みんなのケータイ

「TORQUE G04」を片手に一足お先に夏の海を先撮りしてきました

【TORQUE G04】

 auから発売予定の、京セラ製のタフネススマートフォン「TORQUE G04」を一足早くメーカーからお借りして、沖縄の海へ行ってきました。

 ご存知のように「TORQUE」は、今やキャリアモデルでは唯一無二の存在のタフネススマホです。auはカシオ計算機製の「G'zOne」シリーズから(途中、間の空いた時期もありましたが)ずっとタフネスケータイ、タフネススマホを手がけていて、歴代のタフネスモデルを渡り歩いてきたファンも多い。そういうファンにとっては前モデルの「TORQUE G03」から2年と少し、まさに待ちに待った最新モデルと言えるのではないでしょうか。

本当に海がよく似合うスマホ。耐海水性能もあり、ビーチでも安心して使えます。バッテリーが取り外しできるので、予備バッテリーを用意すれば山の縦走なんかにも心強いです

 最近のスマホは縦長ワイドな大画面かつ薄型がトレンドですが、そういう見た目の流行り廃りにほとんど影響されないのも、タフネススマホの魅力。今回の「TORQUE G04」も、ちょっとやそっと放り投げたくらいではびくともしないことが見た目にもわかる、ディスプレイ周囲をごついバンパーに覆われた、我が道を行く外観デザインとなっています。

 5インチフルHD(1920×1080)のディスプレイは、6インチ越えも当たり前の昨今の大画面スマホと比べると大きいとは言えませんが、「TORQUE」シリーズでは歴代最大サイズ。やはり見やくなったという印象を受けます。詳しいスペックはここでは紹介しませんが、CPUやメモリーなども正当進化していて、OSには最新のAndroid 9.0を搭載。さらにタフネスさもアップしています。

 「TORQUE」シリーズはMIL規格だけでなく、京セラ独自の耐久性試験もいろいろクリアしているのですが、その中でも今回筆者が注目したのは、耐海水性能のアップ。前モデルでは「水深1.5mに約30分間」でしたが、今モデルは「水深約2.0mに約1時間」浸けても大丈夫になったほか、温水シャワーで洗うのもOKになりました。つまり、海水浴やシュノーケリングで、より安心して使えるようになっただけでなく、海から上がって温水シャワーを浴びる際に一緒にすすげるようになったということです。

ガシガシ汚して、ガシガシ洗えます。海で使用した後は、しっかり水洗いするのがポイント。前モデルのように背面を外して洗う仕様にはなっていませんが、正面上下のカバーは外せます

 また、前モデルから最も大きく進化したのが、カメラ性能。約2,400万画素、F値1.8の明るく高精細なメイン+約800万画素、視野角135度の超広角ワイドの2眼を搭載し、いよいよ4K(30fps)の動画撮影も可能になりました。強力な手ぶれ補正機能も採用されていて、本格的なアクションカムのような使い方が可能。引き続き水中モードが搭載されているほか、タイムラプスやスローモーション撮影など多彩な撮影モードも用意されています。

 「これは一刻も早く使ってみたい!」ということで、最近沖縄の石垣島に行く機会があったため、メーカーさんに無理を言って一足先に貸し出してもらい、水中で動画を撮影してきました。開発途中のものなので、そこは含み置きいただきつつ見てもらえばと思いますが、こんな動画が防水ケースなしで、スマホ単体で手軽に撮れるってすごいことですよね。

石垣島の海でグルクマという魚の群を撮影。口を大きく開けて泳ぐ姿がばっちり撮れました。

 前モデルもそうですが、水中モードに切り替わると水ぬれによる誤動作を防ぐためタッチ機能が使えなくなるなど、水中での使い勝手も本当によく考えられています。今回はコンディションなどもあって残念ながらできなかったのですが、水深2mまでOKなら浅瀨では珊瑚や魚などの被写体に寄って撮影することもできるでしょう。

 このほか写真や動画にデータを重ねて撮影できるAction Overlayには、高度、速度、距離などを表示できるBasicのほか、Fishing、Bikeといったモードも追加されました。今回は試せませんでしたが、釣った魚にカメラを向けるとサイズを自動計測してくれる機能や、魚を判別する機能も予定されているとのこと。また登山アプリ「YAMAP」とコラボしたアクセサリーなども用意されるみたいなので、山派の人はそちらも楽しみですね。

 海でも山でもハウジングなしにアクションカムとして使え、落としても、沈んでも(浅ければ)大丈夫な「TORQUE G04」。なぜか未だガラケー派が多い、私のアウトドア好きの友達にもぜひ奨めたいと思えるスマホですが、唯一残念なのが8月末という発売時期。間違いなく夏が似合う製品だと思うので、なんとか前倒ししていただきたいところです。