おくだけ充電と充電ホルダ、どっちがいい?

2012年5月22日 06:00
(関口聖)

 おくだけ充電対応の冬モデル「MEDIAS PP」を使っていたとき、本コーナーで「おくだけ充電対応とはいえ、充電ホルダとあまり変わらない」とご紹介したが、4月に入って春モデルである「MEDIAS ES」に乗り換えてみると、充電ホルダが同梱されており、ふとしたときに「おくだけ充電はこうだったな……」と、ついつい比較するようになった。そこで、タイトルのとおり「どちらがいいか」と考えるように。

 まず浮かんだのは、「おくだけ充電のほうがシンプル」ということ。「MEDIAS ES」の卓上ホルダはツメでホールドする形で、ポンと手を放すだけではない、ということもあるが、位置合わせが厳しいながらも、やっぱり置くだけという行為のほうが手軽だ。

装着しながら充電ホルダも利用できる「MEDIAS ES」のケース

 また、スマホケースのデザインも、おくだけ充電のほうが、選択肢は広がりやすい。たとえば隙間なくホールドするような卓上ホルダでは、充電中はケースを外す、ということになり、ケースを装着することが面倒になるのだ。「MEDIAS ES」は卓上ホルダに少し余裕があって、まだケースにバリエーションがあるのだが、それでもケースのデザインは接点やホルダのツメにあわせた形状にする必要があり、なにかデコボコとして、もう一声! と言いたくなってしまう。一方、おくだけ充電でも利用できるようなケース(シリコンやプラスティックなど)は、すっぽりと全体を覆うものが選べて、統一感のあるケースのデザインが楽しめる。

 もちろん充電ホルダにもメリットはあって、たとえば「MEDIAS ES」をホルダに装着すると、縦でも横でもスマホスタンドのように使える。写真ビューワーアプリでスライドショー、とか、ちょっと動画を再生、なんてときに使える。一方、「MEDIAS PP」の充電器は平らなので、そうした使い方はできない。またちょっと気をつけたいのが充電時間だ。「MEDIAS PP」の場合、おくだけ充電では約300分かかる充電時間が、ACアダプタは約200分で済む。すぐ外出するから充電する時間があんまりない、なんてとき「おくだけ充電」よりもmicroUSBでの充電に切り替えることは少なからずあった。

 個人的には、手軽さや、ケースデザインといったあたりで、「おくだけ充電」のほうが良いかな、と感じている。ただ、充電時間の短さなども実利用シーンでは結構気になる部分だ。

 どちらにしても、充電ホルダは便利で、同梱はとってもありがたい。「おくだけ充電」のチャージャー(充電台)は大きめなので、機種変更のたびに増えるのは、ちょっと面倒に感じるかもしれないが、2年に一度の買い替えなら、チャージャーそのものが進化しそう。これからも充電ホルダ、同梱されるといいなあ。

縦にも横にも置きやすい充電ホルダ