SH906iとワイヤレスヘッドセット

2008年10月23日 11:00
(工藤ひろえ)

 全体的にポテンシャルの高い優等生という印象のSH906i。高機能をぎゅっと詰め込んだせいか、充電端子とイヤフォン端子が合体していて、イヤフォンを使うには、SH906iに同梱されていた「外部接続端子用イヤホン変換アダプタ(試供品、写真右)」を装着する必要があるんですよね。写真ではミニジャックのイヤフォンをつなげていますが、平型コネクタのイヤフォンでも、やはりこのアダプタが必要になります。個人的には、SH906iで唯一残念な点です。

 そんなわけで、Bluetooth接続のワイヤレスステレオヘッドセットを買うことを思い立ちました。それで、めったに見ないマニュアルのBluetooth接続の説明を熟読(ちなみにSH906iのマニュアルはここからPDFでダウンロードできます。Bluetooth関連は「便利な機能」の項で説明されています)。

 その結果、ひとくちにBluetooth接続と言っても、SH906iでミュージックプレーヤーの再生音が聞けるのはA2DPプロファイルで接続したときだけということが判明しました。接続プロファイルがHSPやHFPでは呼び出し音や通話相手の音声は聞こえるけれど、ミュージックプレーヤー再生は聞けない仕様です。また、ワンセグの音声を聴くには、A2DPプロファイルで接続し、さらに著作権保護機能を盛り込んだSCMS-T方式に対応しているBluetooth機器でなければ再生できません。

 ちなみに、A2DPプロファイルで接続時にも、電話の呼び出し音や、通話相手の音声などは、Bluetooth機器からは出力されず、SH906i本体から出力されます。

 ――うっはもしかしてかなりメンドクサイ? とネットで調べたりマニュアル読んだりしたところですでにかなりげんなりしたわけですが、どうやらソニーのDR-BT25NXは無事接続できた人もいるようだし、SCMS-Tにも対応しているので、DR-BT25NXを購入することにしました。