い方ができる。これもなかなか便利な機能だ。この夏、どこかに出かけたら、たまには位置情報付きで写真をどこかに投稿してみては?


ケータイから乗り換えても安心
【MEDIAS X N-07D】

ケータイから乗り換えても安心

2012年7月24日 06:00
(法林岳之)

 前々回のエントリーでも書いたけど、ケータイからスマートフォンへの乗り換えを検討している人から相談を受けることが多い。なかでも女性からのご相談には、極力、熱心にお答えするようにしているわけですが(笑)、デザインやスペックなどに関する質問と並んで多いのが「ケータイで当たり前のことがスマートフォンでもできるのか」という話。

 さすがに、スマートフォンでiモードができない話、spモードメールででiモードと同じメールアドレスが引き継げるといった話はよく知られているし、カタログを見れば、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信といった『三種の神器』、防水防じんといった日本仕様に対応しているかどうかは、ある程度、わかる。

留守番電話サービスを契約しない人はもちろん、併用したい人にも伝言メモは便利。応答メッセージも3種類から選べる

 でも、実際に使ってみると、細かい部分でケータイのときと同じように使えないこともある。たとえば、伝言メモ、着信ランプ、文字サイズといった機能は、ケータイでは当たり前なんだけど、スマートフォンでは未対応の機種が意外に多い。

 筆者が使用しているMEDIAS X N-07Dは、こうした細かい部分も含め、ケータイのユーザーがスマートフォンに乗り換えても安心して使られている。まず、本体に音声メッセージを録音することができる伝言メモは、着信までの呼出時間を設定したり、設定メッセージも少しカタめの「標準」、フレンドリーな「プライベート」、英語メッセージの「英語」の3種類から選ぶことができる。他事業者は留守番電話サービスが無料で使えるんだけど、NTTドコモは有料サービスということもあり、契約しない人もいて、その意味においても伝言メモの有無は大切だったりする。

[設定]メニューの[セキュリティ]-[指定番号通知設定]で特定の人からの着信を隠すことができる

 着信ランプもケータイではおなじみの機能だけど、これも結構、装備していないスマートフォンが多い。MEDIAS X N-07Dの場合、ディスプレイ左上の内側カメラのすぐ近くにお知らせLEDが装備されていて、不在着信があったときなどに光るんだけど、メニューキーとバックキーをいっしょに光らせることもできるうえ、カラーも選ぶことができる。

 ただ、この着信ランプもいつでも誰でも光ればいいというものでもない。ケータイでは掛かってきた相手によって、着信ランプが光ったり、光らせなかったりということができたけど、MEDIAS X N-07Dはそのあたりもきっちりとサポートしていて、あらかじめ指定した電話番号の着信について、「着信ランプを点灯しない」「着信音を鳴らさない」「履歴を残さない」といった動作をできるようにしている。こういうところも女性にウケのいい要因と言えそう。

着信ランプは3種類のパターン、10種類のカラー(イルミネーションを含む)から設定が可能。同じ画面内の「フォント選択」と「フォントサイズ」は見やすさ重視の人は要チェック ディスプレイ上の内側カメラの隣にある着信ランプ。この他に、メニューキーとバックキーを光らせることができる

 また、ケータイから受け継がれているという点では、日本語入力も重要なポイント。MEDIAS X N-07Dは日本語入力システムとして、ジャストシステムのATOKを採用しているんだけど、もうひとつNのケータイでも根強いファンがいた「T9入力」にも対応する。たとえば、「こんにちは」と入力するとき、ケータイのマルチタップなら、[2]を5回で「こ」、[0]を3回で「ん」、[5]を2回で「に」……といった具合いに何度もソフトウェアキーボードをタップする必要がある。これに対し、T9入力は[か][わ][な][た][は]の順にタップすれば、ちゃんと候補に「こんにちは」が表示される。予測変換候補には漢字も表示される。もちろん、フリック入力やジェスチャー入力(フラワータッチ)、QWERTYキーも用意されているので、自分の好みに合わせて、選ぶことができる。

タップサーチでは画面内のテキストだけでなく、図やイラスト、写真、画像内のテキストも認識する。画像はピンチイン/ピンチアウトでサイズを変えると、文字を認識しやすい

 こんな感じで、いわゆる日本仕様以外にもケータイで使っていたときと同じように使える機能が充実しているのは、移行するユーザーにとって、心強い。でも、そればっかりじゃつまらないので、少しNのスマートフォンらしいところを紹介しておくと、何でも検索しちゃう「タップサーチ」はなかなか面白い。ステータスバーをドラッグして、通知パネルを表示し、「タップサーチ」をタップして起動。あとはWebページでも画像でも気になる文字をタップすれば、すぐに検索ができるという機能。ポイントはテキストだけではなく、画像内のテキストも認識するので、カメラで撮影した写真に写ってる文字も認識させて、検索できるというわけ。アルファベットなども認識できるから、海外に出かけたとき、英文などを検索するときにも役立てられるかも。


サクサクのうえに、クセになる触感?
【MEDIAS X N-07D】

サクサクのうえに、クセになる触感?

2012年7月19日 06:00
(法林岳之)

 ケータイからスマートフォンに移行するとき、ほとんどの人が最初に戸惑うのがタッチパネルの操作。普段、駅の券売機から銀行のATMなど、結構、いろんなところで画面はタッチしているはずなんだけど、スマートフォンということになると、戸惑ってしまう人が多い。

 この戸惑ってしまう背景には、初期のスマートフォンでタッチパネルの反応が良くない機種があったり、画面内のタップしたところと違う項目が反応したり、タップしたつもりがされていなかったりと、ユーザーが意図しない動きをする機種があったことも関係している。それがこれからスマートフォンに移行しようとする予備軍の人たちに伝わり、「○○さん、スマートフォンに変えたんだけど、タッチパネルがダメなんだって」「だから、最近、メールが短いのねぇ」なんてことが語られるようになった印象もある。

 ただ、タッチパネルがダメなんていう話は、さすがにもう昔の話。各社ともタッチパネルのレスポンス向上にはかなり力を入れているし、完成度も非常に高くなっている。たとえば、MEDIAS X N-07Dには単にレスポンスを向上させるだけでなく、「フィーリングタッチ」という独自のタッチパネルのユーザーインターフェイスを採用し、使いやすさを追求している。ユーザーインターフェイスといっても画面に表示するホーム画面などではなく、タッチパネルの操作感そのものを少し変えている。

フィーリングタッチのタッチの反応は6種類から設定できる。それぞれに振動の印象が少しずつ違う

 よくスマートフォンの操作感を語るうえで、「サクサク」という言葉が出てくるけど、これは必ずしもタッチパネルだけの話じゃなくて、どちらかと言えば、スマートフォン全体のパフォーマンスの話。たとえば、MEDIAS X N-07DはCPUに米クアルコム製Snapdragon S4のデュアルコアプロセッサ「MSM8960」の1.5GHzが搭載されていて、パフォーマンスはかなり高い。改めて言うまでもないけど、AndroidプラットフォームもAndroid 4.0なので、こちらも従来バージョンに比べ、全体的なパフォーマンスが向上している。

 そして、タッチパネルのレスポンスもよくチューニングされていて、docomo Palette UIのアプリケーション一覧画面も指先の動きに、画面がしっかりと追従してくる。まさに「サクサク」という言葉がぴったりの動きなんだけど、実は、MEDIAS X N-07Dに搭載されている「フィーリングタッチ」はもう一歩先の話。

 最初にも書いたように、従来のスマートフォンではユーザーが意図しないところを触ってしまったり、位置がずれてしまうということがあったけど、MEDIAS X N-07Dでは触感によるフィードバック「ハプティクス技術」を活かし、ユーザー自身がタップしたことなどをわずかな振動や音でユーザーがしっかりと認識できるように作り込まれているのだ。たとえば、文字入力でソフトウェアキーボードをタップしたとき、本体がわずかに振動し、タップしたことを指先からユーザーに伝えてくれる。この振動はバイブレータのような「ブルブル」とか「ビ!ビ!」という振動ではなく、触ったことがわかるレベルの細やかで小さな振動。文字入力のときもキーの音と共に、キーが振動するので、非常にわかりやすい。ちょっとクセになりそうな触感だ。

ホームキーはハードキーを採用。スリープ時もホームキー押せば、すぐに画面が表示され、時刻なども把握できる

 キーと言えば、もうひとつ要チェックなのがホームキー。MEDIAS LTE N-04Dもそうだったけど、Androidスマートフォンに必須の「メニュー」「ホーム」「バック」の3つのキーをタッチセンサーで実現している機種は意外に多い。防水のことなどを考えると、タッチセンサー採用でフラットに仕上げるのがベターなんだろうけど、実際に使ってみると、意外にタッチする場所がつかみにいなど、実用面でも気になるところも出てくる。

 これに対し、MEDIAS X N-07Dではホームキーをハードキーで備ええているため、スリープで画面がOFFのときもホームキーを押せば、すぐに画面が表示される。ちょっと時計を見たいときなどにも役に立つ。しかもタッチセンサーを採用したメニューキーとバックキーは、キーバックライトが内蔵されていて、ホームキーを押したときは一度、光り、周囲が暗いところでは継続して光るため、真っ暗な部屋の中でも迷わずに操作できるというわけだ。

キーバックライトは7色から選ぶことができる。スマートフォンではこういった設定を選べる機種が少ない。気分転換にもなるし、女性ユーザーには喜ばれる機能かも 付属の卓上ホルダーは横置きスタイルを採用。セットした直後は横画面の卓上ホルダーメニューが表示される

あのNのスリムがスマートフォンで
【MEDIAS X N-07D】

あのNのスリムがスマートフォンで

2012年7月17日 06:00
(法林岳之)

 7月に入り、各社の夏モデルが続々と発売され始めた。新機種が発売されるシーズンになると、一般メディアでのケータイ関連の露出が増えるせいか、友だちや仕事関連でお付き合いのある人たちから新製品に関する相談を受けることが多い。

 中でもこの半年くらいの間で、急速に増えてきたのが女性。と言っても本コーナーで書いておられるような“デジタルにも強い”お姉さま方ではなく、もう少しフラットというか、ニュートラルにデジタルと接している女性からの相談が多い。当然、そのお題の中心は「スマートフォンにしようと思うんだけど……」という話。

 おそらく本誌の読者のみなさんも似たような感じで「頼られてる(利用されてる)」かもしれないけど、女性のスマートフォン乗換の相談って、なかなか難しいんです。相手が男だったら、「CPUはデュアルコアで……」「ディスプレイはタッチパネルだから……」「カメラも気になるだろうけど、実はメモリがだな……」「データ通信は最大○○Mbpsで、テザリングも……」なんて感じで、スペック中心に話ができるし、そんなデジタルに強くない人でもある程度は理解してくれる(はず)。

 これに対し、女性はデザインやカラー、機能が重要なファクターを占める。でも、そういったソフトな話ばかりで答えていると、いろんなところで情報を仕入れてくるらしく、「Xiって、どれくらい速いの?」とか「電池の持ちは?」「インカメラが……」なんて感じで、結構、ハードウェア絡みの質問でも突っ込まれる。ある意味、男性よりも欲張りなのかもしれません。

2007年発売のN905iμ(左)から受け継がれてきたハイスペックスリムのテイストを受け継いだ2012年夏モデル「MEDIAS X N-07D」(右)

 じゃあ、そんな欲張りな相談をしてくる人って、どんなケータイを持っているのかというと、わりと目にするのが折りたたみのNのスリムモデル。そう、N905iμから続く「ハイスペックスリム」「エレガントスリム」と呼ばれてきたシリーズ。ボク自身もN905iμを使っていたことがあるけど、後継モデルは女性向け路線が強調されて、人気も高く、街中でも見かけることが多い。

 そんなNのスリムモデルのDNAを受け継ぐのが先日発売されたばかりのNECカシオ製スマートフォン「MEDIAS X N-07D」だ。ボクは昨年末発売のMEDIAS LTE N-04Dを使っていて、今年3月にはMEDIAS ES N-05Dが発売されたけど、今回のMEDIAS X N-07Dは、NECならではのスリムボディに、フルスペックを凝縮。Android 4.0に1.5GHzデュアルコアプロセッサを搭載し、防水防じん、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、810万画素メインカメラ&130万画素インカメラに、NOTTVまで入ってる。

 このフルスペックを搭載しながら、薄さ7.8mmというスリムボディで、幅も約67mmに抑えられている。ボディ背面の角も丸みが付けられていて、非常に持ちやすい。ボクは手が大きいので、ラクに持てるけど、このサイズ感なら、女性にも持ちやすいんじゃないかと思う。デザイン的にも「ハイスペックスリム」「エレガントスリム」のテイストをうまく受け継いでいる感じ。

当時、スリムなボディで高い人気を得たN905iμのボタン部側のボディとほぼ変わらないボディに、ハイスペックを凝縮。ディスプレイ周囲のフレームも上品なイメージ

 これだけ薄いと、電池の持ちが気になるところだけど、MEDIAS X N-07Dは1800mAhの大容量バッテリーを搭載していて、連続待受時間が約520時間、連続通話時間が約370分。これは今夏のNTTドコモのwithシリーズでは最もロングライフだし、ひと回り大きいサイズのモデルが多いNEXTシリーズと比較しても遜色ないレベル。

 さらに、急速充電に対応しているので、付属のACアダプタを使えば、1時間の充電で約80%まで充電できるの注目ポイント。万が一、帰宅後に充電を忘れても朝起きて、出かける準備をしている間に充電できるし、外出先でもACアダプタを持っていけば、ちょっとした空き時間に充電できるのは心強い。

 とまあ、なかなかのハイスペックモデルなんだけど、実際のところ、どれくらい使えるのか、どんな機能がいいのかという話は次回以降、順次、お伝えしますね。


雑学に強くなった「しゃべってコンシェル」

雑学に強くなった「しゃべってコンシェル」

2012年7月3日 06:00
(関口聖)

 ドコモの「しゃべってコンシェル」がバージョンアップした。これまでも、「明日の朝、8時に起こして」と喋りかければアラームがセットされたし、乗換検索や現在地の地図表示といった使い方はできたが、今回のバージョンアップで何ができるようになったのか。ドコモでは「生活に密着した情報や雑学など幅広い質問に対して、クラウド上で推定した『回答そのもの』を表示できるようになる」としている。

 つまり、これまで「富士山の高さは?」と尋ねると、富士山と高さというワードでの検索結果を表示していたのに対して、新バージョンでは「3776mです」と答えをずばりと示すようになった。いわば“雑学に強くなったのが今回の特徴”だ。約1カ月前に開催された展示会「ワイヤレスジャパン2012」のドコモブースでも、「しゃべってコンシェル」の質問例として「日本の選挙権は何歳以上ですか?」「院政を始めたのは誰?」「渡辺謙さんのプロフィールを教えてください」などが挙げられている。かくいう関口も、先日、テレビCMに出演している外国の俳優さんの名前がわからず、「○○(商品名)のCMに出ているのは誰?」と「MEDIAS N-05D」に向かって質問したら、きちんと答えを得られた。こうした質問を投げかけて、ずばりと答えが示されれば、「おお、すごい」と素直に感嘆する。

試しに千代田区の面積を聞いてみた。しかしそもそも答えを知らなかったので、合ってるかどうか確認してしまったのは、ここだけの秘密 ちなみに、しゃべってコンシェルではTwitterを対象にしたリアルタイム検索もできる。個人的には「阪神の試合結果を教えて」と尋ねるのが便利に使えそう

 

 音声で問いかけて機械が答える、というシチュエーションは、ものすごく未来的でワクワクする機能だ。だから、ちょっと試してみて、うまく答えが得られると嬉しくなって、もっと試したくなる。ところが、全ての自然文に対応できるかといえば、まだまだ難しくて、ちゃんとした答えが得られないことも少なくない。雑学的な質問をしたのに、位置情報関連で検索するなど、ちょっと的外れの答えに繋がることもあり、そうした失敗が続けばイラッとすることもある。なので、現時点では「こういう質問なら良い感じですよ」という例文が示されれば嬉しいし、個人的には、雑学的な質問は最終的に「Q&Aボタン」を選ぶと、答えが得やすいかなと感じている。

 ただ、“ムチャぶり”とわかって、いろいろ質問してみると、「そうきたか!」という驚きと笑いを得られることのほうが多いように思う。たとえば、「しゃべってコンシェル」をバージョンアップした直後、「今日のお昼ご飯は何がいいでしょうか」と無茶な質問をしたところ、「しゃべってコンシェル」からは「インターネットでお調べしたところ、ごま油です」と回答してくれた。実にツッコミ甲斐のある返事だったので、次々、ムチャな質問をして楽しませてもらった。こうした機械とのインタラクティブな遊び方は、iPhoneの「Siri」登場時にもネットでいろいろと話題になったが、音声認識エージェントでもたらされた新しい体験だ。いずれは、ムチャぶりだけではなく、幅広い自然な問いかけに答えてくれる日がくるのだろうが、その進化の過程も積極的に楽しみたいところだ。