みんなのケータイ

 「AQUOS PHONE Xx 203SH」には、ディスプレイの左下に「クイック起動キー」が用意されている。これはワンタッチで何らかの機能を呼び出せるというハードキーだ。初期設定では、短押しで「アナザービュー」という機能を、長押しは「パーソナルコレクトボード」というアプリを呼び出せる。

 これまでは初期設定のままで使っていたのだが、最近になってようやく「短押し」「長押し」で起動する内容をカスタマイズできることに気付いた。しかも選べる項目がかなり幅広い。これは便利だ。

 カスタマイズは、設定メニューの中にある「クイック起動キー設定」で行う。ここで「短押し」「長押し」に割り当てる機能を変更できる。念のため説明しておくと、短押しは、その名の通り、一回軽く押すだけの行為。長押しは押し続ける行為のことだ。ちなみに「クイック起動キー」の長押しは、一回軽く押してから長押しする、という手順のようだ。

 ここで何を設定しておくといいのか。たとえば「短押し」のほうは押し間違えても、さほど邪魔にならない機能がいい。そこで今回は「画面消灯」をチョイス。電源ボタンと同等の働きをクイック起動キーでもできるようにしたわけだが、ちょっと指をのばす必要がある、あるいは両手で操作しなければならない電源ボタンと比べれば、クイック起動キーは格段にアクセスしやすい。もう一方の「長押し」には、ひとまずLINEでよく連絡をとる家族へのショートカットを登録しておくことにした。これは「クイック起動キー設定」→「ショートカット起動」→「その他」から「LINE」を選ぶと設定できる。これもホーム画面上にショートカットアイコンを置くのと同等、と言えるが、個人的には、よりスピーディにアクセスできると感じている。

 フィーチャーフォンの時代から“操作手順を減らす”というのは、ユーザーインターフェイスにおける至上命題の1つだった。ソフトバンクのシャープ製スマートフォンの一部には、以前から「クイック起動キー」が搭載されてきたのだが、クイック起動キーで呼び出す機能をカスタマイズすれば、「操作手順を減らす」という課題を解決する手段の1つになり得る。簡便でスピーディな操作感は他の機種にはない利便性。もし「203SH」や、クイック起動キー搭載のシャープ製スマホを使っているのなら、すぐにカスタマイズを試してみるのがオススメだ。