みんなのケータイ
コミック誌の読み方が変わった「dモーニング」
甲斐祐樹
(2013/11/27 06:00)
週刊コミック誌史上初の定期購読サービス「Dモーニング」。週刊モーニングの内容がスマートフォンやタブレットでそのまま楽しめ、月額料金も破格の500円という安さにサービス開始当初から愛読しています。当初こそiOSのみの対応でしたが、2013年8月からはAndroidへの対応を開始しており、9月からは契約をiOSからAndroidに切り替えて引き続き楽しんでいます。
ここ数年はコミック誌を買うことがあまりなくなっていましたが、その最たる理由は「持ち歩くのが大変」というものでした。分厚いコミック誌は読み終わるまで鞄の中に居続けますし、貯まってしまったバックナンバーはまとめて捨てるのも大変。その点、dモーニングであれば持ち歩きや廃棄の不要は一切心配なく、購入もわざわざ本屋やコンビニに立ち寄る必要はありません。購入も当日午前0時からダウンロードできるため、就寝が遅ければ寝る前にダウンロードしておき、通勤の時に読むなんて使い方も可能です。
今まで雑誌で購入していた時は、好きな作品だけ読んであとは読まないことが多かったですが、かさばることを気にせず持ち歩けるdモーニングだと、ついつい他のマンガや新連載マンガも読んでしまい、結果として読む作品も今まで以上に増えました。「宮本から君へ」など、誌面には掲載されていない過去の作品をdモーニング向けに掲載するという変わった取り組みも行われており、雑誌を通じて過去の作品と知り合えるというのも嬉しいポイントです。
非常に満足しているdモーニングですが、iOSと比べるとAndroidはいくつか機能で足りないところも。その1つがページ送り機能で、iOSではスワイプ操作で本当にページをめくるようなスクロールが可能なのですが、Androidではその機能がないため、読みたい作品は目次からアクセスする必要があります。iOSの時はかなり便利に使っていた機能なだけにAndroidでもぜひ搭載を期待したいなと思いつつ、最近では会長まで昇格した島耕作のちょっと変わったラブストーリーが毎号気になっているところです。
ちなみにdモーニングでは作者の希望により「バガボンド」「ビリーバット」の2作が掲載されず、2作のいずれかが表紙の時はわざわざdモーニング専用の表紙が用意されるほどの扱いになっておりますが、個人的にはもはや価値観の違いによるユニット解散くらいの感覚であきらめておりますが、この2作が大好きという方がdモーニングを読む時はその点をあらかじめご理解ください。