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初代「Galaxy S」と「Galaxy S10+」で撮り比べたら、10年の進化に驚いた!
【Galaxy S10+】
2019年4月11日 06:00
暖かくなったり寒くなったり、安定しない天気のせいで体調を崩す人が続出していますが、その天気のおかげで、例年よりも少し長い間お花見を楽しむことができました。筆者も先日、スマートフォンを持って近所でお花見をしてきました。今回はそのときに撮った写真を紹介したいと思います。お花見に持っていったのは、「Galaxy S10+」のグローバルモデル(もちろん機内モード)と、初代「Galaxy S」です。
その名前にもあるように、「Galaxy S10+」はGalaxyのフラッグシップであるSシリーズの10周年モデルにあたります。そこで、この10年でスマホのカメラが一体どのくらい進化したのか、初代と撮り比べてみたらおもしろいのではないかと思い立った次第。幸い我が家には、父が愛用していた初代の「Galaxy S」が残っていましたので、それを持って出かけることにしました。
この初代「Galaxy S SC-02B」は、2010年にドコモから発売されたもの。ディスプレイサイズは約4インチ(800×480、WVGA)で、今手にしてみると、ものすごく小さく感じます。約6.4インチ(3040×1440、QHD+)のGalaxy S10+と並べてみると、とても同じシリーズとは思えないほど。
「Galaxy S10+」は画面内に指紋センサーが搭載されていて、ディスプレイ下に物理キーがないということもありますが、今のスマホがいかに大画面かつ狭額縁になっているかを実感することができます。
「Galaxy S SC-02B」のカメラは500万画素。もちろんレンズはひとつだけです。さらに当時はまだセルフィーのニーズがなかったのか、インカメラもついていません。一方の「Galaxy S10+」はメインとなる1600万画素のワイドに加えて、1200万画素の超ワイド、1200万画素の光学2倍ズームのトリプルレンズを搭載。さらにインカメラも1000万画素と800万画素(Depthカメラ)のデュアルレンズとなっています。
見た目にもスペック的にも、両者のカメラがまったく違うことは明らかですが、撮った写真はどうなのか。実際にいくつかのシーンを撮り比べてみました。
まずは撮影の際に感じたのが、ボタンにタッチしてからシャッターが「カシャ」と切れるまでのタイムラグ。今は高速連写撮影も当たり前のようにできますが、とにかくもっさりしていて、たっぷり2秒くらいかかります。そういえば、当時はこんな感じだったなぁと思い出しました。
撮った写真を見比べてみると、両者ではまず画角が全然違います。「Galaxy S10+」はメインカメラもワイドなので、超ワイドレンズに切り替えなくても、「Galaxy S」より風景を広く切り取れるのです。もちろん発色も違います。「Galaxy S」のほうは少しでも陰になると黒くつぶれ、明るくなると白く飛んでしまっていますが、「Galaxy S10+」で撮った写真には樹木の緑、空の青、桜のピンク、提灯の赤などが色鮮やかに表現されています。
さらに最も驚いたのが明るさ。これはレンズとセンサーの進化なのだろうと思いますが、「Galaxy S」では黒く陰になってしまっているような場所も、「Galaxy S10+」で撮った写真にはディテールまでしっかりと写っていて、しかもノイズもほとんどのっていないように見えます。
「Galaxy S」で撮った写真だけを見ていると、10年近く前のスマホにしては十分にきれいに撮れていると思ってしまうのですが、「Galaxy S10+」で撮った写真と並べると、やはりそこには10年という時の流れを感じずにはいられません。今回はメインカメラのみを使って撮り比べましたが、「Galaxy S10+」ではさらに超ワイド撮影も望遠撮影もできるわけで、今のスマホのカメラは本当にすごいなぁとあらためて感心させられました。