スマホでもっと音を楽しもうと思った

2012年5月7日 06:00
(白根雅彦)

 筆者には音楽を聴く趣味がないのだが、それでもiPhoneで音を聴く機会は多い。作業をするとき、BGM代わりに音楽を聴いたりするし、動画やゲームでも音を鳴らすことはある。そうなると、iPhone本体のスピーカーの音質では楽しめないし、標準同梱のイヤホンも、音質や音漏れ、装着感いずれもよろしくない。

アップルのIn-ear Headphone with Remote and Mic。長い製品名はどうにかならんのか

 そんなわけで、アップル純正の「In-ear Headphone with Remote and Mic」を購入した。この製品、Amazonで7000円以下という手頃な価格だが、高級イヤホンと同じ、バランスドアーマチュアという方式を採用している。筆者はそれほど耳が肥えていないので、音質についてちゃんとした評価はできないが、しかし、iPhoneに標準同梱されているイヤホンに比べると、格段に音質が良い。

 また、iPhone標準同梱品と同じく、ケーブルの途中には小さなマイク内蔵のリモコンもあるのもポイントだ。マイクは通話やSiriで使えるのはもちろん、リモコンも役に立つ。iPhoneでYouTubeなどの動画の音だけをスリープ中に聴くには、動画を再生→ホーム画面に戻る(ここで再生が止まる)→タスクバーの音楽コントローラで音の再生だけを再開→スリープ、などの手順を踏む必要があるのだが、リモコンがあると、動画を再生→スリープ(ここで再生が止まる)→リモコンの再生ボタンを押す、の手順で済む。細かいところだが、重要なポイントだ。

CREATIVEのSP-D100。こちらは実売6000円くらい

 固定環境で使うためのものとしては、Creative社のBluetoothスピーカー「SP-D100」も購入した。こちらは枕元に置き、枕の直上にアームで固定しているiPadとペアリングしている。寝しなに動画配信を見るためだ。寝ながらなので、イヤホンではなくスピーカーというわけである。

 SP-D100はそれほど高級品ではないので、音質はまずまずといったところだが、しかしiPadやiPhone内蔵のスピーカーに比べると、音の解像感も低音の響き方もレベルが違い、ちゃんと音を楽しむことができる。また、デジタル接続のせいか、音が鳴っていないときのホワイトノイズがなく、寝床利用にも最適である。

 しかし最近、少し不満を覚えるようになってきた。寝床にはiPadのほかにも、iPhone(使わなくなった古いモデル)も置いている。「Sleep Cycle alarm clock」や「Dream:ON」といった、ベッドの振動から睡眠の深さを感知し、最適なタイミングでアラームを鳴らす目覚ましアプリを使うためだ。こちらもできればスピーカーにつなぎたいと思っているのだが、SP-D100は1つのデバイスとしか接続できない。なので、もう1台、Bluetoothスピーカーを買おうかな、と思い始めている。

 オーディオとカメラのジャンルは、ハマるとドンドンお金をつぎ込むことになる、と言われているが、いまの筆者はそういう状態なのだろうか。今のところ、安い製品でも音質に不満を抱いたりはしていないが、危険な兆候である。そういえば、このあいだの本誌に掲載されたスマートフォン周辺機器カタログに載ってたBluetoothヘッドホンも、ちょっと欲しくなってるんだよな……。