みんなのケータイ
海外利用ならキャリア版iPadという手も
【iPad mini Retina】
白根雅彦
(2013/11/28 06:00)
iPad mini Retinaディスプレイモデルはau版のWi-Fi+Cellularモデルを購入した。契約は「ゼロスタート定額」だ。
「ゼロスタート定額」は同キャリアのスマホ併用者だと「まったく利用しない月は0円」「利用する月は3000円弱」となる、段階制定額のプランだ。最終的な金額は端末の割引(auの毎月割)によって変わってくるが、わたしの買った32GBモデルだと、最大で月額2865円になる(本体代金は一括で支払い済み、ユニバーサルサービス料金は別途必要)。
ゼロスタート定額では11.5MBで料金の「天井」に達するので、キャリアのネットワークをまったく使わない人にしかおすすめできない。12MBくらい、LTEならば一瞬だ。ちゃんと使うならば、月額1050円で使えるスマホとのセット割引(auのデータシェア、ソフトバンクのタブレットセット割)がオススメしたい。
筆者の場合、旧iPad miniはWi-Fiモデルを使っていたが、iPhoneからのテザリング運用で満足していた。今回、Wi-Fi+Cellularモデルを購入したが、通常時は「モバイルデータ通信」をオフにして、0円で契約を継続することを前提としている。それならWi-Fiモデルでも良いところだが、しかし今回は海外でも使いたいと考えたため、あえてWi-Fi+Cellularモデルを選択した。
日本で販売されているiPadシリーズは国内限定のSIMロックとなっていて、国外キャリアのSIMカードが利用可能となっている。販売元(この場合はau)が正式サポートする機能ではないので、サポート外であることに覚悟は必要だが、それはどのSIMフリー端末でもあまり変わらないことだ。
海外に行ったとき、現地のプリペイドSIMカードを利用できると、現地でのデータ通信コストを大幅に減らせる。各キャリア、海外ローミング時のパケット定額サービスを提供しているが、1日最大で2980円とちょっと高く付く。一方の現地のプリペイド契約ならば、データ転送量の制限は厳しめだが、1日300円程度でそこそこ利用できる。
iPhoneやiPadは世界各国で売られているので、海外のケータイショップで店員にiPhoneやiPadを見せて「プリペイド、プリーズ!」と言えば通じやすい。また、一部のプリペイドSIMカードは、iPadに挿すと設定メニューに項目が追加され、そこから各種手続きが行えたりもする。
これまでは個人輸入したSIMフリーのiPhoneを海外で使っていたが、iPhone 5s/5cは海外版では国内の技適認証が付かなくなったため、個人輸入しても国内キャリアのSIMカードを装着した状態で合法的に使えなくなってしまった。そのため、海外でも使える端末として、iPadのWi-Fi+Cellularモデルを買おうかな、と思った次第だ。
ところが、そんな考えでiPadのWi-Fi+Cellularモデルを買った直後、いきなりアップルから国内向けSIMフリー版iPhoneが発売となった……。選択肢が増えるのはありがたいが、買った後に別の選択肢が増えるのは、若干微妙な気分でもある。仕事の検証用にも使いたいので、SIMフリー版iPhoneは欲しいのだけど、まずは9月以降に買ったiPhoneとiPadをちょっと整理しないといけない状態だ。SIMフリー版はSIMの入れ替えがあるから、さらにわけがわからなくなるのよね……。