みんなのケータイ

HUAWEI×Leicaの写真が好きだけど、Xperiaも捨てがたい

【Mate 30 Pro 5G&Xperia 1 II】

Mate 30 Pro(左)とXperia 1 II。どちらもカメラがいいんです。

 私は、Googleのサービスが使えないファーウェイの「Mate 30 Pro」をメインの端末としてがんばって使っています。写真ももちろんMate 30 Proで撮影。Mate 30 Proは1/1.54インチのRGGBセンサーと、1/1.7インチRYYBセンサーの2つ大型センサーを搭載し、明るいところでも暗いところでも、標準でも超広角でも非常に鮮やかな写真が撮れます。光学3倍と5倍ハイブリッドズームは使い勝手がよく、空は真っ青、木々は瑞々しく鮮やか。最大30倍のデジタルズームは手持ちで月も撮れて感動ものです。夜景モードでは写真とは思えないくらい精細な描写ですが、それがとても気に入っています。

 ところが「Xperia 1 II」を入手し、おサイフケータイがすぐに使えるようにポケットに入れて持ち歩いていると、とっさのときにはXperiaで写真を撮るようになってきました。本体サイドのカメラボタンを長押しするとカメラが起動して、すぐに撮影できるのがとても便利。自分好みの設定ができて、最高20コマ/秒で撮れる「Photography Pro」も魅力的ですが、私はもっぱら標準カメラのオートで撮影しています。Photography Proでは、たまにプログラムオートでホワイトバランスを調整して撮るくらいです。

 Xperia 1 IIで撮った写真は自然な印象です。なるべく見たままを残そうとしている感じがします。Mate 30 Proは鮮やかさをぐっと増した絵作りで、インパクトがある一方、ときどき「いや、実物はこんなにきれいじゃないから……」と思うときもあるのですが、Xperia 1 IIはわざとらしさがありません。リアルを写し取るという感じで、これはこれで非常に気に入っています。動物や人を滅多に撮らないので、瞳AFの活躍の場がないのが非常に残念。今度、猫でも撮ってみようかと思っています。

 しばらく使っていて、同じ場所で写真を撮ってみる機会がありましたので、写りを比較してみました。Mate 30 Pro(左)、Xperia 1 II(右)。

6月上旬に撮った写真です。Xperia 1 IIに夜景のメニューはありませんが、自動で夜景モードになって少し時間をかけて撮ることができます。でも、さすがにこれはMate 30 Proの方が、どんな光もくっきりときれいに撮れています。ただ、実際の雰囲気はXperiaの写真に近いです。
これはどちらもきれいに、おいしそうに撮れました。器の赤もきれいです。
こちらも甲乙付けがたい感じ。Mate 30 Proの方が明るく撮れましたが、色は個人的にXperiaが好み。このお店は比較的明るい店内でしたが、暗い場所はMate 30 Proの方がいいかもしれません。
Mate 30 Proは、より色鮮やかに撮れる超広角で撮りました。私はこちらの色合いの方が、標準カメラの色味よりも好きです。空の色がわざとらしいほど青い!(笑)。Xperiaはナチュラルできれいな写真です。

 写真の写りはどちらも大満足です。どんなときでもきれいな写真が撮れるというのは、安心できていいものですね。また、両方ともシャッター音が静かでいい! Xperiaの音は特に控えめで格好いいです。なお、Photography Proでは半押しの段階でピッと鳴るのが本格カメラっぽくて良い気分です。

 ただ、Xperia 1 IIは暑い真夏の昼間に持ち歩きながら写真を撮っていたところ、ボディが非常に熱くなりました。カメラが起動しなくなりはしませんでしたが、動画を撮り続けていたら、どうなっていたか分かりません。その点、Mate 30 Proは、背面のヴィーガンレザーのおかげかもしれませんが、あまり熱くなりません。頼もしい感じです。

 ともかく、カメラに注力しているだけあって、どちらも素晴らしいスマホのカメラです。個人的に、夜景はMate 30 Pro、食べ物はXperia 1 II、風景は、そのとき手に持っている方で撮っていきたいと思います。