みんなのケータイ
Pixel 6aとPixel Buds Proでリモートワークが便利になった
【Google Pixel 6a】
2022年8月12日 00:00
グーグル(Google)のスマートフォン「Pixel」シリーズの最新機種「Google Pixel 6a」が発売されました。ミドルレンジながら上位機種の「Pixel 6 Pro」と同じチップセットを搭載し「消しゴムマジックをはじめとした写真機能」や「高精度の文字/字幕起こし機能」などは、ケータイ Watchでもご紹介しております。
筆者は今回、Pixel 6aと同時発売されたフルワイヤレスイヤホン「Google Pixel Buds Pro」にも触れる機会を得ました。「ハイレゾ対応でもないし、よくあるノイズキャンセリングがついたフルワイヤレスイヤホンなのでは?」と思いきや、Pixel 6aと組み合わせて使ってみると「新鮮な体験」ができました。
Google Pixel Buds Proについて
かんたんに仕様をご紹介します。
ドライバーは、左右それぞれに11mmのダイナミックスピーカードライバーが搭載されています。マイクは左右それぞれに3つのマイクが搭載されており、ユーザーの音声をクリアに拾うほか、後述するアクティブノイズコントロール(ノイズキャンセル/外音取り込み機能、ANC)機能にも役立てられています。
イヤホンの大きさは22.33×22.03×23.72mmで、重さは6.2g。装着してみると、少し耳からはみ出るくらいの大きさ、そこまで重くなく落下しそうには感じません。
充電は、USB Type-C端子からとQi規格のワイヤレス充電が利用できます。個人的には、Pixel 6aがワイヤレス充電に対応していると、ちょうどよかったと思います。
そのほか、イヤホンでIPX4とケースでIPX2相当の防水性能や、Googleアシスタント機能などを備えています。
Pixel 6aとの接続があっという間に
IoT家電などで、ユーザーが導入に二の足を踏んでいる理由の一つに「接続が難しそう」というものがあります。スマートフォンを買って一番最初にすることは「Wi-Fiの設定」ということが多いですが、フルワイヤレスイヤホンについても同様で、まず最初にすることは「スマートフォンとのペアリング」ではないでしょうか。
Bluetooth機器があまりなかった一昔前と比べると、現在はさまざまなBluetoothデバイスが登場し、いざペアリングをしようとすると、よくわからない機器などが一覧で登場し「ペアリングしたいデバイスがどれなのかわからない」といった経験をしたユーザーも多いはず。ケータイ Watch読者の方々にも当てはまることだと思いますが、これが「家用」「職場用」「出かける用1号機」……などと複数の機器を利用していると、大変です。
今回、Pixel 6aと接続しようとPixel Buds Proのケースにあるボタンを押すと、Pixel 6aの画面にポップアップが表示され、数タップでペアリングできました。
また、Pixel 6aでは、Pixel Buds Proのファームウェアの更新を含めたさまざまな設定を、スマートフォンの設定画面から設定することができます。「イヤホンが多すぎて設定アプリの所在がわからない」といったおなじみの問題が発生しないので、直感的かつ迷わずに操作できます。
マルチポイント機能が便利
リモートワークが普及してきた中、仕事中に音楽を聴いていたり、ANCで静けさを求めているユーザーもいらっしゃると思います。そういうときに困るのが「スマホの着信に気づかない問題」。作業に集中していてうっかり着信を見逃したことは、筆者は1度や2度ではありません(各位本当にすいません……)。
Pixel Buds Proには、2台のデバイスに接続できる「マルチポイント機能」が備わっています。2台のデバイスと同時に接続できる機能で、リモートワークには欠かせない機能となっています。
たとえば、パソコンで音楽を聴きながら仕事をしているときに、接続しているもう一台のスマートフォンに着信があると、パソコンで再生している音楽が停止し、スマートフォンの着信に自動的に切り替わります。もちろん、イヤホンをしたまま通話できます。
通話を終えたあと、パソコンのプレーヤーで音楽を再生し始めると、イヤホンが自動的にパソコンに切り替え音楽を楽しめます。
今回はパソコンとスマートフォンで試してみましたが、たとえば筆者のようにスマートフォンを2台持ちしている場合、それぞれと接続しておけば、2台のスマートフォンとも着信を逃すことがありません。昨今話題になっている「バックアップ回線」として別のスマートフォンを利用する場合でも、シームレスに切り替えられます。
イヤホンへのタッチでさまざまな操作ができる
フルワイヤレスイヤホンでは、よく搭載される機能の一つとなっている「イヤホン本体のタッチ操作」もPixel Buds Proには搭載されています。
よくある「1~3回タッチ」や「長押し」のほか、前後のスワイプを認識します。標準では、タッチ操作で曲送りや再生停止、通話への応答などが、長押しでGoogleアシスタント機能やANC機能の切り替え、前後のスワイプで音量調整が割り当てられており、直感的に操作できます。
一方、音質面などがんばってほしいところも
さまざまな機能をご紹介してきた一方で、音質に関して「ハイレベルコーデックへの対応」と「イコライザー機能の強化」を今後期待したい機能として挙げられます。
ハイレベルコーデックへの対応について、筆者は「イヤホン=音楽を楽しむもの」という考えが強く、どうしても音質に期待してしまいます。
Pixel Buds Proでは、SBCとAACのコーデックをサポートしていますが、幅広い音域や高ビットレートをサポートするaptX HDやLDACといったコーデックは非対応です。
また、イコライザー機能が「音量が小さい状態で低音と高音を強調する」という「ボリュームEQ」機能のみ搭載されています。
音楽ファンとしては、ちょっと音楽を楽しむには十分ではないのかなという風に感じました。
一方、ANC機能を使いボリュームEQ機能をオフにした状態での音楽の鳴り方は、低音と高音が強調されておりやや堅いかなという印象を受けました。この点は、時間をかけて鳴らしていくと、徐々に丸くなっていくものだと思います。
価格もGoogleストアで2万3800円ということで、音質面も期待してしまうところなので、後継機種や今後のバージョンアップでぜひとも対応してほしい部分です。