8MピクセルのついでにフルHDサイズも
ここ1週間ほど、東京の風景と言えば、何はなくとも桜。インプレスがある市ヶ谷は、靖国通りが桜並木だし、ご近所の四ッ谷や九段、千鳥ヶ淵などもきれいに桜が咲き誇っている。こういう季節になると、あらためて「日本に生まれて良かった」と感じさせてくれる。
ほのかに桜が舞う街並みを歩いていると、よく見かけるのがケータイのカメラで桜を撮ろうとする人々。そりゃ、これだけ華やかに咲いていれば、通りすがりでも撮りたくなるというもの。何回、何十回以上、撮ったことがあるかもしれないけど(おおげさ?)、せっかくケータイにカメラが付いてるんだから、誰もが撮りたくなってしまう。
現在、ボクが愛用するAQUOSケータイ 932SHは、ご存知の通り、ケータイのカメラ機能としては最高峰となるCCD 800万画素カメラが搭載されている。画素数もさることながら、CCDの感度の良さもあり、暗いところや動きのある被写体でもしっかりと撮影できるなどのメリットを持つ。もちろん、桜もきれいに撮れるんだけど、実はAQUOSケータイ 932SHって、広角29mm撮影に対応していることもあり、桜のように、大きく広がった高い木々を撮ろうとすると、意外に花や枝が遠かったりして、今ひとつ華やかに撮れないことがある。
そんなとき、ついでにもう一枚、撮るつもりで、上手に使っておきたいのがサイクロイドポジション。AQUOSケータイ 932SHでCCD 800万画素を最大限に活かした撮影をするには、基本的に端末を普通に開いた縦のポジションで、撮影サイズは横2488ドット×縦3264ドットになる。カメラを起動したまま、端末をサイクロイドポジションに切り替えると、画面にアラートが表示され、撮影サイズは横1920ドット×縦1080ドットに切り替わる。テレビ的に言えば、いわゆる「フルHD」というサイズ。
単純に比較すれば、撮影サイズはひと回り小さくなってしまうんだけど、ファインダーを見てみると、少し被写体に寄ったような状態で撮影ができるのだ。仕掛けはいたって簡単で、通常ポジションで撮影時に使っている横2488ドット×縦3264ドットの内、サイクロイドポジションでは中央部分の横1920ドット×縦1080ドットを使って撮影しているわけ。デジタルズームではなく、いわゆる「切り出しズーム」のような形になので、画質も荒れる心配がない。ちなみに、サイクロイドポジションでの最大撮影サイズは、もう1サイズ大きい横2048×縦1536ドットなんだけど、こちらは4対3の比率なので、端末の横画面でフルに表示できる横1920ドット×縦1080ドットへの切り替えが優先しているようだ。
もちろん、撮った画像をどう使うのか、何を撮るのかによって、いろいろな撮り方があるんだけど、カメラ付きケータイは機動力と手軽さが魅力。CCD 800万画素を活かした最大サイズでサクッと撮影し、被写体が遠いなって感じたら、ついでにサイクロイドポジションに切り替えて、もう1枚、撮っておくと、写真のバリエーションが増えて、ちょっと楽しいかも。