みんなのケータイ

「iPhone 16」で透明感のあるUIを備えたiOS 26を快適に使いたい!

【iPhone 16】

 つい先日、iPhone 16を手に入れたばかりだと思っていたら、もうiPhone 17シリーズの登場である。毎度のことながら、デジタルガジェット系ライターという仕事をしていると「はたらけどはたらけど猶(なお)わが生活(くらし)楽にならざりぢっと手を見る」という石川啄木のような心持ちになる。

 しかし、iPhoneでは偶数ナンバーのみを買い替える、と決めている。iPhoneの場合、iOSのアップデートで全く新しいものに見えてくることもある。ここは「ぢっと」我慢をしよう。

 さて、そのiOSであるが9月16日(日本時間)に全く新しいバージョンの「26」へアップデートできるようになった。「Liquid Glass」という新ユーザーインターフェイス(UI)になるということで、筆者もさっそくアップデートすることにした。

 iOS 26では、いろいろなところが透けて見えるようになり、涼やかな見た目になった。もっと暑い時期に出してくれよぅ、真冬に出さなかっただけいいか、などと軽い葛藤を覚えた後、使い勝手の良くなったところと、逆に「元に戻したい!」と思うところもぼちぼち見えてきた。こればかりは使ってみないとわからず、透明性がない。

透け感の最もよく分かるのはフォルダではなかろうか。それ以外のところもすりガラス状に背景が透けて見える

 使い勝手が良くなった! と感じたのは、メールのUIだ。仕事柄、大量のメールが届くため検索機能を多用するのだが、これまではメールリストの最上部に移動し、さらに画面を引き下げないと検索ウィンドウが表示されなかったのだが、iOS 26では最下部に常にスタンバっている。

メールのタイムスタンプでわかるように、リストの最上部に戻さなくても検索できるようになった

 いつでも、どの状態からでも検索できるようになり、非常に快適である。

 「Gmail使えばいいじゃん」と思われるかもしれないが、標準のメールアプリなら、「A」に届いたメールを「B」から送信できるなど、それなりに有用なのだ。仕事で使うことが多いので、メールアプリを標準のものから変えられずにいる。

メールアプリにアカウントを登録してあるAに届いたメールを、同じくメールアプリに登録済みのBというメールアドレスから転送できる。

 逆に使い勝手が悪くなったなぁと感じたのは、スクリーンショット撮影直後の挙動と、Safariのタブの扱いだ。

 以前のバージョンでは、スクリーンショットを撮ると左隅にちょこっとプレビューが表示され、じゃんじゃかとスクリーンショットを撮り続けることができていた。Androidと異なり、表示されているスクリーンショットのプレビューが写り込まないのも良かった。

 だが、iOS 26になってからというもの、スクリーンショットを撮影すると全画面表示になってしまう。「編集しますか? 共有しますか? どうしますか?」ときかれているようで、どうにも煩わしい。

 「いやいや、保存したいだけだし」とチェックをタップしても、「どこに保存しますか? 写真ですか? フォルダですか?」とこれまたうるさい。これでは気軽にスクリーンショットを撮ることもできない。

スクリーンショットを撮影すると、プレビューが大画面で表示され、「共有しますか、どうしますか? 保存しますか? どこに保存しますか?」ときいてくる

 元に戻す方法がある。それは「設定」→「一般」→「画面の取り込み」→「フルスクリーンプレビュー」をオフとするだけだ。これで前のように撮影後はプレビューが左隅に表示されるだけで、速やかに写真アプリに格納される。

次々にスクリーンショットを撮影したい場合は、「画面の取り込み」の中の「フルスクリーンプレビュー」をオフにすると良い

 もう一つのSafariの挙動についても何とかしたい。複数タブを開いている状態で開いている別のタブを見たいと思ったときに、アドレスバー付近に表示されているタブアイコンをタップすればタブリストを表示できたのだが、新しいiOS 26では右下にまとまっている「…」ををタップしないと表示されない。手数が増えるので面倒に感じてしまう。

「…」からタブリストを表示するボタンを選ぶひと手間が増えてしまった

 こちらも元に戻す方法がある。「設定」→「アプリ」→「Safari」へと進み、タブのブロックで「コンパクト」から「下」へと変えるだけだ。これで前と同じ挙動で利用できるようになる。

元の操作性に戻せる

 新しいものには慣れた方が良いのだろうが、手間を増やしてまで慣れたくはない。幸い、Appleでは元に近い操作性へと切り替える方法を残してくれているので、新しいUIのありがたみを実感できるようになるまでは、元の操作性に戻すことでプチストレスを解消していきたいと思う。