みんなのケータイ
nasne+RECBOXで快適遠隔視聴
石川温
(2013/11/12 06:00)
出張が多いこともあり、自宅でなかなかテレビが見られない。一方で、海外出張ともなると、展示会開催前などは意外とやることがなかったり、また時差ボケで思った時刻に寝られないとなると、案外、時間をもてあそんだりする。
そんななか、今まではVULKANO FLOWという機器を使い、自宅で録画してあるテレビ番組を出張先のiPadで視聴するということしていた。しかし、自宅の録画機器がPS3+nasneということもあり、VULKANO FLOWで遠隔から操作するには赤外線を使うため、わざわざPS3を赤外線でコントロールできる機器を導入してきた。かなりの荒技を使ったため、決して、利便性の高いものではなかった。
そんななか、nasneに連携するDTCP+対応ハードディスク「RECBOX HVL-ATシリーズ」がアイ・オーデータ機器から発売されたので早速購入。さらにiOSで視聴するためのアプリ「DiXiM Digital TV for iOS」がデジオンという会社から配布されるようになった。
nasneに録画された番組は、自動的にRECBOXにダビングされる。外出先からiOSデバイスを使い、RECBOXにアクセスして、中に保存されている番組を視聴するという仕組みだ。
これにより、かなり簡単に遠隔テレビ視聴の環境が整った。実際、9月にドイツ・ベルリンで開催された家電展示会「IFA」に取材に行った際には、暇な時間帯はホテルの部屋でひたすら日本のテレビ番組を視聴していた。海外となると回線状況が劣悪だったりするため、画質は低めで視聴するのがオススメ。自分が泊まったベルリンのホテルは比較的、回線状況は良かったが、それでも、画質は手動で低めに設定して視聴したことで、ストレスなく番組を楽しむことができた。
ちょっと前まではこのような環境を実現しようと思えば、パソコンが必須であったが、アプリが登場したことで、iPadやiPhoneでも楽しめるようになったのは大きいだろう。
出張前にすでに録画済みの番組があれば、Twonky BeamアプリでiPadのなかに転送しておき、出かけるということをしている。いくつかの番組を保存しておけば、欧米行きの飛行機のなかで視聴でき、暇つぶしには最適だ。
かつて、ソニーの「ロケーションフリー」を喜んで使っていたユーザーからすらば、いまの環境は本当に快適だ。