法林岳之の「週刊モバイルCATCH UP」

Surface Pro 9 5Gに「povo2.0」をeSIMで導入する方法

 各携帯電話会社やMVNO各社が提供をスタートさせているeSIMサービス。ネットワークに障害が起きたときのバックアップ回線として、スマートフォンにeSIMで回線を追加するユーザーが増えているが、パソコンでもeSIMサービスを利用できる環境が整っている。

日本マイクロソフト「Surface Pro 9 5G」、約287mm(長さ)×209mm(幅)×9.3mm(高さ)、約878g(重さ)、プラチナ(写真)、スリムペン2付き Surface Pro Signature キーボード(日本語/サファイア)

 今回はマイクロソフトが販売する「Surface Pro 9 5G」を使い、「povo2.0」のeSIMを導入してみることにした。

ノートパソコンのインターネット接続

 約3年間続いたコロナ禍による行動制限も解除され、3月13日からはマスク着用も自己判断となったことで、人々の社会活動も活発になりはじめ、街にはかつてのようなにぎわいが戻りつつある。

 コロナ禍による約3年間では、人々の生活やビジネススタイルなどにいくつもの変革が起きたが、モバイル業界や通信業界に影響が大きかったものと言えば、 やはり、リモートワークやテレワークが普及し、ビデオ会議などのコミュニケーションが増えた ことが挙げられるだろう。筆者をはじめ、記者や編集者、ライター諸氏は、以前から外出時や移動中にノートパソコンを持ち歩き、原稿執筆や写真の整理をしていたので、リモートでの作業には慣れていたが、コロナ禍の約3年間、記者説明会や発表会はオンラインで実施されることが増え、担当者との打ち合わせなどもビデオ会議を利用することが多くなった。元々、オフィスでのデスクワークが中心だった人たちは、仕事のスタイルを大きく変えることを求められ、快適な生活環境のために郊外に引っ越したり、転職する人たちなども見かけた。

 そんなビジネスパーソンが働く環境において、快適性を大きく左右するのがノートパソコンなどのインターネット環境だ。

 リモートワークやテレワークも自宅に光回線などの高速インターネット回線があれば、快適に作業ができるが、外出時や移動中もパソコンを使うには、スマートフォンのテザリングやモバイルWi-Fiルーターでインターネットに接続することになる。各携帯電話会社などが提供する公衆無線LANサービスも利用できるが、企業によってはセキュリティの観点から公衆無線LANサービスの利用を制限したり、禁止しているケースもあるという。
 スマートフォンでのテザリングについては、各携帯電話会社の使い放題プランを契約していれば、一定量まで追加料金なしに利用できるが、テザリング中はスマートフォンのバッテリー消費も増えるため、いざというときにスマートフォンのバッテリー残量がわずかということも起こり得る。

 使う人によって、ノートパソコンでのインターネット接続の使用頻度が違うため、一概にどうすればいいと言えないが、行動制限が解除され、コロナ禍以前と変わらない環境へ戻っていくとされるが、この数年で仕事の進め方も利用スタイルも変わった部分が多いため、臨機応変に対応できる環境を整えておく必要がありそうだ。

「Surface Pro 9 5G」にリプレイス

 モバイル環境で使うノートパソコンとして、筆者は現在、「ThinkPad X1 Carbon」と「Surface Pro 8」を利用している。前者はまさにモバイル用で、仕事で外出するときは常に持ち歩いている。後者はどちらかと言えば、サブ機のような存在で、荷物を軽くしたいときや「できる」シリーズの校正を見るときなどに活用している。

Impress Watch Videoの動画番組「法林岳之のケータイしようぜ!!」で活躍中の「Surface Pro 9 5G」

 この2台の端末のほかに、同じImpress Watch内のWatch Videoで配信中の動画番組「法林岳之のケータイしようぜ!!」でも「Surface」を使っている。番組をご覧になったことがある方なら、もうご存知だろうが、番組では紹介したスマートフォンやケータイについてのコメントを手書きで見せている。この手書きコメントに長らくマイクロソフトの「Surface」シリーズを愛用してきたわけだ。

 ただ、予算的な制約もあり、新しいハードウェアを調達できない状況が続いていて、長らく2015年発売の「Surface 3 LTE」を延々と使い続けていた。一応、Windows 10にはアップグレードしたものの、CPUがインテルAtom x7、メモリー4GBという仕様なので、正直なところ、最近は動作の重さが顕著になっていた。

 そんな厳しい状況を見かねてか、今年1月から最新の「Surface Pro 9 5G」を使わせてもらえることになった。「Surface Pro 9」にはいくつかのモデルがあり、今回は番組の方向性を考慮し、5G対応モデルがチョイスされた。すでに、1月11日公開分から番組で使っており、これを機に、2月22日公開分では「#706 2023年 Surface特集!!」と題した特集もお送りした。

 「Surface Pro 9」については、すでに僚誌「PC Watch」などでもレビュー記事が掲載されているため、ここでは詳しく説明しないが、本体は13インチPixelSense Flowディスプレイを搭載した2in1スタイルで、重量は878g(5Gモデル)と携帯性に優れた2in1パソコンとなっている。

 CPUはWi-Fiのみに対応したモデルがインテル第12世代Core i5/Core i7を搭載しているのに対し、5G対応モデルはQualcommと共同で開発されたARMベースのMicrosoft SQ3プロセッサを搭載する。

 従来はCPUのアーキテクチャの違いにより、Windowsのパフォーマンスに違いがあるとされていたが、「Surface Pro 9 5G」にはWindows 11(22H2)が搭載され、実質的な使い勝手はインテルCPUを搭載した環境と基本的に変わらない。むしろ、モバイル環境での利用については5G対応モデルのアドバンテージが大きく、バッテリー駆動時間も20%ほど、ロングライフになっている。

 ちなみに、「Surface Pro 9 5G」には本体と付属品が同梱されているものの、キーボードは別途、「スリムペン2付きSurface Pro Signatureキーボード」などを購入する必要がある。

「Surface Pro 9 5G」のモバイル環境をどうするか

 今年1月から使いはじめた「Surface Pro 9 5G」だが、番組収録時の利用がメインで、あとは自宅で番組の準備をするときなどに使っている。インターネット接続については、番組収録時はインプレスのインターネット回線、自宅では自前の光回線があるため、とりあえず、困ることはない。

 ただ、せっかく5G対応モデルを使いながら、モバイルデータ通信を何も利用しないというのも残念なので、いずれかの回線を契約し、利用できる環境を整えてみることにした。

 「Surface Pro 9 5G」は本体背面のキックスタンドを開いたところにある裏ぶたを開くと、SIMカードスロットがあり、nanoSIMカードが装着できる。これに加え、eSIMにも対応していて、auやGigSkyなどのモバイル回線をオンラインで契約することができる。

 ただ、Windowsからオンラインで契約できるモバイル回線は、あまり割安とは言えないのが実状。eSIMサービスについても各携帯電話会社やMVNO各社の動作確認機種をチェックしたところ、「Surface Pro 9 5G」がまだ新しい製品ということもあり、動作確認機種に明記されたサービスはなく、楽天モバイルやIIJmioで従来機種の「Surface Pro 7」「Surface Pro X」「Surface Go2 LTE」などが挙げられているくらいだった。この2社のeSIMサービスを契約することも考えたが、今回は「povo2.0」を試してみることにした。

 ただし、「povo2.0」の動作確認機種の一覧に、「Surface Pro 9 5G」は登録されていないので、同様のことを試すときは、あくまでも自己責任でお願いしたい。

「基本料0円」で維持費の安い「povo2.0」

 「povo2.0」については本誌で何度も取り上げられているので、改めて説明するまでもないが、auの携帯電話網を利用したオンライン専用サービスになる。

 運営はKDDI Digital Lifeが担当するが、MVNO各社が提供するサービスと違い、ネットワークの品質はauと同等で、端末の対応周波数帯域による違いはあるもの、基本的にはエリアも変わらない。

 データ通信はデータトッピングを購入することで、データ通信量を追加できるため、出張や旅行などで出かけるときは応じて、データトッピングを購入するといった使い方もできる。たとえば、外出時の作業などで、終日、インターネット接続をしたいときは、330円の「24時間データ使い放題」というプランも利用できる。

 また、「povo2.0」はギガ活に登録すれば、au PAYで買い物をすることで、データトッピングのプロモコードが獲得できる。筆者はほかで利用中の「povo2.0」回線でもギガ活で得たプロモコードを使っているが、あまり外出しない時期が続いたため、プロモコードもやや余り気味なので、それをこちらの契約にも活かせそうだと考えた。

[povo2.0]アプリ(iOS版)から申し込みが可能

 ところで、「povo2.0」は申し込みや手続きにアプリを使うため、「iOSやAndroidじゃないと使えないのでは?」と考える人もいるかもしれない。 実は、「povo2.0」のアプリはトッピングの購入やプロモコードの入力などに使うことがメインで、回線そのものは他の端末で利用することもできる 。今回のケースで言えば、iPhoneやAndroidスマートフォンなどの[povo2.0]アプリで申し込みの手続きを進め、届いた情報をもとに、「Surface Pro 9 5G」にSIMの情報を登録したり、nanoSIMカードを装着したりする。実際の運用時もデータ通信量の確認やデータトッピングの購入、ギガ活のプロモコードの入力などは、スマートフォンで操作することになる。

スマートフォンの[povo2.0]アプリから申し込み

 「povo2.0」の申し込みついては、povoのWebページにも掲載されているので、そちらを参照していただきたいが、基本的な流れとしては、iPhoneやAndroidスマートフォンなどに[povo2.0]アプリをインストールし、[povo2.0を申し込む]から手続きをはじめる。

Android版の[povo2.0]アプリも基本的に同じユーザーインターフェイス

 ちなみに、申し込みにはメールアドレスが必要だが、キャリアメールは非対応のため、プロバイダーのメールをはじめ、GmailやiCloudメール、Outlook.comメールなどのメールアドレスを登録する必要がある。登録するメールアドレスは、申し込み時だけでなく、今後、手続き時やログイン時の認証に使うため、アプリをインストールしたスマートフォンで送受信できるメールアドレスを選んだ方がいいだろう。

「povo2.0」ではアカウントとして、メールアドレスを登録する。キャリアメールは利用できないので、プロバイダーやGmail、iCloudメール、Outlook.comメールなどのメールアドレスを登録する
[povo2.0]アプリでの申し込み画面。サービス内容が表示される

 申し込み時では「キャンペーンコード/紹介コード/エントリーコード」を入力する画面が表示される。もし、自分の周りにpovoを利用している人が居るときは、紹介コードを教えてもらって、入力することをおすすめしたい。紹介したユーザーと紹介されたユーザーの双方にデータトッピングなどの特典が適用される。

友だちや家族、同僚などがpovoを契約していれば、ぜひ紹介コードをもらって、入力しておきたい

 申し込みでは「SIMタイプ」と「契約タイプ」を選ぶことができる。

 「SIMタイプ」は「SIMカード」と「eSIM」、「契約タイプ」は「新規契約」と「電話番号を引き継いで契約」(MNP)が選べるが、データ通信サービスはMNPを利用しても事実上、特典がないので、「新規契約」を選べばいいだろう。今回は「新規契約」で「eSIM」を選んだ。その後、eKYCによる本人確認書類の提出、本人写真の撮影、契約者情報の入力などを順に進めると、申し込みは完了する。

[SIMタイプ]は[SIMカード]と[eSIM]、[契約タイプ]は「新規契約」と「電話番号を引き継いで契約」(MNP)が選べる

[povo2.0]アプリで「SIM開通手続き」へ

 申し込み後、本人確認手続きが完了すると、登録したメールアドレス宛にメールが届く。今回は「eSIM」を選んでいるので、スマートフォンで[povo2.0]アプリを起動して、開通手続きをする。「SIMカード」を選択しているときは、郵送されてくるのを待つ必要がある。

本人確認は[povo2.0]アプリからブラウザーに遷移して、登録する。「運転免許証」「マイナンバーカード(個人番号カード)」「在留カード」が登録できる
スマートフォンのカメラで運転免許証を撮る。表裏、斜めを撮影する
本人確認として、本人の顔写真も撮影する

 開通手続きは[povo2.0]アプリの画面で[eSIMを発行する]をタップし、eSIMを有効にする。画面に「SIMの有効化を受け付けました」と表示されれば、eSIMが利用できる準備が整ったことになる。eSIMの有効化を20時~翌9時30分の間に実行したときは、翌9時30分以降に順次、有効化が完了するため、少し待つこともある。eSIMをすぐに登録して、使いはじめたいときは、20時以前にアプリ上で[eSIMを発行する]の手続きをしておきたい。

本人確認が完了後、[povo2.0]アプリを起動し、[eSIMを発行する]をタップすると、eSIMが有効化される
[povo2.0]アプリで、eSIM情報を登録するためのQRコードが表示されれば、準備完了

 eSIMの有効化ができると、次は端末にeSIMを導入する手続きをはじめる。povoの「eSIM開通手続き」には、eSIM利用端末のみで設定する「コード入力方式」、複数の端末で設定する「QRコード方式」が用意されている。コード入力方式は[povo2.0]アプリでeSIMのアクティベーション(開通)を実施し、表示されたコードをiPhoneやAndroidスマートフォンの[設定]アプリのeSIMのメニューに登録する。これに対し、「QRコード方式」は他の端末でeSIMを登録するためのQRコードを表示し、eSIMを登録する端末のカメラで読み込むというもので、今回の「Surface Pro 9 5G」は「QRコード方式」で登録する。

「Surface Pro 9 5G」にeSIMを登録

 「Surface Pro 9 5G」にeSIMを登録するには、まず、スマートフォンの[povo2.0]アプリで[eSIMを発行する]をタップし、SIMの有効化をする。「SIMの有効化を受け付けました」と表示され、手順を進めると、画面上段に[eSIMの設定]と表示される。

Windows 11の[設定]アプリを起動し、[ネットワークとインターネット]-[携帯電話]で利用するSIMカードを選択する。ここでは「eSIM」を選ぶ

 これをタップすると、[eSIMの設定]という画面が表示され、その下段の[eSIMの情報]にQRコードが表示される。ひとまず、スマートフォンの[povo2.0]アプリはこの状態でスタンバイしておく。

 次に、「Surface Pro 9 5G」を起動し、[設定]を起動し、[ネットワークとインターネット]-[携帯電話]を選択。「Surface Pro 9 5G」は物理的なnanoSIMカードとeSIMのデュアルSIM構成なので、[このSIMカードの携帯データネットワークを使う]の右側をタップし、[eSIM]を選ぶ。

[ネットワークとインターネット]-[携帯電話]-[eSIMプロファイル]を選び、[プロファイルの追加]を選ぶ

 続いて、同じ画面内の下段の[eSIMプロファイル]-[プロファイルの追加]を順に選ぶ。[携帯電話会社から提供されたアクティブ化コードを入力する]を選び、[次へ]をタップすると、[QRコードのスキャン]画面が表示され、カメラが起動する。

ここでは「携帯電話会社から提供されたアクティブ化コードを入力する」を選ぶ

 「Surface Pro 9 5G」にはフロントカメラとリアカメラが備えられているので、[カメラの選択]でいずれかのカメラを選び、スマートフォンの[povo2.0]アプリで表示しておいたeSIMを登録するためのQRコードをカメラに向けて、読み込ませる。

[QRコードのスキャン]画面が表示されるので、[povo2.0]アプリのQRコードを読み込ませる。「Surface Pro 9 5G」には前後にカメラが備えられているが、ここでは背面カメラから読み込ませた

 「新しいプロファイルを準備できました」と表示されれば、eSIMの登録が完了したことになるが、登録後に[eSIMプロファイル]画面で[KDDI]をクリックし、povoのプロファイルを[使用]をクリックしないと、プロファイルが有効にならないので、忘れずに操作しておきたい。

QRコードが認識されると、eSIMプロファイルがダウンロードされる

 モバイル環境でのインターネット接続に必要なAPNは、[設定]の[ネットワークとインターネット]-[携帯電話]-[携帯電話会社の設定]で[APNを追加]をクリックすると、登録ができる。povoでは「プロファイル名」「APN」「APNプロトコル」を入力するだけなので、非常に簡単だ。eSIMが登録され、APNが正しく設定されれば、あとは自動的にpovoでインターネットに接続されるはずだ。

[ネットワークとインターネット]-[携帯電話]-[携帯電話会社の設定]を選び、[APN設定]の[APNを追加]から追加する
[APNを編集]画面で必要な情報を入力すれば、設定完了

 ちなみに、あらためて説明するまでもないが、Windows 11はインターネットに接続する優先順位が「有線LAN」「Wi-Fi」「携帯インターネット」となっているため、有線LANやWi-Fiに接続されているときは、povoへの接続は切断され、基本的にはデータ通信量を消費しない。ただし、スマートフォンに比べ、パソコンはインターネット接続時のデータ通信量が増えるため、データトッピングもあっという間に消費してしまうことも考えられる。

Windows 11の通知領域をタップして表示される「クイック設定」で接続状態が確認できる
[Windowsで接続を維持する]にチェックが付けられていると、有線LANやWi-Fiに接続されていないときに自動的に携帯ネットワークに接続される。データ通信量やバッテリーの消費が気になるときはオフにしておくのも手だ

「Surface Pro 9 5G」で、いつでもすぐにインターネット接続

 外出時や移動中のノートパソコンに欠かせないインターネット接続は、公衆無線LANサービスやスマートフォンのテザリングなどが利用されることが多い。

 モバイルデータ通信機能を内蔵したノートパソコンはLTEや3G、PHSなどの時代から存在したが、あまり選択肢は多くなかった。その背景にはモバイルデータ通信を利用するために、新たな回線契約が必要だったり、利用頻度にかかわらず、費用負担があることなどが関係している。

 しかし、OSがインターネットとシームレスに連携するようになってきたことを鑑みると、ノートパソコンを開けば、すぐにインターネットが利用できる環境がベターであり、もう少し手軽に利用できるようになって欲しいところだ。

 そんな背景も考慮し、今回はマイクロソフトの「Surface Pro 9 5G」のモバイルデータ通信として、「povo2.0」を新規で契約し、eSIMで登録してみた。本稿でも説明したように、「povo2.0」の申し込みは非常に簡単で、懸念された「Surface Pro 9 5G」へのeSIMの登録も基本的にはQRコードを読み込ませるくらいで、意外なほど、スムーズだった。

[povo2.0]アプリでデータ通信量の管理やデータトッピングの購入などができる

 Windowsには[povo2.0]のアプリが提供されていないため、申し込みや管理はスマートフォンの[povo2.0]アプリ、実際の利用は「Surface Pro 9 5G」という構成になるが、あらためて説明するまでもなく、「povo2.0」は「基本料0円」であり、ギガ活によって得られたプロモコードで、データ通信量を追加できるため、使用頻度に合わせ、費用の負担を抑えながら、ムダなく使うことができる。

 また、昨年のKDDIの大規模障害を受け、万が一に備え、スマートフォンにバックアップの回線を用意する動きが見られるが、ビジネスでノートパソコンを利用しているのであれば、ノートパソコンのインターネット接続もバックアップが必要であり、費用負担の少ない「povo2.0」は有効な選択肢のひとつになりそうだ。eSIMとSIMカードが選べることもメリットのひとつと言えるだろう。

筆者宅はau 5Gエリア内なので、「fast.com」で計測したところ、400Mbpsを超える値を記録。他の速度テストアプリでもほぼ同じ。昼間でも200Mbpsを超える

 モバイルデータ通信機能を搭載したノートパソコンの選択肢は、まだそれほど多くないが、「Surface Pro 9 5G」をはじめ、各社のノートパソコンや2in1パソコンの対応機種をぜひチェックしてみて欲しい。

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