みんなのケータイ

AirPods Proのつけ心地を良くしたい! イヤーピース交換にチャレンジ

 携帯電話よりも先に、携帯ゲーム機を除けば「自分専用の機器」として買ってもらった持ち歩けるハイテクなアイテムがポータブルMDプレイヤー。同級生と比べると買ってもらえたのも早かったからなのか、ポータブルオーディオはずっと大好きなモバイル機器のひとつだ。

 ただ、スマートフォンが普及してからは「スマホでもハイレゾ再生ができる」「CDを買うよりも音楽配信サービスの方が早く新譜が聴ける」「昔取り込んだCDを高音質で取り込み直すより、配信サービスで聴いた方が楽かつ音質がいい」なんてこともあり、最近はポータブルオーディオの出番が減り、世間の流行に合わせ筆者の音楽視聴スタイルも「スマホ+ワイヤレスイヤホン」の出番の方が多くなっている。

没個性はちょっと嫌だと思いつつ、この組み合わせの便利さは病みつきだ

 その視聴スタイルも完全に鉄板、定番の「iPhone、AirPods Pro、Apple Music」の三点セット。

 Apple Musicが始まった当初は「楽曲ラインナップが……」「ストリーミングで聴いたらデータ量足りないでしょ」と言っていたものの、最近は聴けないものを探す方が難しく、携帯電話各社のデータプランも大容量や無制限、かつ以前に比べれば安価になったので今までの言い訳が通じない。

 また、AirPodsも初代は音漏れが気になり手を出さず、後に「ソニーのWF-1000XM3の方が音がいい」とか「自分の耳型で作ったカスタムIEMがある」と言っていたものの、昨秋にノイズキャンセリングかつインナーイヤー型のAirPods Proが登場してから興味が湧き、視聴環境としては先にも書いたように「iPhone、Apple Music」の組み合わせで使い始めていたこともあり「iPhoneとシームレスに繋いで使えるのは便利なんだろう」と手を出してしまってからは、あっという間にこの三点セットが手放せなくなっている。

 ただ、やはり「音」や「装着感」にこだわってきた筆者からするとAirPods Proには不満があるのも事実。

 前置きが長くなりましたが、最近になって不満を改善できそうなAirPods Proのカスタマイズとして「イヤーチップの交換」にチャレンジしてみた。

透明のイヤーピースを目印に探せばお店でもすぐ見つかるだろうわかりやすいパッケージ

 今回購入したイヤーピースは8月に発売になったばかりの「AZLA SednaEarfit XELASTEC」のAirPods Pro用だ。

完全に透明のイヤーピースは珍しく、季節柄もあってか涼しそうな印象もあって良い(笑)

 簡単にAZLA SednaEarfit XELASTECについてご紹介すると、イヤーピース本体に使われている「可塑性エラストマー」は熱が加わることで軟化する素材で、耳穴に装着すると体温でイヤーピースが変形し、外耳道にフィットするというもの。

 AirPods Proへの不満のひとつに、イヤーピースのフィット感不足と、それが原因なのかノイズキャンセリング性能がイマイチに感じたり、耳から落下しやすそうで使用中に気になって仕方がなかったというものがあり、まさに「これに取り替えたら不満が解消できそう」と考えての購入、カスタマイズというわけだ。

自分の耳にベストマッチするサイズ選びができるのもポイントが高い

 また、イヤーピースのサイズも「MS」や「ML」などAirPods Proのイヤーピースよりも僅かに小さい・大きいサイズが用意されているため、より自分の耳にフィットさせることができそうなのも、先に挙げた不満点をよりよく解消できそうだと踏んで購入に至った。

 実際に取り替えて使ってみると標準のイヤーピースに比べると明らかにフィット感は増し、しっかりと耳穴でAirPods Proを固定できるようになり、使用中の安心感はだいぶ改善された。

 肝心の音はフィットすることでAirPods Proの位置が安定したことで少し良くなった気がしないでもない。

 AirPods Proに限らず、すっかりスマートフォンの周辺機器の定番になったフルワイヤレスイヤホンだが、その多くは「耳穴に差し込んで支える」仕組みになっているため、イヤーピースのフィット感は安心して使えるかどうかを決める大事な要素といえる。

 今回筆者が購入したAZLA SednaEarfit XELASTEC以外にも、AirPods Pro用や各社のフルワイヤレスイヤホン向けを謳うイヤーピースが続々と登場しているので、音質の向上だけでなく「安心して使うため」の投資として、イヤーピース交換を試してみてはいかがだろうか。