みんなのケータイ

 海外でレンタカーを借りて、便利だと感じるのがGoogle Mapsアプリ。年始にはアメリカでクルマを借りてドライブしたのだが、ベライゾン契約のiPhone 5に入れておいたGoogle Mapsアプリにはずいぶんと助けられた。知らない道でも日本語でナビゲートしてくれるし、一方通行などもきちんと案内してくれる。アップルの地図アプリも海外ではそれなりに使えるが、やはりGoogle Mapsのほうが断然、安心感があるというものだ。

 ただし、ホノルルからノースショアまで1時間のドライブで利用したのだが、やたらとバッテリーの消耗が激しかったのが気になった。カーナビとして使うと、当然、常にデータ通信を行い、地図をダウンロードしてくるために、通常時に比べて、消耗が激しいのは理解できる。しかし、片道1時間のドライブにも関わらず、バッテリーが半分近く減ってしまうのは困りものだ。これでは、帰り道にはバッテリーが空になってしまい、迷子になりかねない。

 そこで、急遽、ノースショアの道すがらにある「RadioShack」という電器屋さんに飛び込んで、Lightningケーブルとシガーライター充電器を購入。なんとか、往復のドライブをこなすことができた。

 しかし、その後、ハワイからラスベガスにCESの取材に行くも、バッテリーの調子がやたらと悪い。充電して100%になっていても、1時間で25%も減ってしまい、4時間で使い切るという状態になっていた。数日間、だましだまし使っていたものの、もはや我慢も限界。日中は取材が立て込んでおり、自由な時間がないので、とりあえず昼間にアップルストアのGenius Barを予約しておき、夜22時ごろにアップルストア・フォーラムショップ店に駆け込んだ(ラスベガスはアップルストアが3軒もあり、そのうち1軒は23時までやっているので、とても便利)。

 Genius Barで「バッテリーが調子悪いんだけど」と言ってみると、店員さんが、なにやらiPhone 5のIMEIを見た後、iPadでその数値を入力。すると、ネット上で自分のiPhone 5がどういう状態なのか、確認できるようだった(アップル、恐るべし)。それを見る限りでは「問題なし」ということで、今度は、iPhone 5をバックヤードに持ち込んでチェックしたようだった。それでも「問題なしだよ」と言われたので、不服そうな顔をしていたら店員さんから「じゃあ、自分のiPhone 5をバッテリーの減り具合を比較してみよう」と提案された。「わかった」ということで、店員さんと自分のiPhone 5を机の上に置き、バッテリーの消耗を比較することとなった。とはいえ、すぐには結果がわかるというものでもない。ひたすら待ち続け、30分ぐらいしたところで、チェックしてみるとあまり違いがない。自分としては「そんなことはない」と思っていたので、「では機内モードにして比較したい」というと「またも、わかった」と店員さん。ということで、「機内モード」にして、比較することとなった。すると、店員さんのiPhone 5はほとんどバッテリーが減らないのに対し、自分のiPhone 5は、圏内と同じペースでバッテリーが減っていく。これを見た店員さんも「確かにおかしい」と納得してくれたようで、あっさりと本体交換となった。

 今回はベライゾン版だったので、すんなりと交換してくれたが、おそらく、KDDI版やソフトバンク版であっても、交換してくれる可能性は高いと思う。アップルは、世界中にアップルストアがあり、海外でトラブルにあっても、何かしらの対応してくれるというのは本当に心強い。改めて、アップルストアの対応力に驚かされてしまった。