自転車保険加入、au損保でケータイからのお気楽契約

2011年5月30日 06:00
(津田啓夢)

 先日、「au損保」の発表会に参加した。この中で、開業記念として期間限定で自転車用の保険が用意されている。

 au損保は、少額の保険商品を取り扱う損害保険会社だ。支払いも毎月の携帯電話の料金と一緒に「まとめてau支払い」で支払える。開業記念の保険商品となる「自転車プラン」は、携帯電話から契約することで月額100円(もしくは年額1150円)となる自転車向けの傷害保険だ。サイクリング中の事故で他人をケガさせてしまったり、自分がケガをして通院/入院したりといった場合に保険料が支払われる。自転車走行中の事故による後遺症や死亡などにも対応している。

 かくいう津田は、ポタリング(自転車を使った散歩)が趣味の1つとあって、よく自転車に乗る。自転車乗車中の事故の可能性だって考えないではない。以前から自転車保険の存在は知ってはいたものの、なんとなく面倒な気がして自ら契約しようという気にならなかった。

 正直に言ってしまうが、保険契約の何がイヤって、わずらわしい契約手続きがある上に、起こってもいない将来の危険にお金を払うという点である。自分に事故がふりかかるとは夢にも思わないし(契約した今だって思わない)、起こってからじゃ遅いのに、漠然していて根拠のない自信が「自分に事故は起こらない」と信じこませている。事故経験者ならばまた違った考えがあるだろう。

 その点、au損保の自転車保険は月額100円で、いつも手にしているケータイから契約できる。毎月の携帯電話の料金と合算して支払え、契約条項を確認する必要があるものの、コンテンツの利用料を払う感覚で契約できる。本来、いざというときのために安心を買うのが保険商品だと思うが、自転車プランは安心を買うということさえあまり意識させない。スマートフォン向けにはARアプリも用意されているので、より一層コンテンツを買った気分になるかもしれない。フィーチャーフォン向けにもデジタルコンテンツが欲しいところだ。

 関東地方では、震災後の節電対策で夜間の街灯の数が少なくなっている。帰りが遅くなりがちなので、暗い夜道に少し危険を感じていたところだった。事故がないのが一番だが、「とりあえず入っておくか」と気楽な保険契約がケータイらしいなぁと思う。



 


スマートフォンと相性がいい複合機

スマートフォンと相性がいい複合機

2011年5月27日 06:00
(湯野康隆)
DCP-J515NとIS06

 自宅のプリンターを買い替えた。長らく「PIXUS MP790」(キヤノン)を使っていたのだが、FAXを使うこともほとんど無いし、場所も取るし、今回は無線LAN対応の複合機としてはリーズナブルな価格帯の「DCP-J515N」(ブラザー)を購入した。

 最近のプリンターには、カメラ付きケータイを意識してか、メモリカードや赤外線通信経由でのダイレクトプリント機能がわりと当たり前のように付いているが、このモデルにはメモリカードスロットがあるのみ。ケータイ連携はイマイチじゃないかと思うかもしれないが、実はスマートフォン(Android/iPhone)向けには、専用アプリを利用することで無線LAN経由でプリントする機能が用意されている。

 それはそれで便利なのだが、筆者がそれ以上に便利だと感じるのが、このスマートフォン向けアプリがスキャンにも対応しているところ。筆者の場合、スマートフォンからダイレクトプリントする機会は皆無に等しいが、ちょっとした資料やチラシの類をメモとしてスキャンして、持ち歩きたいと思うことがよくある。これを家庭内で、なおかつPCレスで簡単にできてしまうのはうれしい。

 ちなみに、このPCレスのスキャン機能はメモリカードスロット経由でも利用できるので、メモリカードの抜き差しが少々面倒だが、フィーチャーフォンの場合はこちらを活用するという手もある。

 年に一度、年賀状の印刷にしかプリンターを使っていないという方も、こういう使い方ができる複合機が存在するということを頭の片隅に入れておいて損はないだろう。

スカパー!の冊子をスキャンしてみた JPEGかPDFでメモリカードに保存できる

SH009で“迷わない”女を目指す

SH009で“迷わない”女を目指す

2011年5月25日 06:00
(瀬川あずさ)

 あまり大きな声で言いたくはありませんが……何やら最近よく道に迷います。今までは見知らぬ土地でも持ち前の「野生の勘」を働かせてみると、なんとか目的地まで辿り着くことができたのですが、そんな原始的なことも言っていられない時代になってしまいました。感覚が鈍ってきているのだとしたら残念極まりないのですが、ここはひとつSH009のGPS機能の力を借りて、迷わない(&遅刻しない)生活を目指してみることに。

地図表示画面

 さて、GPSと言えば、もはやスマートフォンの操作性に慣れてしまい、SH009でこの機能を開くのは、実は今回が初めて。こんな小さな画面の中でしっかりナビゲートしてくれるのか多少不安を抱きつつ、さっそくアプリキーから「EZナビウォーク」へアクセスすると……数秒後にトップ画面が出てきました。こちらの画面、使いやすさを追求した「シンプルモード」と、充実した機能を盛り込んだ「フルモード」の2パターンから、自分の目的に合わせて好きなモードを選ぶことができます。初心者の私はシンプルモード……と思いきや、多彩なコンテンツに惹かれてしまい、華やかなフルモードを選択。まずは「現在地」を表示させてみると……2~3秒の通信の後、すぐに自分のいる場所が印された地図が出てきました。携帯電話の画面で見る地図にはあまり慣れていないのですが、予想以上に色鮮やかで、分かりやすい! 主要なビル名や地下鉄の出口の番号、近くのコンビニや銀行の位置までしっかり表示されています。細かい位置情報を適度に簡略化しているので、これならちょっと地図オンチな人でも自分の位置を瞬時に把握できそうです。

EZナビウォーク(シンプルモード) EZナビウォーク(フルモード)

 そしていざ、試してみたかった「あの機能」にトライしてみることに。そう、音声検索というやつです。トップ画面の「トータルナビ/地図」から「声で地図検索」を選択。その後、住所や電話番号、施設名などから検索条件を選べば、あとはもう送話口に向かって話しかけるだけ。まずは分かりやすく駅名から。なるべくハッキリした口調で「オモテサンドウエキ」と発声してみると……「分析中」という表示が3~4秒続いた後に、「表参道駅」が文字で表示され、すぐさま地図へと飛べる画面が出てきました。人一倍かつぜつが悪く聞き取りにくい私の声を認識してもらうことができ、なんだか嬉しくなってきます。そして今度は難易度の高そうな住所検索に挑戦。「トウキョウトミナトク……」と身近なオフィスの住所を話してみると……なんとこちらも一発で番地部分まで聞き取ってくれ、ピンポイントで目的地を表示してくれたのです! 最近の携帯の音声認識機能のレベルの高さにすっかり脱帽させられたのでした。

音声入力画面 音声分析中

 そんな訳で、音声検索にハマりつつある今日この頃。これを活用すれば、地図を簡単に検索できるだけではなく、ハッキリとした話し方が身について、一石二鳥かもしれません。SH009をお供に、迷わない、そして快活な女性を目指し日々精進したいと思います。


速さは大切かもしれないけど

速さは大切かもしれないけど

2011年5月18日 06:00
(法林岳之)

 htc EVO WiMAX ISW11HTを使いはじめて、約1カ月弱。今まで、UQ WiMAXの契約でWiMAXを搭載した「ThinkPad X201s」、モバイルWi-Fiルーター「Aterm WM3500R」を使っていたので、WiMAXの速さは十分に知っていたけど、これがスマートフォンに搭載されると、どうなるのか。

 まず、ブラウザをはじめ、本体のみで使っている環境については、全体的にレスポンスが良くなり、かなり快適に使うことができている。Wi-Fi以外の環境で、いわゆる「サクサク感」というのを久しぶりに体感できたという印象だ。ただ、ビル内や地下などに移動し、WiMAXでの接続から3Gの接続に切り替わると、IS03をはじめとした他のauのスマートフォンと同じレベルに落ちてしまう。とは言うものの、それは遅くなったというわけではなく、普通のスマートフォンのレスポンスに戻ったというのが正しい表現かな。

WiMAXでのテザリング中。ディスプレイ左上に「WX」のアイコンが表示される。
設定はいたって簡単。パスワードはちゃんと自分だけのものに変更するのをお忘れなく

 次に、テザリングについてだけど、これは評価が難しい。Windows 7が動作するパソコンからテザリングでWiMAXでの通信をしてみたんだけど、なかなか安定した結果が出ない。端末のみでアクセスして、数Mbpsの通信速度が出ている場所なのに、テザリングでは1Mbpsに届かないような結果が続くことが多く、ちょっと時間帯をずらしたり、環境を変えると、いきなり数Mbpsに達することもあるという結果。正直なところを書いてしまうと、WiMAX搭載のモバイルWi-Fiルーターに比べると、「バラツキが多いなぁ」というのがホンネ。専用機と汎用機の違いと言ってしまえば、それまでなんだけど、どこまでUQコミュニケーションズのWiMAXにチューニングされているのかがパフォーマンスの安定性の違いにつながっているのかもしれない。

 そして、もうひとつ触れておきたい「スピード」と言えば、電池残量の減りの早さ。ここまで、いろいろ試したようにサラッと書いたけど、htc EVO WiMAX ISW11HTのパフォーマンスのチェックは電池残量との戦いとも言えるくらい、とにかくよく減る。「あのスマートフォンより速い」というキャッチコピーは、「早いのは通信速度だけじゃなくて、電池残量もだろ!」ってツッコミたくなるくらい。

 そんなツッコミをかわすためか、パッケージには予備の電池パックが付属してるんだけど、auからは電池パックを単独で充電するものが販売されていない。しかたがないので、保証がないことを承知のうえで、市販のISW11HT用電池パック充電器を購入してみた。実売価格は950円と、比較的、お手頃なので、htc EVO WiMAXユーザーは1つくらい持っておいてもいいかもしれません。ただ、充電した電池パックをむき出しで持ち歩くのはちょっとねぇ……。

 もうひとつの節電対策はWiMAXを使わないこと。「それって、htc EVOの意味ないじゃん」と突っ込まれそうだけど、元々、auの3G通信はそんなに遅くないので、普段は3G通信で使っておき、何かダウンロードするときや動画などを閲覧するときだけ、WiMAX通信をウィジェットでONに切り替えるわけ。まあ、クルマのニトロスイッチみたいなもんでしょうか(笑)。でも、WiMAXやWi-Fiの通信時間が電池残量に大きく影響を与えることは確かなので、こまめな節電の積み重ねは大切ですよん。

端末から直接、速度測定サイトに接続すると、数Mbpsを記録することも少なくない まったく同じ場所で、テザリングをはじめると、なぜか1Mbpsに届かない。周囲の無線LANの混雑の影響もあるでしょうけど、今ひとつ速度が出ないことも多い
ISW11HT用電池パック充電器。楽天市場で950円で購入。USBポートも備えているので、USBケーブルを接続して、本体も同時に充電可能 結局のところ、WiMAX通信を使いたいときだけ、ウィジェットでONにするのが節電対策として、もっとも有効

XOOMで始まったタブレット型端末のある生活

XOOMで始まったタブレット型端末のある生活

2011年5月11日 06:00
(太田亮三)

 今回から、auの「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」(XOOM)の使用感や利用にまつわるあれこれをお届けする。iPadの登場時期から考えると、個人的には待ちに待ったタブレット型端末を入手できた、ということになるが、「タブレットに最適化された初のAndroid 3.0搭載の端末」として考えると、少々不安ながらも期待が上回るというのが正直な気持ちだ。

 個人的には、NTTドコモの「M1000」以来のモトローラ製端末を手にしたことになるのだが、時代が違いすぎてあまり参考にはならないようだ。もっとも、モトローラらしいのは主にボディのデザインなどで、モトローラならではの特徴というのは限定的。背面にある電源ボタン(スリープ解除に使う)の位置は、端末を持った時に自然に触れる位置にあり、押しやすくて気に入っているが、机の上などに置いた状態のままでは押せないため、一長一短といったところだ。

 重さはiPadと同等クラスの約700gと、片手での利用はちょっと遠慮したい重量になっているが、10.1インチ、1280×800ドットと解像度や大きさは申し分なし。ネットブックのディスプレイ部分を持ち運んでいるような状態と考えることもでき、動画のフルスクリーンでの再生のみならず、Webブラウザもパソコンと同じ感覚で利用できるのは嬉しい。

 さて、XOOMを買って最初に悩んだのは、持ち運ぶ際のケースだ。専用ケース、シリコンジャケット、汎用のタブレット端末対応ケース、iPad用ケースに強引に収納……などといろいろ考えてみたが、現在のところは、「カメララップ」などと呼ばれる、カメラ用品を包む布を使用している。購入したのはエツミの「ガードクリーンクロス」(40サイズ)。家電量販店で1960円だった。この製品はネオプレーン素材でできており、カバンの中に入れて持ち運ぶ分には十分な耐衝撃性を確保できているほか、表面はクリーニングクロスのため、10.1インチという広大なディスプレイ表面に付いた指紋をガシガシと(?)と拭き取れて便利なのだ。さらに使ってみて驚いたのだが、包んだ状態で持ち運ぶと、移動時の振動で擦れるからか、自動的に指紋が拭き取られるのである。

 不便な点は、風呂敷のようにいちいち包む作業が必要なこと。頻繁に出し入れする場合には向かないが、通勤時に使うだけの現在はそれほど手間には感じていない。ケースについては今後も色々試してみたいのだが、ひとまずはこの風呂敷スタイルが続きそうだ。

エツミの「ガードクリーンクロス」(40サイズ)。ネオプレーン素材でショックを吸収、両面ともミクロクロスを使用し指紋も拭き取れる 包むと土産物のような見た目に……ゴムバンドは便利

 


G11でリフレッシュ、Run&Walkがじわじわ楽しい

G11でリフレッシュ、Run&Walkがじわじわ楽しい

2011年5月10日 06:00
(津田啓夢)

 「G11」に機種変更したきっかけで、有料サービスの利用状況を確認してビックリした。auだけで毎月、月額3000円弱のコンテンツ利用料をコンテンツを使うことなく計上していたのだ。コンテンツ関係の記事を書く際に少しだけ利用して、そのまま忘れてしまうことも多いので、定期的にチェックしないと大変もったいないことになってしまう。

 結局、諸々退会して月額1000円程度に抑えられた。複数の携帯電話会社を契約しているので、総額にするとコンテンツの契約だけでバカにならない金額になる。昔も今もフィーチャーフォンについては、比較的安易に有料サービスを契約する傾向にあるが、これがスマートフォンになるとそういう気持ちにならないから不思議だ。

 購入したことがないわけでも、現在有料サービスを使っていないわけでもないが、スマートフォンでは基本的に無料のアプリを利用している。有料というだけで、それがたとえ便利でも、楽しくても、どこかソンした気分になる自分がいる。少しずつ楽ちんになっているとはいえ、スマートフォンの課金障壁はまだまだ高いように思う。パソコン系インターネットの文化を引き継いでいるせいか、サービスにお金を払うということが気持ちの上でとても重く感じる。産業にとって良いかはわからないが、それは無料でそこそこ楽しめるという意味でもある。

 さて、「G11」を使うようになって、最近、あらためて「Run&Walk」サービスの良さを実感している。会員になって3年と少し、現在は月額105円のベーシック会員で契約している。不健康な生活だしランニングする趣味もない。「ワークアウト」(練習の意)という言葉を聞くだけで、その場から逃げたくなるぐらい“自分磨き”に興味は持てないが、自転車でぶらぶらしながら街を散歩するのは好きだ。

 散歩の後、ぶらぶらした場所が地図上に表示されるのは無料のライト会員でも楽しめる。ベーシック会員になると、計測中にカメラが利用できるので、なんだかこの道は面白いぞ、とか、美味しそうなゴハン屋さんだ、とか撮影しながらウロウロできる。もちろんそういったサービスはスマートフォンにもあるが、端末とサービスの全体的なまとまり感が自分とフィットしている気がするので「Run&Walk」がいい。「G11」の歩数計(カロリーカウンター)のデータもRun&Walk上で確認できるから、“自分磨き”が苦手な津田も気がついたら磨いちゃってます! みたいな具合である。

 


CAR NAVITIMEがちょっとだけ使いやすく

CAR NAVITIMEがちょっとだけ使いやすく

2011年5月9日 06:00
(湯野康隆)

 今回は久しぶりにCAR NAVITIMEのお話。3月末のアップデートにより、ちょっとだけ使い勝手が良くなった。

 今回のアップデートでは、目的地までの距離がわかりやすくなった。というのも、従来は到着予想時刻は画面に表示されていたのだが、目的地まであとどれくらいの距離があるのかはわからなかった。これが到着予想時刻と並んで常に確認できるようになったのだ。

 自動車というのは、基本的にガソリン(最近は電気もあるが)で走るものなので、ガソリンを入れなければ、いずれガス欠で走れなくなる。つまり、目的地までの残距離というのは、実は非常に重要な情報なのだ。とりわけ、震災の影響でガソリンの入手が困難になった時期などにおいては、本当に大切な情報だと実感した。

 まあ、当たり前の機能が使えるようになっただけなので、それほど大騒ぎすることでもないのだが、例えば、だいたいの燃費を設定しておけば、通信ナビの特性を生かして、エコ優先、サイフ優先といった視点で、この辺でガソリン入れた方がいいですよ、とかアドバイスしてくれるとありがたいのだが。そういう近未来を感じさせるようなバージョンアップに期待したい。