みんなのケータイ

中国のofoさん、そろそろ私の99元返して!

 ofoってご存じですか? 中国でシェアサイクルを展開している企業で、日本の和歌山市や北九州市にも進出していました。

 筆者は、日本国内ではなく、中国版でこのofoを契約して使っていたのですが、素晴らしく便利でして、道端に止っているofoの自転車のバーコードをスマホでピッとかざすとすぐ解錠して乗れ、行きたいところまで行ったら、いつでも施錠して使用を終了できます。地下鉄のように荷物検査も必要ないし、近場での利用に最適。筆者にとっては、取材の時などにとってもありがたい「足」なのでした。

ofo中国語版のホーム画面
中国の携帯電話番号を使って、中国大陸版で登録していました

 ところが、10月頃から、このofoの良くないニュースが報じられてきます。まず、10月末をもって日本撤退すると自治体に通告してきたという報道が。そして、中国でも、ちゃんと使える状態のofo自転車が少なくなってきており、徐々にすさんできている、というBBSに書き込みも目に付くように。

自転車にNB-IoTで管理されたロックがされ、スマホで簡単に開けられる。お手軽で有り難い「足」
一時はこんなに流行っていたofoシェアサイクルなのですが……

 なんだか嫌な感じがしてきたので、中国のofoのアカウントを解除することにしたのが9月末。手続きはスマホ上でポンポン進みました。

 「デポジット(預かり金)は99人民元だったね。もし次使いたくなったら、その時は199元預かることになるけどいいかな?」なんて脅しも表示されていましたが、まぁ、もしもう一度自転車を使いたくなったら、ofoのライバルのMobikeでもいいし、それより99元返してね、ってことで、解約手続きを進めます。

「次使いたくなっても、倍のデポジット取るよ!」という脅し文句も。でも、決意は固く、デポジットを返してもらう方向で
退会手続き完了! デポジットはすぐ戻るはずが……
1200万人の待ち行列に並ぶことに

 「解約手続きは完了しました。0~15日ほどでデポジットは戻りますよ」という表示が出ました。これで安心。戻ってくるでしょう……と思っていたのですが、それから15日どころか2カ月が経過し、2018年12月現在、デポジットは1元も戻ってくる気配がありません。画面も「もうすぐ戻るよ!」のまま。

 そろそろ中国本土からのWebニュースなどでも「ofoのデポジットが返って来ないことが話題になっている」「映画の字幕でいきなり“ofo金返せ”の文字が出てくる」といった現象が出てきたようで、世間でも話題になっているようです。

 その後、12月18日にデポジット返還希望者は再度氏名と電話番号を入力するよう指示があり、基本的には入力した順で返還されるとのこと。筆者も氏名、電話番号を入力しましたが、順番は約1200万人目あたり……。

 99元というと、日本円にして約1600円ほど。たいした金額ではないのですけど、早く返してほしいです。AlipayでもWeChatPayでも銀行口座でもお金を払う手段はいくらでもある中国なんですから、もう、さっさと返金してください。