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両親のワクチン予約に役立ったビデオ通話

 両親から「頼んだぞ」と言われたのか、こちらから「任せて」と言ったのか、明確には覚えていないのですが、共に65歳を超えている両親の新型コロナウイルスワクチン接種予約を手伝いました。

 手伝い……とは言いつつも、両親の手元に届いた接種券番号や日時や接種会場などの希望条件を予め伝えられ(正確には聞き出し)、「あとはよろしくね」と頼まれる、パソコンやIT関連を仕事にしている方には、とっても"あるある"な依頼です。

 父・母二人分の予約を、接種券番号ごとにそれぞれ行う必要があるため、兄にも協力をしてもらって予約を進めることに。実家の両親と、兄、筆者の3拠点で連携して予約に挑戦してみました。

 予約にあたって必要になる接種券番号などの情報は前日までに確認を終え、両親を含めた家族間で共有するGoogleカレンダーに登録していたため、兄には「接種券番号はGoogleカレンダー見てね」と伝えて、細かい情報は参照してもらうことに。

Googleカレンダーで予約方法や希望会場などを共有しておいた

 希望通りの接種会場が予約できない場合には代替候補を選ぶ必要があるほか、副反応を考慮して父と母で接種日を前後させる。などなど、諸条件をクリアして予約するには、LINEやSMSなどテキストベースでの非同期やりとりではなく、ビデオ通話などで同期的にやりとりした方が手っ取り早いと考え、予約受付時刻の少し前からSkypeのビデオ通話をしながら予約を進めることに。結果的にはこれが大正解でした。

Skypeでビデオ通話しながら予約 ※写真は予約完了後に撮影したイメージ

 ワクチン接種の予約は、自治体が提供する予約システム(Web)での予約、自治体が提供するコールセンター(電話)での予約、病院での直接予約(直接訪問と電話)の3パターンが用意されていました。

 このうち、コールセンターでの予約については電話での予約が集中して繋がりにくいという事前情報があり、実際に予約受付がスタートする前の時点で規制対象となるガイダンスが流れる状況だったため、電話での予約は早々に諦めて自治体が提供する予約システムでの予約を本命に進めることに。

 予約受付の開始後、Web予約システムは特に問題無く動作していたのですが、両親共に第1希望であった最寄りの病院は接種会場の候補に表示されないハプニングがありました。「第1希望の○○病院が……表示されない。おそらく、準備ができてないのでどうやっても今日は予約できない」と伝えてすぐに第2希望以下の病院をリストから探し、予約可能な日時などを逐次ビデオ通話で両親と確認しながら、予約を進めました。

第1候補の会場が表示されなかった。病院側の準備ができていない模様

 自治体のWebサイトには「準備ができた会場より、順次受付を開始します」と記載されており、実際に予約受付がスタートするまで、スタート時点で予約を受付する会場と、そうでない会場に関する具体的な情報はありませんでした。もしかしたら、会場に直接問い合わせをすれば教えてもらえたかもしれません。

 接種会場によって受付できる曜日や時間帯が限定されていることなど、実際に予約がスタートするまでは不明だった点が多かったのは事実ですが、それでもWeb予約システムはスムーズに動作していたこともあり、予約受付がスタートしてから数分で無事に予約が完了しました。

 今の時代には特別珍しいことではないかもしれませんが、結果として、両親にも兄にも一度も直接顔を合わせることなく、比較的スムーズにワクチン接種の予約ができたのは幸いです。ワクチンの接種を希望する方の接種完了が1日でも早く訪れることを心待ちにしています。