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「Galaxy Z Fold7」のSペンがないのをどうするか問題を解決した話
【Galaxy Z Fold7】
2025年9月22日 00:00
前回、本コーナーでもさらっと触れたように、メインで使っていた「Galaxy Z Fold6」を「Galaxy Z Fold7」に機種変更した。発売日翌日に入手してから、すでに1カ月以上たった形だ。本体が薄くなり、ポケットに収まりやすくなったことや、よりディスプレイが大きくなったことなどにはかなり満足している一方で、どうしても補いきれない機能がある。
「Sペン」だ。ご存じの通り、サムスンはGalaxy Z Fold7でSペンへの対応を見送っており、「Galaxy Z Fold3 5G」からの機能が途絶えてしまった格好になる。Galaxy Z FoldシリーズのSペンは別売りになっており、気合いを入れてより筆記時に持ちやすい「S Pen Pro」を愛用していたが、それがついに使えなくなってしまった。
3、4、5、6と4世代に渡って利用できたので、これは結構残念。Sペンはディスプレイ側にデジタイザー層を入れなければならず、厚みにも影響が出てしまうため、薄型化を突き詰めるうえでのトレードオフとしてなくなってしまったようだ。Apple PencilのようなBluetooth接続型など、別の方法でペン入力は残してほしかったが、出てしまったものは仕方がない。
せっかくペンで書きやすい広々としたディスプレイを搭載しているだけに、何とかこれを生かして手書きで文字を書きたい。そう考えた筆者は、Galaxy Z Fold7で動作しそうなスマホ用のペンを調達することにした。Sペンに非対応と言っても、タッチパネルは普通の静電容量式。ちまたで販売されている、タッチパネル用ペンはおおむね利用できると考え、何本かペンを使ってみた。
先端がゴムになっているものや、金属繊維になっているものなどは、ほかのスマホと同様、当たり前のようにペン先が反応して文字などを書くことができた。現在利用しているのは、金属繊維のもの。ゴムと比べるとペン先がやや細く、反応もよかったため、これをGalaxy Z Fold7と一緒に持ち歩くことにしている。
とは言え、Sペンと比べるとやはりペン先が太いので、細かな文字は書きづらい。筆者の場合、雑誌などの紙媒体に書いた記事を著者校正する際によくペン入力を使うが、このペンだとかなり拡大してから書かないと狙ったところに文字が書けない。画数の多い漢字を書くときも、拡大は必須になる。
逆に、バッテリーを内蔵し、ペン先に電気を発生させて筆記に使うタイプのものは、Galaxy Z Fold7のメインディスプレイだと反応が極端に鈍くなってしまい、まともに文字が書けなかった。線が飛んでしまったり、意図しない場所に線が引かれてしまったりするので、使い物にならない。
また、Galaxy Z Foldシリーズに内蔵されている「Samsung Notes」アプリは、Sペンの場合、指でのタッチを無効にする機能を利用できた。ペンと指を見分けられるためだ。Galaxy Z Fold7には、この機能がないため、筆記時には手が画面に触れないよう注意しなければならず、不自然な書き方になってしまう。
ペン先の太さと、手の反応の2つによって、使い勝手はSペンとは別物になると言っていいだろう。一方で、人差し指を使って手書きするよりははるかに書きやすいので、今のところは、このペンでしのいでいくことにした。ペンの価格はAmazonで500円だったため、Sペンに比べると金銭的な負担感は少ない。
欲を言えば、Galaxy Z Fold7のメインディスプレイにしっかり反応する静電容量式タッチパネル用のペンを、サムスン自身に投入してほしいと感じている。巷で販売しているものより、最適化がしやすいぶん、使い勝手もよくなるはず。Galaxy Z Fold7のことを知り尽くしているサムスンであれば、文字を書くのに問題のないギリギリの細さを追求しやすいと思うからだ。
かつては、Galaxy Sシリーズ用にアクセサリーとして販売していた「Cペン」がそれに近い。日本では未販売だったので、筆者はこれをおひざ元の韓国まで購入しにいったことを記憶している。せっかくの大画面を、コンテンツの消費だけに使うのはもったいない。より生産性の高いデバイスとして使えるよう、アクセサリーはもっと充実させてほしいと感じている。



