みんなのケータイ

リアルタイム速度表示に対応したAndroid Auto

【Galaxy S10】

 いまや、カーナビをスマホアプリで代替できて当たり前の時代。つい先日には「LINEカーナビ」が新規公開されるなど、カーナビアプリ市場はなかなか活況です。

 私の方はと言いますと、Android Autoを相変わらず使い続けております。今年3月にもAndroid Autoについて本連載で触れた(※関連記事)のですが、そこからまた新機能が追加されました。代表的なところを以下にご紹介します。

Galaxy S10でAndroid Autoを利用しているところ。これまで使っていた車載用スタンドは、吸盤の吸着力が大分弱まってしまったので買い替えました

運転速度がナビ画面でリアルタイム表示

ナビ実行中の地図画面。左下に速度が表示されています(この画像では0km/h)

 地図表示画面の左下で、車の速度が表示されるようになりました。車側のメーターと同じように、ほぼリアルタイムに変動するので、例えば助手席に座っている人でも運転速度を確認しやすくなりました。

 OBD IIのように車と接続するわけではなく、あくまでスマホ側の内蔵センサーだけで速度を計算しているらしく、そこまで正確な訳ではないようですが、目安であっても速度が見られるのは意外と新鮮です。ご家族連れでしたら、後ろの席から「パパ、スピード出し過ぎだよ!」なんて声が飛んできちゃうかも!?

「次の交差点」表示をタップすると、2つ先・3つ先の交差点情報が表示されるように

画面上部の緑色部分、「次の交差点」の表示をタップすると、このように2つ先・3つ先の交差点指示が出るように変わりました

 ナビゲーション中は、画面上部の緑色の部分に、常時「○○km先 右折 国道○○号」というような表示が出ています。これを便宜上「次の交差点」表示と呼称しますが、それ自体は過去・現在もそれほど変わっていません。

 しかし、その表示をタップしたときの挙動が、ここ最近で大きく変わりました。以前は、該当交差点へと地図がスクロールし、クローズアップで確認できるようになっていました。道路名・目標物などをあくまで地図上の情報として確認できるため、個人的になかなか重宝する動作でした。

 これが現在は、タップすると次の次の交差点──つまり右左折すべき2つ先、そして3つ先の交差点の情報がプルダウンメニューのように一括表示されるようになりました。これにより「もうすぐ左折するけど、その先の交差点を考慮したとき、第1車線・第2車線のどちらへ入ればいいか」なんてことが事前に判断しやすくなりました。

 この挙動、確かに便利なのですが今までとまったく違うため、最初はかなり面食らいました。一応、以前のような“交差点クローズアップ”を見たい場合は、経路情報画面から呼び出せますが、なにぶんメニューの階層が深いため、あまり実用的ではありません。折衷的な挙動になるといいなぁ……。

レポート機能に「軽い渋滞」「工事」が追加

レポート機能がさらに充実。「軽い渋滞」「工事」を加えた4種類の状況をレポートできるようになりました

 Android Autoには、道路状況を“レポート”する機能があります。といっても操作はごく簡単で、ナビ画面に表示されている専用アイコンをタップして、事由を選ぶだけ。当初は「衝突事故」「スピード違反取締」の2つをレポートできました。この情報は、他のAndroid Autoユーザーとの間で共有され、地図にも反映されます。

 レポート事由は随時追加されているようで、ここ半年ほどの間に「軽い渋滞」、直近では「工事」を選べるようになりました。渋滞中は手持ち無沙汰なので、なんだかんだでレポートする機会が増えそう。ちなみに、このレポートが「迂回路検索」に反映されるかは、今なお判然としていません。

 Android Autoを国産ナビと比べた場合、ロードサイド店舗のアイコン表示などの面では明らかに劣っています。また、ルート検索時における有料道路回避設定が面倒だったり、まだまだ改善の余地があるのも事実です。

 ただそれでも、車載Bluetooth機器に連動したアプリの自動起動や、Spotifyなどの音楽アプリをAndroid Auto上の統合メニューから操作できる点など、独特の魅力を備えています。個人的にまだまだ付き合っていく所存ですので、またなにか発見がありましたらご報告します。