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値上げと考えるのは損? 高いと思った新料金プランが実は意外とお得かも

 2025年も携帯電話各社から新料金プランが発表されました。ただ以前のように驚くほど安くなったプランの登場や、サービス内容に感動するものはなく、むしろSNSの反応などを見ていると「値上げ」の印象を抱いている人の方が多いようです。

 筆者の新料金プランへの印象も値上げであり、今使っているプランから強制的に切り替えが必要にならない限りはそのまま使い続けようと考えていました。そう、過去形で書いている通り、現在は新料金プランに変更しようと考えています。

 実はこの原稿、最初は「新料金プランを検討したけどお得にならない」、「一時的にでも安いプランに変えたいけど、変えた後に同様のサービス内容の新プランに申し込んだら高くなる」といった内容を書いていたんです。

 ただ、途中でサービス内容のアップデートが行われると発表があり、その内容で計算してみると新料金プランに変更した方が安くなることが判明したのです。

 現在、筆者が利用しているのはNTTドコモの「eximo」。この変更先となるのが「ドコモMAX」です。ドコモMAXは当初「DAZN for docomo」がバンドルされ、同サービスをヘビーに利用する人であればeximoやそれ以前の近しいサービス内容のプランと比べお得になると案内されていました。

 ただ、DAZN for docomoに興味がない筆者からすれば「見ないものがセットになった値上げプラン」だったわけです。さらに「NBA docomo」も見放題になっていますが、筆者はNBAよりは国内リーグのBリーグの方が好きなのでこれにも惹かれません。

ドコモMAXのDAZN推し、月額4200円が無料はお得だけど、見ない人には全然魅力的じゃないですよね

 そんなドコモMAXですが、11月に入りバンドルできる動画サービスに「dアニメストア」、「Leminoプレミアム」が2026年2月に追加されることが発表されました。

 また、サブスクサービスをドコモ経由で加入するとdポイントが還元される「爆アゲ セレクション」も、現在利用中のeximoだとポイント還元率が下がると発表があり、12月10日から新しい還元率が適用されています。

 この2つの発表がきっかけで「通信料と別に支払っているサブスク代が抑えられる」、「ポイント還元率が下がる分、値引きが減ったと考えるとドコモMAXの方が安くなるのでは?」と考えるようになったわけです。そして実際に試算した結果が以下の表です。

たったの13円といえど、新料金プランの方が安いという結果になりました

 ちょっとわかりづらいのですが、バンドルできる動画サービスの月額とポイント還元を「値引き」として計算しています。

 差額はなんと「13円」。本当にわずかではあるものの、値上げと叫ばれる新料金プランの方が、筆者の場合は安くなります。

 年間にするとペットボトル飲料が1本買えるくらいの差にしかならないものの、長い目で見れば「新しいプランの方が優遇される」ことは多いので、プラン変更をした方がさらにお得になる可能性は大きいと考えてもよさそうです。

 ちなみに毎月のデータ使用量は多い月で20GB~30GB程度なので「ahamo」に変更することも考えましたが、年に1~2度、30GBを超える月もあり、データ容量を追加できる「大盛オプション」をつけた場合は、eximoやドコモMAXと料金が変わりません。

 むしろ1GBや3GB以下に収まっている月も稀にあることを考えると、使わなかった月に安く済む可能性のある、eximoやドコモMAXの方が筆者の使い方には合っています。

 総じて値上げと言われている新料金プランですが、付加サービスなどまで細かく見ると実は安くなるケースがあることは覚えておくといいでしょう。携帯電話の年末の大掃除として、皆さまも料金プランの見直しを行ってみてはどうでしょうか。