みんなのケータイ
ドラクエウォークのために充電ケーブルとイヤホンを装備した
2019年10月2日 06:00
ドラゴンクエストウォークの正式サービスが開始された。筆者も当然、プレイしている。勇者の旅は43歳になっても終わらない、当然だ。まぁ生活習慣が命に関わるようなお年頃になってきたから、運動不足解消の目的もあってプレイしているのだが。
ドラクエウォークは位置情報を元にしたゲームだ。フィールド上のモンスターと戦ってキャラを強化し、各地で多様なお願いクエストをこなしていく。こうしたゲームの流れは、従来のドラクエと変わらない。ただしドラクエウォークの場合、プレーヤーが実世界を歩き回ってゲームを進行させる。クエストもレベル上げも歩き回る必要があるのだ。
ドラクエウォークのアプリは、バックグラウンドでは動作しない。一応、アプリが起動していなくても位置情報や歩数データを取得し、ゲーム内のトークン(マイレージ)に換算しているようだが、道中のモンスターと戦うにはアプリを立ち上げておく必要がある。自動で戦闘しつつ回復スポットを利用する「WALKモード」も用意されているが、それもスリープ中は機能しない。
スマホを上下逆さにすると画面表示が消える「バッテリーセーバー」という機能もある。ポケットに突っ込んで持ち運ぶといった使い方を想定しているのだろう。しかしそれを使ったとしても、液晶ディスプレイのスマホだと消費電力はほとんど変わらないハズだし、有機ELディスプレイのスマホでも劇的に効果があるわけでもなさそうだ。
いまどきのスマホなら、5時間以上ぶっ続けでドラクエウォークをプレイすることは可能だと思われる。しかし当然だが、ドラクエウォークだけでスマホのバッテリを使い果たすわけにはいかない。
そこで、充電しながらドラクエウォークをプレイする、位置ゲー特化装備セットを作ってみた。
まずカバンの中に適当なモバイルバッテリーを入れ、そこにベルキンの「Audio + Charge RockStar」をつなぐ。長時間プレイするにはバッテリー切れのない有線イヤホンが必要だが、最近のiPhoneはイヤホン端子がないので、充電しながら有線イヤホンをつなぐために、こうしたアダプタが必要になる。Bluetoothならもう少し手っ取り早いが、長時間プレイを考えるとBluetoothイヤホンはちょっと心許ない。
イヤホンは「ambie」という製品の有線版を使っている。耳穴を塞がず、周囲の音が完全スルーして聞こえるというイヤホンで、歩きながらスマホの音を聴くには最適な製品だ。同様のタイプの有線イヤホンとしては、ソニーの「STH40D」やAfterShokzあたりの骨伝導イヤホンという手もある。このあたりは好み次第といったところだろう。
ベルキンのアダプタからiPhoneには、Lightningの延長ケーブルで接続する。「Lightningの延長ケーブル」というものは、アップルの認証が取れないようで、MFi付きの製品は見つからなかった。アップルが認証しないということは、故障も事故も自己責任だ。単なる延長ケーブルならそうそう何かあることもないとは思うが、しかし電力が通るので雑な扱いは避けたいところでもある。
雑な扱いは避けたいとか言いながら、この延長ケーブルには両端カラビナを結びつけ、カバンとiPhoneに固定している。こうすることで、手が滑ったときにもiPhoneを地面に落とさないようにする安全ケーブルとしている。ケーブルはギリギリの長さにしていても、ポケット収納時はやや余るので、歩いているときなどに何かに引っかけないように注意が必要だ。
iPhoneはカバンの外ポケットが定位置だ。取り出しも収納も一瞬なので、画面を見るとき以外は手に持っておく必要はない。ドラクエウォークはバッテリーセーバー中もゲーム音が聞こえ、ゲームの大まかな状態を感じることができる。音を聞いていれば必要な時以外は画面を見る必要もなくなり、歩きスマホもしないですむ。音がけっこう重要なのだ。そしてドラクエのフィールドBGMを聴きながらだと、ただ歩いているだけでもテンションが上がってくる。
この装備でドラクエウォークをプレイしたところ、手持ちの5V・5700mAhのバッテリは3時間連続プレイでは1/4目盛りも減らず、4時間プレイしてようやく1/4目盛りが減った。単純に考えれば、16時間くらいの連続使用に耐えそうだ。
正直、人間の体力がそこまで持たないのでオーバースペックとも思う。しかし勇者がバッテリーの残量を気にしながらクエストをこなすわけにもいかないので、筆者はこの装備で今日もモンスター狩りに励んでいきたい所存である。