iコンシェルの「おでかけナビ」を試してみた
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| スケジューラーに地名入りのデータを入力 |
オートGPS対応に注目が集まるドコモの「iコンシェル」だが、27日から新サービス「おでかけナビ」がスタートした。冬モデルの発表にあわせて案内された機能だったので、「オートGPS限定のサービスなのかな?」と思い込んでいたが、あらためて確認したところ、「オートGPS対応とは関係がなく、iコンシェルの機能拡充になる」(ドコモ広報部)とのことで、2008年冬以降に発売されたiコンシェル対応の携帯電話であれば誰でも利用できる。
では、「おでかけナビ」がどういった機能かと言うと、「ケータイのスケジューラーに地名入りの予定を入力しておけば、いつのまにか詳細欄に経路検索サイトへのリンクが追加される」というもの。「件名:同窓会」「場所:梅田 BIGMAN前」などと入力しておけば、「 http://navi.its-mo.com/ ……」というURLが追加され、アクセスすると目的地を選ぶ画面、次いで出発地を選ぶ画面となる。
これまでもアドレス帳に店舗の電話番号を登録しておけば、iコンシェルのデータ更新時に店舗住所などが付加されていた。仕組みとしては、そのあたりとほぼ同等と思われるが、ネットワークと連携してスケジューラーがさらに便利になったのは、素直に嬉しいポイント。地図アプリとの連携やローカル(端末内)での検索処理などが実現されれば、なお嬉しい。
個人的な問題は、普段、ケータイのスケジューラーをあまり使わないことだ。いきなり全てを否定した気がしなくもないが、業務で使うスケジューラー、プライベートでPCから使うスケジューラーと、既に2つものカレンダーアプリを利用しており、関口の能力的には限界突破目前。ただ、先述したように、“ネットワークとの連携”で実現する機能は、これからのケータイの醍醐味と言えるモノ。iコンシェルの「iスケジュール」「おでかけナビ」は積極的に使っていきたい。
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| 別の日程だが、下部にURLが追加されているのがわかる | アクセスすると目的地を設定する画面に |
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| 次いで出発地を設定 | 検索結果 |
YouTubeやPicasaをフル活用したくなるL-06A
8月からiPhoneとHT-03Aを比較しつつ、Googleモバイルの使い勝手について書かせていただいているが、ときどき感じていたのが「これって、普通のケータイでもできるよなぁ」ということ。iPhoneやHT-03AのメールクライアントにはGmailのアカウントを設定でき、プッシュで受信できる。YouTubeを全画面表示で見られる専用ビューアーも付いている。もちろん、それらは便利この上ないのだが、普通のケータイでもブラウザを介してGmailやYouTubeを利用できるし、Googleカレンダーだって、Googleマップだって見られる。
というわけで、先月から愛用しているのがドコモのL-06Aだ。一般的なケータイの操作性を備えつつ、Googleモバイルのメニューにダイレクトアクセスできる「g」ボタンを備えた機種だ。「g」ボタンを押すと、検索・YouTube・写真(Picasa)・地図、Gmail・ニュース・乗換案内・設定の8個のアイコンが表示される。それぞれを選択すると、iモードブラウザが起動して、各サービスのトップページにアクセスできる仕様になっている。ただし、地図を選択した場合はiアプリの「モバイルGoogleマップ」が起動する。「設定」では、待受画面にGoogleの検索窓を設置するかどうか、検索の範囲を「iモード」(公式サイトを優先する検索)にするか「Googleモバイル」にするかなどを設定できる。
一見すると便利そうに思える「g」ボタンだが、以前P-01Aを使っていたときにもGoogleモバイルを多用していたボクとしては「あれ? さほど便利に感じないなぁ」というのが率直な印象。こうしたGoogle専用メニューがなくても、よくアクセスするページをBookmarkに登録しておけば、それで事足りるからだ。L-06AのGoogleメニューの中には、GoogleカレンダーやiGoogleはない。これらを利用したい場合は、別途Bookmarkに登録しておく必要が生じる。iPhoneやHT-03Aでメニュー画面を自由にカスタマイズすることに慣れたボクには「L-06AのGoogleメニューも自由にアイコンを追加できたらなぁ」と思ってしまうのだ。
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とは言いつつ、使い続けているうちに、L-06Aならではの魅力も感じるようになってきた。それはアップロードの快適さ。L-06Aは上り最大5.7MbpsのHSUPAに対応した機種だが、YouTubeやPicasaへのアップロードが実に快適なのだ。各サービスにケータイから画像・動画をアップロードするには、パソコン版ウェブサイトでメールで投稿できる設定をしておく必要があるようだ。ボクの場合、アップロード操作を選択するだけで、投稿用のメールアドレスが入力されたメール画面が表示されたので、すでに設定していたのだろう。記憶は曖昧なのだが……。
YouTubeにアップロードする場合、10秒程度のQCIFサイズの動画であれば、スィ~という感じであっという間に送信が完了する。試しに、HSUPA対応エリアであることが公式に報じられている自由が丘駅周辺で送信にかかる時間を測定してみたが、15秒のQVGA動画を送るには約20秒を要した。また、5.1Mサイズで撮影した静止画をPicasaにアップロードするには約18秒を要した。待ち時間のストレスを感じない速度だ。また、L-06Aには、静止画や動画を撮影したあとにワンボタンでアップロード画面に遷移する機能が付いているのだが、これが便利で、ついつい気軽に投稿したくなる。
iPhoneやHT-03Aでは、YouTubeやPicasaにアップロードする際のインターフェイスが異なるので単純には比較できないのだが、アップロード速度や操作の手軽さではL-06Aにアドバンテージがあるように感じている。加えて言えば、当たり前のことなのだが、普通のケータイのように使えることもL-06Aの大きな利点。「Googleケータイ」と言えば、Androidを搭載したHT-03Aを思い浮かべる人が多いだろうが、ボク的には、HT-03Aを「Googleスマートフォン」、ダイヤルキーがあり、FeliCaやワンセグも備えたL-06Aを「Googleケータイ」と呼びたいと思っている。
「らくらくホン」のありがたみ
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| 電源を入れるたびに現れる画面。しつこいなと感じるときもあるが、やり過ぎるくらい注意を喚起するのがちょうど良いのかも知れない |
「らくらくホン6」は、防水&防塵を売りにしています。実は私、これほど長く防水仕様のケータイを使ったのは初めて。なので、そのありがたさを改めて知ることになりました。洗い物をしているときやお風呂に入っているときの着信など色々と重宝しています。
とくに気に入っているのは、汚れても洗えること。「らくらくホン6」では、庭いじりをする方を想定し、「泥がついても洗い流せるから安心」と謳っていますが、まさにそのとおり。先日、生姜掘りに行く機会があったのですが、その作業中に着信があったときなど本当に重宝しました。
このような待受状態、つまり受動的なときのアクションを助けてくれる、これが防水ケータイのメリットだと私は思いました。こうした便利さが「らくらくホン」を使う方々にも提供されるのはありがたいことです。
今回は、あえて「らくらくホン6」を使ってみて、年配者の気分を体験してみました。そこで気づいたのは、いま基本性能や基本機能の改良と真正面に向き合う機種が少なくなってきたのでは? ということです。「らくらくホン」は、ボタンが押しやすくて画面の見やすい点などがよく挙げられる特徴ですが、これはシニア層だけが求めていることでしょうか。決してそんなことはないはずです。なぜ、こうした万人に共通なメリットが、「らくらくホン」という記号化されたケータイに閉じ込められているのでしょう。ケータイの開発に携わる方々は、このあたりにも目を向けていただきたいなと強く願っています。
海外で使いたいあのスマートフォン
香港で開催されている「Mobile Asia Congress 2009」の取材で、またもや国際ローミングを使うことになった。以前も書いたように、SH-06A NERVは3G/GSMに対応しており、現地に降り立って電源を入れれば、何の設定も必要なく電波をキャッチしてローミングが始まる。ただ、国際ローミングは正直なところ、少々料金が高く、使いまくるわけにはいかない。いつもの番号がそのままのため、仕事の電話を逃さず受けられるというメリットはあるものの、やはり発信は少々躊躇してしまう。
特に、滞在国の友達と合流したり、友達と一緒に旅行し、自由行動でばらばらになりケータイで連絡を取り合うといった場合、頻繁に電話をすることになる。帰国後の請求に驚くことも十分ありえる話だ。例えば、香港では、「3」というキャリア(ドコモも出資している)に接続したが、1分辺りの通話料は75円。着信でも145円かかる。日本の電話(現地で国際ローミング中の日本のケータイを含む)への発信は175円と、さらに割高だ。
そこでオススメしたいのが、現地のプリペイドSIMと国際ローミングの2回線持ち。発信などを極力現地のSIMで行うようにすれば、料金の節約になる。例えば、私は前回香港を旅行した際に、「CSL」というキャリアのプリペイドSIMを購入した。今回の取材でも、同じものを利用したが、通話料は1分辺りわずか0.1香港ドル。1日50香港ドル(5日なら178香港ドル)で、パケット通信も定額になる。日本以上に密集しているセブンイレブンで、簡単にチャージできるのも魅力だ。国ごとの通信事情によって、この辺りの価格などは異なるが、語学力に自信があれば、プリペイドSIMの購入にぜひチャレンジしてみてほしい。
ただ、日本のケータイのほとんどに、SIMロックがかかっており、現地のSIMカードを挿すことができない。かといって、わざわざそれだけのために海外で端末を購入するほどでも……という人が大半だろう。
この冬には、そんな人にもピッタリスマートフォンが登場する。ウィルコムの「HYBRID W-ZERO3」だ。詳しくは発表を報じた記事に譲るが、ウィルコムではW-SIMのGSM版発売を予定している。国内ではつなげないが、当然SIMロックがかかっておらず、海外で安価に通信できる。また、この機種はデータ通信にHSUPAを採用しているが、こちらのSIMカードスロットにもロックがかかっていない。
例えば、海外で音声にいつものキャリアのSIMを、データ通信に現地のプリペイドSIMを挿しておけば、普段使う番号で発着信できる上に、データ通信は現地料金で格安だ。逆に通話料を抑えたければGSMの方に海外のプリペイドSIMを挿すという手もある。国内ではSIMフリーのメリットはほとんどないが、日本を一歩出れば、えられる恩恵は非常に大きい。
大前提だが、独自に練られたUIや、Windows Liveをウィルコムならではにアレンジするという試みも面白い。各社の冬春モデルの情報が出揃ったが、個人的にはこの機種が、正式発表されたスマートフォンの中では一番魅力的だと感じている。最近では、日本の一般的な高機能ケータイとスマートフォンの両方を常に持ち歩くようにしているが、後者をiPhone 3GSからHYBRID W-ZERO3に変えてみるかもしれない。もちろん、料金次第だが、ウィルコムならではの大胆な施策に期待している。
「最新ケータイお届けサービス」を試す
ようやく出揃った各社の新製品ラインナップ。すべてのキャリアが来春までの製品を発表したことにより、選びやすくなった一方で、スペックの高いモデルは来春まで待たなくてはいけないという何とも言えないジレンマに陥っている。
NTTドコモであれば、セパレートタイプの「F-04B」だし、auであれば無線LANに対応した12メガ「SH006」、ソフトバンクモバイルは、1.5GHz対応の「943SH」といった具合だ。
しかし、仕事柄、新しいサービスを試さなくてはいけないことから、冬モデルも当然、購入しなくてはならない。
今回、発表された新サービスのなかで特に気になっているのが「オートGPS」機能。iコンシェルと組み合わせ、位置情報によってどれだけ快適にさりげなく情報を伝えてくれるかはかなり注目にしているところでもある。事前に端末を借りて触った段階では、結構、いい感じに情報を教えてくれるような気がする。
となると、購入するのは11月20日発売のSH-01BもしくはF-01B、もしくはF-02Bといったところになる。
キャリアショップ、家電量販店など、携帯電話を購入できる場所はいくつかあるが、前々から買おうと思って買わずにいたのがDCMX GOLD会員向けの「最新ケータイお届けサービス」というやつだ。デスクに電話すると、すぐに新機種を届けてくれるという。
しかし、新製品の価格はウェブページには出ておらず、デスクに電話して問い合わせないといけないらしい。早速、電話をかけて聞いてみた。
この手のデスクにありがちなのだが、やはりDCMXの電話窓口もかけてもすぐにはオペレーターにはつながらず、結構、待たされた。やっとつながり「SH-01Bの価格を知りたいんですけど」と言ってもすぐには答えてもらえず、しばらく保留音を聞かされた後、金額を教えてくれた。
SH-01Bは5万8968円、F-01Bは5万9976円だった。ちなみにこれは都内の家電量販店で予告されていた価格とまったく同じ。デスクで購入した場合は、バリュー一括のみ、当然支払いはDCMXという制限がついている。気になる宅配日時だが、発売日が20日ということで、早くても翌21日になる、とのことだった。
価格もとびきり安いわけではなく、発売日当日に手に入るわけではないということで、「ちょっと考えます」といって電話を切ったのだった。
価格と宅配日を教えてもらうという電話だけで約9分半……。「急がしくてショップににいけない。けどケータイを買い換えたい」という人だけが便利使えるサービスだけど、そもそもそれだけで9分半も時間がかかるのであれば、ショップに行った方が早いかも、と感じてしまったのだった。
SH-07Aユーザーが見た各社の2009年度冬春モデル
本誌でもお伝えしているように、先週、ソフトバンクとNTTドコモの発表会がそれぞれ行われ、新ラインアップが発表された。10月19日に発表されたauのラインアップと合わせ、主要3事業者の新モデルがひと通り、出揃ったことになる。ただ、今年は昨年のNTTドコモに続き、auもソフトバンクも秋冬モデルと春モデルをまとめて発表した。半年先までのラインアップが見えるのって、読者のみなさんはどうですか?
SH-07Aを使いはじめて、約4カ月ちょっと。以前にも書いたけど、ボクらのような仕事をしていると、基本的には商戦期ごとにいくつかの端末を買い換える。だから、そろそろ次を考える時期に来てるんだけど、そういう買い方は特殊であって、普通は同じ端末を1年半とか2年くらいは使い続けるもの。
じゃあ、SH-07Aを使い続けるつもりで(結局、買い換えるので、あくまでも「つもり」です)、2009年度冬春モデルを見ると、どうなるのか。まず、SH-07Aユーザーとして、注目したのは、ブルーレイディスクレコーダー連携が拡充されたこと。これは言うまでもなく、SH-07Aが売りとしてきた機能のひとつ。他機種でもサポートされたのはひと足、先行できていたようで、ちょっとうれしい気分に浸れたかな。でも、現実的なところを考えると、NTTドコモとソフトバンクのファイル形式は従来のフォーマットがそのまま継承されているようなので、今後、レコーダーの選択肢はグッと増えることになるかもしれない。できれば、レコーダー側でもケータイ側でもそれぞれ動作確認機種の情報を出してくれるとうれしいんだけどなぁ。
次に、オートGPS対応によるiコンシェルの強化。これは冬モデル以降が対応なので、SH-07Aユーザーは対象外。使い方にもよるんだろうけど、旅行先や出張先で自動的に情報が配信されるのは便利そうだけど、こうしたコンテンツが絡むサービスは、徐々に内容が充実するものなので、SH-07Aユーザーはまだ様子見でもいい……と強がってみたり(笑)。
一方、デザインはどうか。これは連載の記事でも書いたけど、今回のNTTドコモのラインアップはSTYLEシリーズが半分を占め、形状も19機種中11機種が折りたたみタイプという偏った構成なので、PROシリーズでサイクロイドのSH-07Aは、ある意味、希少な存在。ただ、ソフトバンク向けのシャープ製端末には、トップパネルの段差がないスリムなサイクロイドも2代目モデル(AQUOSケータイ 943SH/写真)が登場したので、そろそろNTTドコモ向けでも同様のデザインを検討して欲しい時期かな。次もサイクロイドを使いたいと考えるのなら、それが登場する頃がSH-07Aユーザーが買い換えるタイミングと言えるのかも……。さて、SH-07Aユーザーのみなさんは、いつ頃、機種変更を検討しましょうか?
初期化しても復旧が簡単なAndroid OS
待ちに待ったAndroid 1.6が公開されたこともあり、Android OSの持つクラウドの力を試してみる気持ちも込めて、手持ちのHT-03Aをいったん初期化してみることにしました。
初期化は「設定」の「SDカード&端末容量」「データの初期化」を選ぶだけ。初期化の対象は本体メモリだけでmicroSDカードには影響がないので、microSDカードを外す必要はありません。
初期化した後に大事なのは今まで使っていた環境の復旧作業ですが、メールや連絡先、カレンダーなどのデータは、初回設定で今まで使っていたGoogleのアカウントを入力するだけで自動的に復旧します。データが多い場合には読み込みまで多少時間がかかりますが、バックアップデータをいちいち取っておく必要がないのは非常に便利。
HT-03Aの要であるアプリも、Androidマーケットにアクセスすると、初回のみ今まで利用したアプリの履歴が表示され、この履歴からインストールが可能です。全部まとめて一気に戻す、ということはできませんが、試しに入れたまま使わなかったアプリなどを見直すにはいい機会。片っ端からタッチしていくだけでアプリが次々にインストールできていくのは非常に快感です。
使っていたアプリをバックアップするアプリも存在しますが、この手軽さなら本体の履歴機能だけで十分便利。購入した有料アプリもきちんと再インストール可能です。ただし、繰り返しになりますが履歴が表示されるのは初回のみなので、一度でも別の画面に遷移してしまうともう履歴は表示されず、1つ1つアプリを探し出す必要がある点は要注意です。
携帯電話の乗り換えは設定の移行が大変ですが、Androidであれば無料で簡単に移行できそう。今回の各キャリアの新製品発表では噂のソニー・エリクソン製Androidが発表されませんでしたが、いつか来るXPERIA X10を楽しみに、しばらくはHT-03Aを愛用しようと思います。
P-09A、320万画素カメラで撮ってみた
ハイエンドモデルと遜色ない機能を搭載しながら薄いケータイ、それが「P-09A」だが、ハイエンドモデルと大きく異なるのがカメラの画素数だ。
「画素数なんて、カメラの善し悪しと関係ない」ということを知っていればいいが、多くの人にとっては、カメラの性能を推し量る上でわかりやすい指標になっていることは事実だ。そうなると、「いまどき320万画素……?」と思ってしまうかもしれない。
P-09Aの320万画素CMOSカメラでは顔認識やオート露出、6軸手ブレ補正と、イマドキのケータイにとっては十分な機能が備わっている。では、肝心の画質はどうか。以下、作例(電車を撮影したものは連写のためVGAサイズ)を見ていただきたいが、個人的には、買う前に抱いていた漠然とした不安感はなくなった。日中の屋外で撮影すると、色味などは満足できる。ただ、暗がりでの撮影は、もう少しキレイに撮りたい。このあたりのバランスは、画素数ではなく別の要素が絡んでくるのだろう。
ともあれ、“普段使いのカメラ”としてP-09Aは十分役立っている今日この頃だ。
iPhoneにGoogleカレンダーを同期
前回、iPhoneでGoogleカレンダーを利用する方法として、ブラウザを使用することを紹介したが、読者の方から「Google Syncを使えば、iPhoneのカレンダーに同期できる」というご指摘をいただいた。
ボクもさっそく試してみた。Google Syncのページを見ると、英語で同期の仕方が説明されていた。日本語ではサポートされていないようだが、問題なく、しかも簡単に同期できたので、ざっと設定の手順を説明しておきたい。
1)iPhoneをMacにつなげて、iTunesでiPhoneの設定画面を開く。「情報」をクリックして「Googleの連絡先を同期」にチェックを入れて、GoogleのIDとパスワードを入力する。これでMac側の設定は完了。
2)iPhoneのホーム画面から「設定」をタップして、「メール/連絡先/カレンダー」を選択する。そこで「アカウントを追加」をタップして「Microsoft Exchange」を選択。
3)続いて表示される画面で、次の画面のように入力しよう。ドメインは空欄のまま、サーバ欄には「m.google.com」と入力する。続いて表示される画面で、同期する項目として「カレンダー」を「オン」にすれば設定完了。
さて、カレンダーを起動して、しばらく待つと……。MacでGoogleカレンダーに入力したスケジュールがそのまま同期された。ただし、複数のカレンダーを使い分けている場合、最初からあるメインのカレンダーしか同期されない。
ボクは、Googleカレンダーは初期設定のものに仕事の予定を書き込み、プライベートが予定を書き込むカレンダーは「マイカレンダー」として追加している。これも同期させたい場合には、iPhoneからGoogle Syncにアクセスして、さらなる設定が必要だった。
4)iPhoneからGoogle syncのページにアクセスし、言語を「English」に切り替えると「Manage devices」というページが開く。そこで「iPhone」をタップすると、同期するカレンダーを選択できる画面が表示される。
この設定をすると、Mobile Meを使ってiCalと同期したときと同じように、予定が色分けで表示されるようになった。
言うまでもないことであるが、Googleのオンラインサービスに利用料はかからない。Mobile Meのメールアドレスを必要とせず、Gmailをメインで使うのであれば、年間9800円のMobile Meに加入するより、Googleをフル活用したほうが経済的だ。
iPhoneとHT-03Aを使い込んでいくほどにGoogleの利便性を実感しているが、最近、新たにGoogleモバイルが使いやすそうなケータイを入手した。「g」ボタンを押すだけでGoogleメニューが出ているドコモのL-06Aだ。
普通のケータイと同じような操作感で、しかもタッチパネル仕様なので、ディスプレイを表向きにして折りたたむとフルタッチケータイとしても使える。ボクは以前、PRADA Phoneを使っていたのだが、ほぼ同様のタッチインターフェイスが搭載されているので、非常に使いやすく感じている。GmailやGoogleマップの使用感もまずまず。一般的にGoogleケータイといえば、Androidを搭載したHT-03Aを指すのだろうが、このL-06AもGoogleケータイと呼びたくなる仕上がりだ。上り最大5.7MbpsのHSUPAに対応しているので、YouTubeに動画をアップロードするときなどは、iPhoneやHT-03Aよりも快適なのでは?……そんな期待を抱いてしまう。
次回からは、このL-06Aも“Google使い比べ”の仲間に加えて、使用感をお伝えしていきたいと思う。
私にぴったり「スーパーはっきりボイス」
「らくらくホン6」を使いはじめて約1カ月。この、包み込まれるような優しい使い勝手にすっかり心地よくなっています。「らくらくホン6」は、以前のモデルとは違い、一般的な機種のような外見をしています。なので、私の勝手な思いこみですが、「あっ、『らくらくホン』を使っている」という印象を周りの人に与えません。『らくらくホン』だからといって、自分もここまで年を取ってしまったのかなどの寂しい気持ちになることは少ないのではないでしょうか。とても重宝するのは、留守番伝言センターにメッセージが入ったとき。発話ボタンの長押しで簡単に録音された内容が聞けます。通話品質でいうと、「スーパーはっきりボイス」なる機能が備わっていて、相手の声が聞き取りやすいのです。
ケータイWatchの記事では、<「スーパーはっきりボイス」ではこの機能に加えて、相手の音声が小さい場合や自分の話す声が小さい場合に、自動的に音声自体を大きくする。相手が雑踏の中にいる場合や、周囲に人がいるために小声で話さなければならない場合などに有効な機能となっている>と紹介されています。富士通の方は、「居酒屋などがやがやした場面でのシーンを想定しています。ほら、お酒を飲んだときに電話したがる人っていますよね。そういうとき、自分の声が相手に伝わりやすいし、相手の声も聞き取りやすいんです」と話していました。
私もお酒を飲むと、やたらと電話をしたくなる迷惑な酔っぱらいのひとり。この機能は、私にぴったりな機能です。



























