みんなのケータイ
形見分けでSIMカードをいただいた
2023年11月21日 00:00
形見として、SIMカードをいただいた。SIMカードの持ち主は、直接の知り合いではなく、楽しい旅行中、途中で体調不良を訴え、そのまま帰らぬ人となってしまったと聞いている。
その方は筆者の記事を読んでくださっていたそうで、間に立つ知人から「よかったら、故人が使っていたデータSIMを使いませんか?」とのことだったので、読者の方からの形見分けと思い、譲っていただくことにした。
そのSIMカードは、mineoのソフトバンク回線で、月1GBの契約だった。SIMカードとあわせ譲渡手続きの書類を送っていただいた。
こちらの手続きとしては、書類に、継続して利用する筆者の氏名・住所・料金引き落とし用のクレジットカード番号などを記入し、ポストに投函するだけだった。データSIMなので身分証明のコピーなどは不要だった。
亡くなった方のSIMカードを譲っていただくので、こちらの手続きももっと複雑になるのではないかと思っていたのだがそうでもなかった。が、後になって、もしかすると、この手の手続きでいろいろと手間がかかるのは遺族側の方だったのかもしれない、などと考えてしまったが……。
ともかく、オプテージ(mineoの運営会社)宛に譲渡手続きの書類を郵送してから3週間ほどして、「契約内容通知書」が到着した。これで譲渡手続きは完了した。SIMカードは正式に筆者の物になった。
いただいたSIMは受け取ったときにすでに、正常にデータ通信ができることは確認できていたのだが、あらためて、mineoマイページでSIMのデータ容量などを確認してみる。
うん。問題なさそうだ。
データ残容量「215.1GB」と表示されたのにはちょっとびっくりさせられたが、おそらく故人が大切に貯めたものなのだろう。大事に使わせていただこう。もしかしたら、この容量の扱いやら何やらが、筆者にこのSIMカードが贈られてきた理由なのかもしれないな、などと考えたりもした……考えすぎかな?
一般的には、形見分けには謝礼などはするものではないというのが常識だろうと思うので、筆者から対価などは渡してしない。しかし、215GB分……いったい市場の価値だといくらくらいに相当するのだろう。
知人には、故人のご親族へお会いする際に、確かに形見のSIMを受け取ったこと、大事に使わせていただきますと伝えてほしい旨、連絡した。ご親族の方は、失った子息の道具が知らぬ筆者に渡り使われること、どのように思っているのだろうか。
いろいろなことを考えながら、増えたデータ1回線の運用の方向性を、今夜は考えることにした。