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GalaxyのDexモードで仕事したいのでガジェットをアドオン!!!

 「Galaxy Z Fold 5G」を購入した理由のひとつに、Galaxyのハイエンドモデル(SシリーズやNoteシリーズ)だけにある「Dexモード」を使いたかったから、というものがある。

 Dexモードとは、外部ディスプレイを接続することで、パソコンのような操作感を実現する機能だ。HUAWEIでは同じくハイエンドモデルに「デスクトップモード」という似たような機能があった。個人的にはHUAWEIのデスクトップモードのほうが、よりパソコンライクな操作感だなぁと思っていたこともあり、好きなのだが。

 それはそうと、パソコンのように使うには、外付けキーボードが必要だ。ディスプレイに表示されるソフトキーボードでちまちま入力していては仕事にならない。入力しやすく、タッチパッドも付いているもの……ということで、UHKB(現FMV Mobile Keyboard )を入手したのだが、残念ながらAndroid OSでは、Bluetooth接続をして使うことができない。

 とはいえ、有線接続ではタッチパッドも普通に反応するし、かな入力もできる。「なら、有線接続すればいいじゃん!」とひらめいたのだが、スマホには端子がひとつしかない。キーボードをつなげたら、Dexモードに必須の外部ディスプレイをつなげられなくなるし、外部ディスプレイをつなげたらキーボードが使えない。

 というわけで、クラウドファンディングでキャンペーンを行っていた「3 in 1 docking station TRANX」(スリーインワン ドッキングステーション トランクス。以下、TRANX)をゲットした。

「3 in 1 docking station TRANX」。USB Type-Cポート搭載のスマホを拡張してくれる

 TRANXは、USB Type-C(PD対応)、USB Type-A×2、4KをサポートするHDMI、SD/TF
カードスロット、100Mbpsイーサネット、VGA、3.5mmイヤフォンジャックなどを備えたUSB Type-Cハブだ。

背面にはUSB Type-A×2、USB Type-C、HDMI、3.5mmイヤフォンジャック、イーサネットポートがある

 ほかのハブと違うのは、スタンド機能を有していることだろう。そのままではボックス状のハブだが、上蓋をパカッと開くとUSB Type-C端子(オス)が現れ、開いた上蓋がスマホの背面を支えるスタンドになってくれるのだ。

上蓋を開くと、USB Type-C端子が現れる。これによってスマホの機能を拡張可能。開いた蓋はスタンドになる
底面にUSB Type-Cケーブルがついているので、ノートパソコンのハブとしても使える

 これならスマホの置き場所に困らないし、スマホでも複数ポートを使うことができる。素晴らしい。

 さっそく、「Galaxy Z Fold 5G」にTRANX、UHKB、そしてモバイルディスプレイを持って、カフェで作業してみた。

 普段は、UMパソコンに外付けキーボード、モバイルディスプレイという組み合わせなのだが、UMパソコンをTRANXに変えただけで、カバンが少し軽くなった。それもそのはず、普段使いのUMパソコンは729gなのに対し、TRANXは205gなのだ。太くて重たいHDMIケーブルを追加しても257g。約3倍の開きがある。

自宅でもメインマシンとして使っているUMパソコンのGPD pocket 3の重量は実測で729g
TRANXならその3分の1以下だし、フットプリントが小さいので持ち運びも容易

 UMパソコンでは、いくつものウィンドウを開けるし、ブラウザにいくつもタブを開きっぱなしで作業できるので、調べものをするときには便利なのだが、気が散って作業がはかどらないことが多い。仕事中だというのに、飛んできたメッセンジャーに返事をしてしまうし、呼ばれてもいないのにTwitterをついつい見てしまうこともあるからだ。

 その点、「Galaxy Z Fold 5G」のDexモードでは、パソコンライクに作業できるとはいえ、パソコンほど切り替えや移動といったウィンドウ操作が楽なわけではないので、極力、今現在手前にあるウィンドウ(というか、アプリ)だけで済ませたいと考えてしまう。ものぐさな性格が、作業中にほかのことに気を取られそうになっても無視する、という良い方向へ作用した形だ。

 目に入ってくるものがシンプルになったおかげで頭の中もシンプルになり、信じられないほどの短時間で作業を終えられた。TRANXさまさまだ。

純正のFlip Cover with Penを着けたままだとプラプラして見た目があまり良くない。しかもSペンホルダーを外しておかないとTRANXに挿し込めない

 最近よく持ち歩いているモバイルディスプレイ「Sculptor」にハブ機能があって、同製品に付属していたMicro USB to USB Type-Aアダプターを使えば、わざわざ別のハブを用意しなくてもキーボードを有線接続できるということには、気付かなかったふりをしておこうと思う。

そういえば、モバイルディスプレイにホスト機能があるんだったと気づく夏の夜