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iPhone XS/XS Maxは確かに高い!が、このカメラにはその価値がある
【iPhone XS Max】
2018年9月27日 06:00
毎年恒例、懐が一気に寂しくなる季節がやって参りました。筆者は今回、ドコモのオンラインストアにて「iPhone XS Max 256GB」と「Apple Watch Series 4 GPS+Cellularモデル」を購入。月々サポートで後々トータルで5万8968円ほど割り引かれるとはいえ、とりあえず支払う端末代金の総額は22万4640円也。痛い、痛い出費です。
実際に筆者の周りからは「今回のiPhoneは高すぎる」、「さすがにちょっと手が出ない」という声も聞こえてきます。そこで、本当にそんなに高くなっているのか、本誌の過去記事を検索して、歴代のiPhoneの発売当時の価格(ソフトバンクの最安モデルの新規・MNP価格)をざっと調べてみました。
機種名 | 価格 | 実質負担額 |
---|---|---|
「iPhone 3G」8GB | 6万9120円 | 2万3040円 |
「iPhone 3G S」16GB | 5万7600円 | 1万1520円 |
「iPhone 4」16GB | 4万6080円 | 1万1520円 |
「iPhone 4S」16GB | 4万6080円 | 0円 |
「iPhone 5」16GB | 5万1360円 | 0円 |
「iPhone 5s」16GB | 7万80円 | 0円 |
「iPhone 6」16GB | 7万80円 | 0円 |
「iPhone 6s」16GB | 9万3600円 | 1万5552円 |
「iPhone 7」32GB | 8万8080円 | 1万800円 |
「iPhone 8」64GB | 9万4320円 | 1万7280円 |
「iPhone X」64GB | 13万1040円 | 5万4000円 |
「iPhone XS」64GB | 13万6800円 | 6万8400円※ |
※半額サポート適用時、25カ月目での機種変更した場合
もちろん同じiPhoneでも、世代が違えばディスプレイやカメラ、チップセット、メモリーなどのパーツも違いますし、スペックも機能も違います。だから単純に比較することはできないとは思いますが、「iPhone X」から一気に高くなっているのは明らか。また最近は大手キャリアがいわゆる「分離プラン」に舵を切っていることもあり、実質負担額が高くなっているという背景もあります。事実iPhoneに限らず、ハイエンドモデルはいずれも高嶺の花となりつつあります。
ただ、実際に自分が「iPhone XS Max」を買ってみて思うのは、「これは大枚をはたいても、買うだけの価値があるなぁ」ということ。まぁ、もう買ってしまったので、自分に言い聞かせているところも多少はありますが、チップセットが「Apple A12 Bionic」になったり、「ARKit 2」やSiriショートカットなどによって、「これから、これらのポテンシャルを生かせるアプリが増えてきたら、スマホの使い方が劇的に変わるかも」という、わくわくを感じられるというのがその理由の半分。カメラが「iPhone X」と比べてもかなり進化したと、実感しているからというのがもう半分です。
特にカメラは、実際に試し撮りをしてみて驚きました。スペックだけを見ると画素数もレンズのF値なども「iPhone X」から変わっていないのですが、センサーサイズが大きくなったことや、新チップセットの恩恵を受けたニューラルエンジン&スマートHDRの効果でしょうか。特にコントラストの強いシーンの写真が、「iPhone X」とは全然違うのです。
ほかにポートレートモードも、β版から正式な機能になってリアルタイムに切り抜いたり、あとから絞りを調整してボケ味を変更できるようになったし、セルフィーもあくまでも自然なんだけど、これまでと比べると少し肌のトーンが明るくなった印象。動画も音声をステレオで記録できるようになったし、iPhoneのカメラが確実に完成形に近づいていると感じられます。もちろん、これまでのiPhoneのカメラでも十分に満足しているという人は、わざわざ買い替える必要はないかもしれませんし、iPhoneにこだわらないなら別の選択肢もあるでしょう。だけどiPhoneで今ベストなカメラを使ってみたいなら、「iPhone XS/XS Max」は絶対に試す価値ありだと思います。高いけど……。