GALAXY Tab、いつかはSIMロック解除を希望したい

2011年6月13日 06:00
(山根康宏)

 ここ数カ月、海外旅行、海外出張にGALAXY Tab(SC-01C)を持って行くことにすっかり慣れてしまった。現地での通信費をなるべく安くあげようと、行き先の国のWi-Fiサービス事情を調べることも旅の前の下準備として毎回行うようになっている。無料だけではなく安価な有料サービスも今では多くの国で提供されているようだ。

 先日はComputex Taipeiの取材で台湾へ行ったが、セブン-イレブンに設置してある情報端末型チケット販売機で地元Wi-Fi事業者「Wifly」の1日利用券が99台湾ドル(約280円)で販売されていた。Wiflyはセブン-イレブンやスタバ、地下鉄駅などサービスエリアが多いので台湾ではぜひ使いたいところだが、タブレットやスマートフォンで利用する場合は利用開始時に携帯電話へ認証コードを送る必要がある点に注意が必要だった。

 筆者が台北では必ず立ち寄る士林夜市の観光時も、夜市内にはWi-Fiが飛んでいないので訪問直前にコンビニに立ち寄ってWi-Fiで情報収集、夜市の中で急に調べたいものがあればドコモの海外パケ・ホーダイ、と使い分けた。Wi-Fiだけで全てを運用するのはさすがにどこの国でもまだ難しいのが実情である。なお台湾の夜市では屋台でいろいろなものが食べられるが、士林夜市ではGALAXY Tabより大きい鳥もも肉のから揚げ「豪大大鷄排」が筆者のお気に入りだ。

 一方、台湾の後に訪問したマニラでは無料で利用できるWi-Fiスポットはほとんど見つからず、有料のものもエリアによっては皆無。こうなると国際ローミングサービスの出番になるが、そのマニラではプリペイドSIMカードの価格が100円前後、データ定額は5日間で220フィリピンペソ、わずか410円だった(大手事業者Globeの場合)。こうなると現地のSIMカードを買ってGALAXY Tabに入れたくなってしまう。

 ドコモはこの4月発売以降のスマートフォンはSIMロック解除を可能にしており、海外渡航時は現地SIMカードに交換して利用することも可能になっている。プリペイドSIMカードは買いやすい国、買いにくい国、データ定額が使いやすい事業者、使いにくい事業者など様々であり、一概に「プリペイドSIMカードの利用が優れている」とは言いにくい面もある。だが、海外渡航が増えてくると、ドコモのFOMAカードと現地SIMカードを使い分けるメリットも多い。4月以前発売モデルではあるが、GALAXY TabもいつかSIMロック解除に対応して欲しいものだ。