IS12TならOfficeファイルの編集も安心

2011年11月16日 06:00
(甲斐祐樹)

 キャリア各社から冬春商戦の新スマートフォンが発表されようとも、未だWindows Phoneとしては国内唯一であり続ける孤高のIS12T。EZwebメールの受信間隔がiPhoneの15分を上回る30分だったり、auの公衆無線LANサービス「au Wi-Fi SPOT」の利用対象外だったりとなかなか辛い境遇ではありますが、他のスマートフォンにはない便利さが詰まったIS12Tはまだまだ魅力的な存在です。

Excelの編集画面。ピンチ操作で拡大し、複数セルもドラッグで選択できる
PowerPointはアニメーションつきで再生

 発売から数カ月使って一番メリットを感じるのはマイクロソフト謹製ならではのOfficeサポート。AndroidやiPhoneでもOffice文書は表示できるものの、表示が崩れたりファイルそのものを開けなかったりと完全ではありません。その点、Windows PhoneならWordやExcelの表示はもちろん編集も純正ならではの使い勝手。仕事で受け取るOfficeファイルを外出先で見るときの安心感はもはや手放せないクラスです。

 スマートフォンでの編集も予想以上に使いやすい。WordはもちろんExcelもピンチ操作で拡大し、セルに数値を入力するという操作がIS12Tのサクサク感ともあいまって手軽に編集できます。PowerPointも単なる表示だけでなく設定したアニメーションまで再現するので、プレゼンテーション資料の事前確認にも便利です。

 惜しむらくはOffice 2003以前のファイル形式、つまり拡張子の最後に「x」がつかないファイルは閲覧できても編集ができないこと。古いファイル形式ではあるのでサポート対象外に成り行く宿命ではあるのですが、そうはいえどまだまだビジネスでは多用されているファイル形式出もあるので、今後日本でWindows Phoneが流行する武器としても2003以前のファイル対応も望みたいところです。