香港のマックやスタバの無料無線LANでGalaxy Tab

2011年3月22日 06:00
(山根康宏)

 前回はロンドンで3G Wi-Fiルーターを買ってSC-01Cを活用したが、現実的には訪問する国ごとにルーターを買ってばかりはいられない。海外で安上がりにデータ通信したい場合は、やはり現地の無料無線LANスポットを活用したいところだ。特に都市国家のシンガポールや香港は国土が狭いこともあり、無料Wi-Fiのエリアが充実している。今回は筆者の居住する香港の無料Wi-Fi環境を紹介しよう。

 まず香港国際空港と、空港から市内を結ぶエアポートエクスプレスの車内では無料Wi-Fiが利用できる。どちらも日本のNTTに相当する香港PCCWが提供しているものだ。なお空港は出発エリアを中心にWi-Fiが飛んでいるので到着ロビーは電波の入りがやや悪いのがちょっと残念だ。

 香港にはこのPCCWに加え、Y5Zoneの大手2社が主要エリアをWi-Fiでカバーしている。どちらも市内での利用は有料だがY5Zoneは香港内のマクドナルドやスターバックスなどで毎日20分間無料利用が可能になっている。マックやスタバ店内でWi-Fiを検索、Y5Zoneが見つかれば接続しブラウザを開けば自動的にY5Zoneのポータルに接続される。表示は中国語と英語の併記なので落ち着いて英語のほうを読めば理解できるだろう。あとは氏名とメールアドレスを登録するだけで20分間無料利用可能だ。なお登録するメールアドレスに特に確認メールは来ないので、それ以上使いたい場合は無料メールアドレスを別に取得して使ってもいい。

 ファーストフード店の中でもバーガーキングは自社でWi-Fiサービスを提供しておりユーザー登録無しで利用できる。変わったところではシティーバンクやHSBCなどの銀行の一部もロビーでWi-Fiを無料開放している。ATMでお金を下ろすついでにネットアクセスができるわけだ。これらの無料サービスもたいていはブラウザを開くと利用規約の合意画面が自動的に表示されるので、まずはブラウザを開いてみるのがよい。

 また無料ではないものの、PCCWは24時間利用可能なWi-Fi利用券をセブン-イレブンで販売している。価格は20香港ドル、約220円で利用開始から24時間利用できる。購入時は「PCCW Wi-Fi Card、1day」で通じる。PCCWのWi-Fiエリアは広く、変わったところでは地下鉄の駅や公衆電話ボックスも無線LANスポットになっている。利用券を販売しているセブン-イレブンももちろんエリアだ。こちらもPCCWに接続後、ブラウザを開くと接続メニューが現れるのでWi-Fi Passを選び利用券の番号を入力すればよい。香港にこられる方は両社の無線LANスポットを活用してほしい。エリア検索はwww.pccwwifi.comwww.y5zone.netで検索できる。