みんなのケータイ
スマホ連携できるデジカメ(戦闘力53万)にオラのワクワクが止まらない
【V30+ L-01K】
2020年1月15日 06:00
スマートフォンのカメラ機能が高性能になろうとも、取材などに使うカメラは(とりあえず今のところは)デジタル一眼から離れられない。というわけで、ここ数年はずっとニコンのD750で通してきたのだけれど、そろそろメンテナンスに出さなければいけなくなった。メンテには何週間もかかったりするので、代替機を用意しようと考えて選んだのがソニーの「α7 III」だ。
ソニーのα7シリーズは、周囲のライターのみなさんや、Watch編集部の中でもユーザーがどんどん増えてきているように感じる。画質や使い勝手の高さが人気の理由なんだろうけれど、個人的にはそれだけでなく、スマートフォンとの連携機能がしっかりしているのもポイントの1つだと思っている。
スマートフォン連携のなかで筆者が特に重視しているのは、リモートコントロールとライブビュー(プレビュー)の機能。たとえば、ぼっち会社のぼっちライターである筆者がぼっちでセルフ撮影するには、ぼっち状態で離れたところからシャッターを切る必要がある。このときにリモートコントロールが役に立つ。
カメラ本体のセルフタイマー機能だと、あらかじめ自分自身が写る(だろう何もない)空間にピントを合わせておかなければならず、調整にものすごく苦労する。でも、ピント合わせやシャッターをリモートコントロールできればその場から動くことなく簡単に、効率良く撮影できるのだ。
また、デジカメの液晶画面は撮影した写真をそれなりにきれいに表示してくれるものの、α7 IIIの約3インチ、92万画素のディスプレイは大きいわけでもないし取り立てて高解像度でもない。撮影直後に正確にピントが合っているか確認しようと思うと、このサイズの画面だと厳しい場合もあり、もっと大きな画面で即座に把握したいと思ってしまう。
HDMI接続の外部モニターを使う手もあるが、そこまで大がかりなことをしなくても、いつも携帯している、まあまあ大きく高精細な画面のスマートフォンでライブビューできるのならそれに越したことはない。α7 IIIならこういったスマートフォン連携によるセルフ撮影やライブビューの機能を標準で使えるのがありがたいところだ。
α7 IIIの場合、「Imaging Edge Mobile」アプリを使えば、筆者が期待しているスマートフォン連携の機能はすべて実現できる。スマートフォンとα7 IIIをWi-Fi接続すると、アプリ画面上でほぼリアルタイムにプレビューでき、離れたところからピント合わせしてシャッターを切れる。
撮影写真は即座にスマートフォンに転送され、1~2秒程度のタイムラグで画面表示してくれる。オプション品が不要で、本体だけで初期設定から活用までスムーズにこなせるのは、やはりすばらしい。これとは別に、データ転送に重きを置いた「Transfer & Tagging add-on」というアプリも用意されていて、こちらも組み合わせることで撮影手法の幅をさらに広げられるだろう。
その対価として、α7 IIIのカメラ本体とレンズ2本、ストロボやその他細々としたアイテムなどでフリーザ様の戦闘力並みの出費になったのだが、スマートフォン連携機能を駆使してこれからガンガン撮影できるんだなあ、と思うと、ワクワク感が止まらない。あと、クレジットカードの請求を考えるとなぜかドキドキ感も止まらない。