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F-01F(左)からはるかに大型化したF-05Fのイメージセンサー
動画も“HDR撮影”が可能に。F-05Fでは手ブレ補正機能も新たに加わっている

 HDR撮影といえば、明暗差が大きい被写体でも隅々まで鮮やかに撮れるということで数年前から流行し、スマートフォンにも標準的に搭載されるようになった機能。近頃はこれを動画に応用した“HDR動画”の撮影が可能な機種まで登場し始めている。その1つがARROWS NX F-05Fだ。

 実は前モデルのF-01FからHDR動画撮影の機能はあったのだけれど、F-05Fで大幅にパワーアップした約2070万画素のイメージセンサーの実力を測るためにも、改めてHDR動画がどんな風に撮れるのか試してみようと思った。さっそくHDRをオン・オフして撮影した結果がこちら。

【台風が迫る新宿の空】

HDRオフ
HDRオン

 HDRオフでは下半分に見える木々が完全に黒つぶれしているところ、HDRオンでは鮮やかな緑色で映し出していることがはっきりわかると思う。ついでに静止画もHDR撮影と通常撮影で比べてみた。

【台風が迫る新宿御苑】

HDRオフ
HDRオン

【台風が迫る首都高速下】

HDRオフ
HDRオン

 HDRをオンにすると全体的にややくすんだ色合いになってしまうものの、空の微妙な明暗や影になっている部分もくっきり見えるようになる。ちなみにHDR撮影では、明るさの異なる2枚の写真を連続撮影する仕組み上、被写体に動きがあると残像が見える奇妙な写真になってしまう。HDR撮影が可能になり始めた頃の端末ではそれが顕著だったが、F-05Fではセンサーや端末性能が向上したおかげか、多少被写体に動きがあっても許容範囲内の写真に仕上がるようだ。

 そして、F-05Fで見逃せないポイントが、今さら言うことでもないけれど、OSバージョンが4.4であること。これが何を意味するのかというと、実は少し前に話題になった“レンズぼかし”撮影が可能なアプリ「Googleカメラ」の対応機種に含まれることになるのだ。

Googleカメラのメニュー
レンズぼかしでの撮影は想像以上に簡単だ

 F-05F標準のカメラアプリは、誰でも手軽かつきれいに撮影できることを目的に、必要最小限の機能に絞っている。さらにこだわった撮影をしたいならストアにあるカメラアプリをダウンロードして使えばよい、ということになるわけだけれど、中でもGoogleカメラは試しておきたい1本。

 “レンズぼかし”機能では、シャッターを切った後に指示方向へススッと少しだけ端末を動かせば、狙った場所をくっきりさせ、その手前や奥をぼかした写真に仕上げてくれる。一眼カメラのようなボケ味のある絵作りが超簡単にできちゃうのだ。こちらも参考までにサンプルをご覧いただければと思う。

【台風が迫る公園の花壇】

通常撮影
レンズぼかし撮影

 ところで、F-05FはIPX8規格の防水に対応している。ドコモ公式サイトの説明によれば、「常温で水道水の水深1.5mのところに携帯電話を沈め、約30分間放置後に取り出したときに通信機器としての機能を有する」ことを示している。であれば、水深の浅い淡水であれば、そのままケースなども付けずに水中撮影できてしまうのではないか。

テスト撮影ではいまいちきれいに撮れず。いつかもっと透明度の高い水中で再チャレンジしたい

 というわけで、近所の川でテスト撮影してみたのだけれど、これがなかなかうまくいかない。ディスプレイが水に浸かると“画面全体をタッチされている”と誤認識されることもあり、必然的にセルフタイマーかつ“タッチシャッター”をオフにしておく設定が必須となる。が、ややにごり気味な川で流れも早いせいか、フォーカスが合いにくい。近いうちに静かな湖あたりでもう一度チャレンジしたいと思った。

ただいまのフリック学習モード。アルファベットのアメーバの成長が極端に遅れている……