みんなのケータイ

ビデオ会議のAroundがモバイル対応。パソコンから1クリックで切り替えが便利

 リモートワークの普及につれて、ビデオ会議サービスを使ったミーティングも当たり前のものになってきました。多彩なビデオ会議サービスが存在する中で、最近筆者が愛用しているのが「Around」というサービスです。

 カメラとマイクを使って相手の映像を見ながら話ができる、という基本的な機能は他のビデオ会議サービスと変わらないのですが、Aroundの場合は自分の顔しか表示されないので、自分や相手の顔が画面いっぱいに映し出されるサービスに比べると気軽に使えます。

 音にもこだわっていて、救急車のサイレンや犬の鳴き声といった雑音は自動でカットしてくれるほか、同じ部屋から参加しているメンバーの声がハウリングしないよう調整してくれる機能など、かゆいところに手が届く機能がお気に入りです。

 ただし、一点課題だったのが、利用できるのがパソコンのみでモバイルに対応していなかったこと。会議の参加者のうち1名でも外出先からモバイルで参加する、という人がいる場合にAroundは使えず、Zoomなどモバイル対応しているサービスを使う必要がありました。

 しかし6月にはAroundがついにモバイルに対応。iOSとAndroidの両方に対応しており、外出先や移動中でも気軽に会議に参加できるようになりました。

モバイル版のAround

 パソコン版と比べると機能は制限されており、カメラは自分も相手もオフだったり、前述のハウリングを調整するような機能は使えません。しかし、パソコンからの画面共有を表示することはできるので、ミーティングの進行に必要な機能は十分に備えています。

モバイル版の利用イメージ

 また、パソコンからモバイルへ1クリックで簡単に移行できる「Handoff」という機能も搭載。打ち合わせが長引いてしまって外出しなければいけない、という時に、モバイルのアプリから「HANDOFF」をタッチするだけで簡単に端末を切り替えられます。移動中にモバイルから会議に参加し、オフィスや家についてパソコンに切り替える、という時にもとても便利です。

1クリックで端末を切り替えられる「Handoff」

 なお、手持ちのタブレット「dtab Compact d-42A」で試そうとしたところ、「Permission Requied」というアラートが表示されるにもかかわらず、次の画面でアカウントが表示されず設定がなにもできなかったのですが、実際に使ってみると何の問題もなくビデオ会議ができました。スマートフォンと違ってタブレットの場合は電話機能が無いのでこういうアラートがでるのかもしれません。

d-42Aで利用しようとするとパーミッションの許可を求められる
許可できるアカウントが表示されないが、問題なく利用できる

 今のところは無料で提供されており、30人まで参加できて時間制限もないAround。今回モバイル対応したことで、さらに使いやすくなりました。海外サービスのため日本語表記がないなど使いにくいところもありますが、興味のある人はぜひお試しください。