まだまだ続くiPad用の快適なエディタ探し

2010年8月27日 06:00
(石川温)

 今や日課となりつつあるのが、App StoreでのiPad用の快適なエディタ探し。とりあえずは前回紹介した「Desktop」を使っているものの、決して満足はしていない。やはり文字量カウントができないことには原稿執筆には使いづらいのだ。

 そんななか、ようやく「これだ!」と発見したのが「iText Pad」というアプリだ。350円で有料ではあるが、紹介文に「作家のための作業環境」とある。これこそ、まさに求めていたものかもしれない。

 早速、購入して実際に原稿を書いてみる(これもこのアプリで作成)。

 確かに日本語入力の環境が充実している。レイアウトとしては、通常表示のものだけでなく、原稿用紙や文庫本、短歌といったものも揃っている。一行あたりの文字数設定も原稿用紙というレイアウトに変更を加えれば、指定した文字数での入力が可能になる。「原稿用紙の罫線がジャマだ」と思えば、罫線表示をオフにすることもできる。

 漢字かな、英数字のフォントの種類や大きさの変更もできる。ページのレイアウトや禁則処理などにもしっかりと対応する。文章を書くモードと設定変更の切り替えがやや面倒にも感じるが、それ以外の使い勝手にはそれなりに満足できる。

 ファイルは「ウェブから開く」というメニューか、もしくは独自のフォルダから開くようになっている。そのあたりの連携はあまり便利とはいえない。iPadで作成したテキストはフォルダに保存するか、もしくはメールに張り付けるという形になる。自分の場合はとりあえずiPadで下書きを作成し、メールで自分に送信。あとでパソコンを使っている推敲するといった使い方になりつつある(どうしても緊急に原稿を送らなくてはいけないときは、直接iPadから編集者にメールに貼りつけて送信する)。

 とりあえず、iText Padを数日間使っているが、特に不満は感じない。しばらく使い続けつつ、また快適なエディタ探しを続けて行こうと思う。