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「置くだけ」で録画番組をスマートフォンに転送できるF-02Hの便利な連携機能

 arrows NX F-02H独自ではないものの、今のところF-02Hならではの機能、それが「SeeQVault」という新たな著作権技術に対応し、レコーダーに録画した番組を“置くだけ”でスマートフォンに転送できる機能です。

 この機能を利用するためにはSeeQVault対応のレコーダーとmicroSDカード、そして本機能に対応したアダプター「BSCRTQ01/V」とSeeQVault対応スマートフォンが必要なのですが、現状この機能に対応している端末はF-02Hのみ。というのも、この仕組みはSeeQVaultに加えて、超高速でワイヤレスにファイル転送できる「TransferJet」という機能も組み合わせて実現しており、TransferJetに対応している機種そのものがこのarrowsシリーズのみだからなのです。

 幸いに今回はレビュー用途として対応レコーダーやアダプターもお借りしており、この環境を使って改めて置くだけ録画を試してみました。環境さえ揃っていれば使い方は非常に簡単。まずは番組を予約録画する際に「TransferJet機器転送」をオンにしておくと、録画した番組は自動的にアダプターへダビングされます。

対応レコーダー「DBR-T670」と対応アダプター「BSCRTQ01/V」
録画時に「TransferJet機器転送」をオン

 あとはF-02Hにプリインストールされている「SeeQVautプレーヤー TJPlus」を起動し、アダプターの上に「置く」だけ。アダプターにダビングされた番組を転送することができます。転送時間は超高速で、1時間番組も約2分で転送が完了。朝の忙しいときには非常に助かります。

アプリを起動してアダプターの上に置く
番組一覧から好きな番組を選ぶと転送できる

 テレビ番組が大好きなので録画した番組を外出先で楽しめる機能は今までいくつも試したのですが、この置くだけダビングはとても手軽なのが嬉しい。Wi-Fi経由のダビングよりも転送速度が圧倒的に速く、USB接続のような煩わしさもない。動画を本体に保存するためストリーミングと違っていつでもどこでも高画質な動画を楽しむことができます。

 現状は対応機器の少なさが唯一のネックですが、今後は対応機器ももっと拡充させるはず。一番の課題である対応スマートフォンもF-02Hを手に入れたことで、後はレコーダーとアダプターがあれば環境も一通り揃えることができる。このタイミングで自宅のnasneが故障してしまったこともあり、いっそのことこの機能に対応したレコーダーに買い換えてしまおうかと悩んでいる今日この頃です。

 なお、本機能については遼誌AV Watchでもう少し詳しくレポートしているので、興味ある方はそちらもご覧下さい。