みんなのケータイ

最新球場はキャッシュレス! ビールもSuicaで買えるのは酔い(良い)!

【Pixel 6a、iPhone SE(第2世代)】

 北海道にスマート化されたスタジアムができました。入場はQRコード、場内の支払いは現金ではなく、すべてクレジットカードや交通系ICなどです。さらには、野球を観戦しながらグルメを楽しんだり、やろうと思えばサウナに入ったりもできるという異次元のエンターテイメント性も追求したスタジアム。そう、プロ野球ファンならご存じですよね。北海道日本ハムファイターズの本拠地として今シーズンオープンした「エスコンフィールド北海道」です。

こんな球場メシが食べられるのはココだけでしょ!

 筆者、このエスコンフィールドでの観戦が体験したくて北海道に飛んできたのですが……気が付いたら、宿泊ホテルからスタジアムへの経路の支払い、入場、グルメ・ビール購入まですべてスマホ一本で通して、財布を一度も出していないことに気付きました。……あ、「一本」って言ってもスマホ自体はPixel 6aとiPhone SEの「2台」使いなのですが(これはチートでもなんでもなく、単に普段から2台使いなので)。

 それはともかく、「財布いらず」「ほぼSuicaオンリー」な観戦がどんな感じなのか、ここに記録しておきたいと思います。

これが、スマホ2台だけで楽しむ野球観戦行です。

 まずは、ホテル最寄り駅、地下鉄のすすき駅から札幌駅まで札幌市営地下鉄。それからJR北海道に乗り換えてエスコンフィールドの最寄り駅、北広島駅へ。

 それぞれの鉄道会社は「SAPICA」「Kitaca」というICカードを発行していますが、筆者の普段利用している鉄道会社(JR東日本)の交通系IC電子マネー「Suica」で、これらの鉄道も利用できます。

 筆者のiPhoneには、「Apple PayのSuica」がインストールされているので、これらの路線の改札は「ピ!」とかざすだけでOKです。

 北広島駅からエスコンフィールド北海道前までは、北海道バス・千歳相互観光バスによるシャトルバスが出ているのですが、この料金の支払いが現金または「Visaタッチ」という選択になります。つまり、残念ながらここは交通系IC電子マネーは使えません。

 というわけでSuicaは使えませんが、その代わりに、ここではVisaタッチの役をスマホにやってもらいました。筆者のもう1台のスマホ、Pixel 6aのGoogle PayにVisaカードが設定してあるので、これを降車時に使用。VisaカードをかざすパネルにスマホをタッチすればOKです。

そして、無事、エスコンフィールドの入場口でございますー。

 エスコンフィールドの入場をQRコードでできるのは、どのスタジアムでも今や当たり前になりましたね。ここもスマートフォンに表示したQRコードを改札機の読み取り機にくっつけて、スタジアムに入ります。

 さて、冒頭にご紹介したように、スタジアムの中は東京ドーム同様、いずれの支払いも完全キャッシュレスです。とはいえ、支払いには非常に多くの手段が使えますので、たぶん、どこのどなたが来ても困ることはなさそうに思います。

こちらの決済手段をご利用いただけます、とのこと。

 具体的には、公式アプリのポイント「FビレッジPAY」、クレジットカードの「Visa(タッチ)」「マスター」「JCB」「アメリカンエクスプレス」「ダイナース」「ディスカバー」「銀聯」、電子マネーの「iD」「WAON」「nanaco」「楽天Edy」「QUICPay」「交通系電子マネー」、QRコード決済では「au PAY」「d払い」「PayPay」「楽天ペイ」「ゆうちょPay」「メルペイ」「Bank Pay」「Alipay」「銀聯Pay」「WeChat Pay」が利用可能だそうです。

 筆者の場合は、支払いは全部モバイルSuicaで済ませました。試合中にショップ「はちきょう」にて「ミニいくら丼」、同じくショップ「たべるスープ」にて「野村佑希選手のアメリカンスタイルメープルベーコンサンデー」を注文、さらに観戦中に売り子さんからサッポロビールを注文したのですが、いずれもモバイルSuicaで決済OK。ビールの売り子さんもモバイルSuica対応なのがちょっと感動です。

野村選手のベーコンサンデー。ソフトクリームにベーコンチップとメープルシロップがかかっている。甘しょっぱくて、敵ながら、意外に美味(ホントだよ)。
ショップの支払いはモバイルSuicaで「チャリーン♪」楽でいいですよね。

 ビールの売り子さんの方、Suicaでの決済にも慣れているようで、「Suicaでお願いします」と言ったら、「はい、こちらにタッチお願いしまーす」と躊躇なく端末のどこにタッチすればいいかを教えてくれます。

ビールの支払いも売り子さんの端末に、スマホを近づけ「チャリーン♪」で完了。現金より絶対こっちがいい!

 いやぁ、ホントに便利ですなー、これは。現金よりこちらの方が絶対的に取り扱いが楽ですって。マジでマジで。

 筆者宅の近くには、同じくプロ野球の「ZOZOマリンスタジアム」という応援しているチームのスタジアムがありまして。こちらも売店やケータリングカーはSuicaやVisaにも対応しているのですが……ビールの売り子さんたちはなぜか現金とPayPayのみしか対応していないのですよね。どういう理由があってそうなってしまっているのかわからないのですが、これと、スタジアムWi-Fi(スタジアム内で無料で提供されるWi-Fi回線)は、エスコンフィールドのことをぜひ真似してほしいと思う筆者なのでありました。