みんなのケータイ
紫外線殺菌機が取り付けられるスマホを見てきた
【WP7】
2021年4月2日 06:00
世界のスマートフォン市場は中国メーカーがシェアの半数以上を占める状況になっていますが、目立っているのは大手メーカーばかり。中小メーカーは低価格なモデルに活路を見出していますが、シャオミの低価格攻撃でその道での生き残りも苦しくなっています。そこで飛び道具的な機能で注目を集めようとしている製品もあります。Oukitelの「WP7」は、本体の背面に紫外線殺菌ライトを取り付けられる製品です。
Oukitelのスマートフォンは海外端末に興味ある方ならおなじみの、Aliexpressなどで通販されています。実店舗販売はほとんどないため実機になかなか触ることはできません。筆者の住む香港では代理店がありそこに展示されていたので見てきました。
スマートフォンのWP7本体は、IP68、IPK69、MIL-STD-810G対応のタフなスマートフォン。通信方式は4Gに対応、ディスプレイは6.53インチ2340×1080ピクセル。チップセットはメディアテックのMT6779でRAM8G+ROM128GBという構成。通信方式はLTE。8000mAhの巨大なバッテリーを搭載します。本体サイズも大きく174×81×17mm、普通のスマートフォンを2台重ねたような大きさです。
背面には4800万画素と800万画素の超広角、そして30万画素の深度用を搭載します。背面下部には端子が見えますが、ここに紫外線殺菌ライトを装着できます。
WP7に取り付けできるのは紫外線殺菌ライトと、LEDの大型ライトの2つ。紫外線殺菌ライトは30分の照射でウィルスを99%殺菌できるそうですが、詳細なスペックは不明。まあマスクなどを手軽に殺菌することができるのではないでしょうか。
ライトを実際に本体に取り付けることはできなかったのですが、ちょっと大きめの懐中電灯くらいの大きさになるため、普段はライトは取り外しておき、必要な時だけ装着する、という使い方がよさそうです。
なおライトのコントロールは設定から外部ライトをONまたはOFFにするだけ。タイマー設定などはありません。
価格はライトモジュール2つセットで2999香港ドル、約4万2000円です。LTEのタフボディースマートフォンは2万円程度で買える製品が多いことを考えると、WP7は殺菌ライトという付加価値を付けることで価格を高く設定できています。外出時はマスクをつけたり、殺菌・消毒が日常的に行われる日がまだしばらくは続くでしょう。そのうち買ってみようと思っています。