みんなのケータイ
![](/img/ktw/subcornerinfo/001/737/minna_title.jpg)
HTC J butterflyに変えて、料金はどうなった?
【HTC J butterfly HTL21】
石野純也
(2013/2/6 06:00)
「HTC J butterfly HTL21」を購入するにあたって、メイン端末をドコモからauに変更したこともあり、料金プランの選択には非常に頭を悩ませた。auの「4G LTE」は、通信方式だけでなく料金体系も大きく変わったからだ。基本プランは「LTEプラン」の1種類のみ。au同士の通話は、21時から翌1時を除けば、無料だ。通話料は30秒21円となる。ここに、通話料を半額にする「通話ワイド24」(月額980円)や、au同士の通話が24時間無料になる「au通話定額24」(月額500円)をオプションとしてつけることができる。
昨年、「GALAXY S III SC-06D」を利用していた際は、ドコモに通話ワイド24に相当するオプションがなかったため、これは迷わず選択。どうしようかとなかなか決められなかったのが、au通話定額24だ。GALAXY S IIIをメイン端末にしていた時は、ドコモ同士の通話が24時間無料になる「Xiカケ・ホーダイ」を契約していた。仕事で頻繁に使う電話番号のため、かける相手はランダムになる。であれば、携帯電話番号に発信した場合は、ほぼ2回に1回ドコモになるため、実質的に通話料が半額になるのと同じ効果があると踏んでいた。この読みはおおむね当たり、通話料を数千円単位で節約できていた。
一方のauは、昨年末時点での契約者数が約3657万。規模で言えばドコモに次ぐユーザー数だが、ランダムに電話しても3回に1回程度しか当たらない計算になる。しかも、auのLTEプランは、21時から1時までを除き、同一キャリア間の通話が無料だ。それなりに考えた結果、au通話定額24はそこまで必要ないのではと思い、こちらは契約を見送った。
とは言え、やはり無料通話がないと、電話を気軽にかけられない。そこで、もう1回線契約していたauの料金プランを、「プランEシンプル」から「プランSSシンプル」に変更。これで、無料通話を分け合いに設定しておけば、普段利用している端末の通話料に適用される。毎月の基本使用料が980円なのに対し、無料通話が1050円分ついているため、差し引きでプラスになるのもお得感がある。もう少し通話するようなら、より無料通話分が多いプランに変更してもいいだろう。ちなみに、そのもう1回線とはこのコーナーでも紹介したことがある「PRISMOID」用のもの。まだ3年前のことだが、ずいぶん懐かしい気がする。この時の「ガンガンメール」用に契約したプランEシンプルが、そのままになっていたわけだ(笑)。
結果として、このプラン選びは正解だった。HTC J butterflyを購入したのは、発売日の12月9日。およそ2/3カ月間使ったことになるが、通話料は1390円に収まった。新規契約の事務手数料やユニバーサルサービス利用料、auかんたん決済利用料などをすべて含めても、料金は1万2997円。端末を一括購入したため、1月からは毎月割も適用される。それを考えれば、自分にとっては許容範囲だ。
本稿執筆時点では、まだ毎月割や分け合いが反映された最終的な料金は出ていないが、1月は通話料が1990円に収まっている。CESで1週間以上日本を離れていたこともあり、国際ローミングの料金がここに1万円以上ドサッと乗ってくるが、それは仕方がないのであきらめることにする。
ただ、パケット定額プランには少々納得がいかないこともある。auの4G LTEで選べるのは、月額5985円の「LTEフラット」のみ。1月22日から5月31日までは、新規またはMNPのキャンペーンで5460円になるが、昨年端末を買った自分にはこれが適用されない。キャンペーンで無料のテザリングオプションもつけているため、2年間は5985円で月々7GBまで制限なしで通信できる。
これが少々割高に感じる。というのも、自分は月に3GBも通信すればかなり多い方だ。自宅兼事務所にいるときは必ずWi-Fiにオフロードするし、海外出張がある時は、その間日本で通信することもない。Androidは4.0以上から通信量を測定する機能があるため、これでチェックしてみたところ、12月は3.59GB、1月は1.27GBだったことが分かった。12月は3GBを超えているが、これは端末購入時に、うっかりLTEのままアプリの復元を行ってしまったためで、あくまで例外。こうして見ると、7GBという容量は余裕がありすぎる気がする。
ドコモであれば、月3GBまでで月額4935円の「Xiパケ・ホーダイ ライト」を選択できる。月に1~2GB程度しか通信しない自分にとっては、こちらの方がお得だ。KDDIはWi-Fiでのオフロードを積極的に推進しているが、LTEフラットしか選べない現状では、あまりモチベーションが上がらないのが正直なところ。LTEであれば、速度も遅延も固定網と大きく変わらないため、スイッチをオンにする手間をかけてまでWi-Fiにつながなくてもいいような気になってくる。パケット定額プランにも“選べる自由”があってほしい。これが、筆者の率直な感想だ。
【お詫びと訂正】
初出時、キャンペーンで無料のテザリングオプションをつけて7.5GBまで制限なしで通信できるという表記がありましたが、キャンペーン期間中は500MBの追加は適用されないことが分かりました。関係者および読者のみなさまには、お詫びして訂正いたします。