みんなのケータイ
ライフログ的写真であればこれで充分!
【Rakuten Mini】
2020年10月30日 06:00
これまで、Rakuten Miniを、本体の性能そっちのけで、リモコンにしてみたり、ライフロガーとして使ってみたりと、どちらかというと小ささゆえ享受できるメリットに注目してレビューしてきたが、そろそろ普通の使い方をしてみたい。
ポケットに入れておいてもじゃまにならないサイズだからこそ、メインスマホを別のこと(主にゲーム)に使っている最中でも、サッと取り出して日常の風景を切り取るという技が使える、というものだ。
とはいえ、CPUは非力だし、肝心のカメラ機能も手ブレやHDR非対応だし、光学ズームではなくデジタルズームのみという構成だ。解像度こそ、約1600万画素(アウトカメラ)/約500万画素(インカメラ)だが、あまり期待していなかった。
ところが、本当に、手元のメインスマホたちがいろいろな用事で忙しく、Rakuten Miniしか写真を撮る端末がない! となったときに、ほぼ仕方なくRakuten Miniで写真を撮ってみて驚いた。
「意外とイケる」のだ。
例えばこちら、火鍋を食べに行ったときの写真だが、唐辛子の質感をよく捉えている。
こちらは火鍋の具材の豚バラ肉。目で見たとおりの、ごく自然な色合いを再現していることがわかる。なお、比較用のGalaxy Note 10+では、暖色系の照明の影響を受けて、若干黄色味を帯びてしまっている。暖色寄りのほうがおいしそうに見える場合が多いのだが、ピンク色が美しい肉の場合では、逆に色あせて見えてしまう結果となった。
風景はどうだろうか。
構図の上手下手は置いておいて、生い茂る木の間から遠方に架かる橋を撮影してみた。HDR撮影できないため、手前の木や葉がほぼ黒く塗りつぶされている。それがかえって主題となる赤い橋を際立たせているともいえるのだが。
なお、比較用のiPhone Xで撮影したものは、木の葉の1枚1枚が判別できるのがわかる。また、明るい場所である橋やその周りも色がはっきりとしている。
こちらでは、Rakuten Miniのほうが明るく撮れているが、ハイライト部分が若干白飛びしてしまっている。しかし、色味はごく自然な雰囲気だ。
植物はどうだろうか。いずれも、左がRakuten Mini、右がiPhone Xで撮影したものだ。
若干、iPhone Xによるもののほうが色味が濃いが、こうやって並べなければ、Rakuten Miniでも充分イケると思うのだが、ひいき目で見過ぎだろうか。
夜景も撮影してみた。こちらは、スマホではなく正真正銘のデジカメ、SONY DSC-RX10M4との比較だが、遠くのイルミネーションツリーは捉えきれていないが、善戦しているほうではないだろうか……?
全体的に、明暗差のある場合、細かいところを描写しきれないという弱点はあるが、テーブル上の料理写真などは全く問題ないと感じた。むしろ、おいしそうですらある。「Rakuten Miniを買いたいけれど、カメラ機能が心配だ……」と考えている人がいれば、ぜひとも参考にしてもらいたい。