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デスクトップモードなど数々の新機能を搭載したG8X ThinQの“神”アップデート

 愛用中の2画面スマホ「G8X ThinQ」向けに、OSをAndroid 10にするアップデートが7月15日に公開されました。

 Android 10自体は他の端末で使用したことがあり、OSそのものの機能がさほど魅力的ではなかっため期待はしていなかった、というのが正直なところです。しかし、G8X ThinQのアップデートはAndroid 10としてのアップデート以外にさまざまな機能が追加され、個人的には「神アップデート」と呼びたいくらいとても嬉しいアップデートでした。

サブディスプレイでATOKが利用可能に

 その1つが文字入力の改善。以前までサブディスプレイ側で文字入力できるのは標準のIMEのみで、愛用しているATOKはメインディスプレイ側でしか利用できませんでした。

 そのため、サブディスプレイで文字入力が必要になるたびにメインディスプレイに移動していたのですが、今回のアップデートではATOKでもサブディスプレイで文字が入力できるように。

 さまざまなアップデートの中ではこれが一番嬉しい改善でした。

サブディスプレイでATOKが利用可能に

パソコン感覚で使える「デスクトップモード」

 また、前回触れた外部ディスプレイも大幅に機能が拡充され、GALAXYシリーズの「DeX」のようなデスクトップモードが追加されました。USB Type-Cでディスプレイに接続すると、パソコンのような感覚でG8X ThinQを利用できるようになります。

デスクトップモード

 デスクトップモードの操作には別途マウスとキーボードが必要です。また、PCのようにディスプレイ間でアプリを移動するような使い方はできないなど使い方は限定されているものの、モバイルディスプレイを持ち歩いて外出先で仕事をする、といった使い方にはとても便利。

 普段は15インチのモバイルディスプレイを持ち歩いているのですが、このデスクトップモードのためだけにもう少し小型のモバイルディスプレイが欲しくなりました。

2画面を1画面で扱える公式機能「ワイドモード」

 2画面を1画面として広く使うワイドモードも新たに搭載。これまでワイドモードはChromeブラウザだけが公式に対応していたのですが、今回のアップデートではワイドモードの設定が新たに追加。

 GmailやYouTube、GoogleフォトやGoogle マップといったアプリも公式に1画面表示が可能になりました。ディスプレイの間にベゼルが入るものの、Google マップを大画面で見られるのは便利です。

ワイドモード対応アプリ
ワイドモードでGoogle マップを表示

サブディスプレイを180度回転

 細かな点ではサブディスプレイを横表示した場合にサブディスプレイの画面を180度回転できるようになりました。サブディスプレイの向きを反対にすることで、2人でお互いに画面を見ることができるようになります。

 言葉では説明が難しいのでどんな利用形態かは画像をご覧下さい。

2人でお互いの画面を見られる180度回転

 まったく同じアプリを表示できるわけではないので用途は限られますが、子供に動画を見せつつ自分はWebサイトを見る、という使いわけは便利そうです。

「逆折り」時のサブディスプレイをオンに

 ディスプレイ関連では、ケース側を反対側に折り返した「逆折り」時のディスプレイ設定を変更できるようになりました。

 今まで逆折り時はサブディスプレイが必ずオフになっていましたが、アップデート後はオフ設定に加えて、輝度を下げて操作できない状態にする「スクリーン節電」、折り返した状態でもサブディスプレイを操作できる「スクリーンステイ」が選べるようになりました。

 サブディスプレイでゲームをプレイした状態のままメインディスプレイは他の操作をする、といった使い方が可能になります。

逆折り時の設定
「スクリーン節電」状態

Android 10のジェスチャーナビゲーションも搭載

 もちろんAndroid 10自体の機能も搭載。ホームボタンをなくし、フリック操作だけでホーム画面や最近使用したアプリを選択するジェスチャーナビゲーションが利用できるようになりました。

 今までの操作はもちろん、ボタンをホーム画面と戻るボタンの2つにする設定も選ぶことができます。

ジェスチャーナビゲーション

 細かい改善が多いながら、G8X ThinQを愛用していたユーザーには待ってましたと言わんばかりの充実アップデート。これからもしばらく2画面スマホを愛用していきたいと思います。