みんなのケータイ

台風で帰れないけどJetfiサポートが心強かった

 今、筆者は中国の深センに旅行に来ています。が、運悪く台風に直撃されました。台風22号(マンクット・山竹)は観測レベル最凶の台風だそうで……。ここはケータイ払いの先進国、昼ご飯はバーコード・レストランで、夜はスマホ出前を、などといろいろ事前に考えていたのですが、頓挫しました。

ホテルからの風景も、雨と風と飛び交う何か(多分ちぎれた看板や街路樹)だけ

 スマホでレストランガイドを見ると全店臨時休業、出前も全店お休みです。

最凶レベル台風「マンクット(中国語で「山竹」)」。紅色預警・レッドアラートです
近所のラーメン屋さんも閉まってます。出前も休業

 ところで、筆者、今回は香港・中国と2地域をまたがって旅行をするのと、PCを持って行く必要があるという理由から、「Jetfi」というWi-Fiルーターをレンタルしてみました。地理的にはすぐ近くなんですが、電話回線的には香港・中国は別地域なので。

中国でのJetfi。気がつくと中国移動回線LTE接続してました。確かに手間いらず

 このJetfi、クラウドSIMを内蔵していて、複数国に行ってもユーザーの操作設定なしにその国の事業者のLTE回線を利用できるという便利なルーターです。それでいて使用料は他の海外旅行向けWi-Fiルーターとさほど変わりません。実際、使ってみて便利でした。

 まず、Jetfiは、他の海外用ルーターなどと違って、渡航前にPCに接続して疎通確認や設定などができました。なるほど、国内にいると、接続対象が日本の通信事業者(のLTE回線)になっているんですね。

 そして、最初の目的地、香港に着いたら、(空港内で)JetfiのスイッチをON。これだけで、もうPCが香港のLTE回線経由でインターネットが使えます。本当に便利です。スマートフォンのときは、SIMを入れ替えたり、APNを設定したり……と海外に来ると使うまで煩雑な手順が必要ですが、比べるとJetfiのなんと楽なことか。

 翌日、中国入りしてPCを何気なく使ったら……あ、今日もJetfiは現地のLTE回線をつかんでおりました。金盾(中国政府によるインターネット検閲)によってGmailが使用不能になっておりましたが。

高級ホテルの一室なのに、一見、仕事場と違いがわからないのはなぜ……それは台風のせい

 それはそうと、この台風です。帰国が明日なのですが、中国・深センからの帰国路となる香港の状況が、インターネットで確認した情報では、今日(9月16日)現在、全交通機関停止中の上、「2~3日は影響が出る」と書かれており、果たして空港に着けるのか、たどり着いて飛行機が飛ぶのかわかりません。つまり、帰国できるかわからないのです。

 そうだ、このJetfi、レンタルだった……延泊になってしまうのかなぁ、とサポートセンターに「帰国が遅れそうです」とメール連絡しました。すると回答が返ってくるのですが、このレスポンスがとても早いのです。しかも対応内容はいずれも親身なものでした。本当にいつ帰れるのだろうかと、心細くなっている本人にしてみると、このサポートだけでも非常に心強いものでした。

 考えてみると、我々ユーザーは、普段、カタログ上のスペックや値段で製品を選ぶことはできます。でも、なかなか困ったときのサポートの状況まで知ることはできません。特にトラブルの際のサポートというのは非常に重要で、購入・利用の際には本当は、これを一番の条件に挙げたいくらいのときもあります。

 今回のjetfiのサポートを見ていると、何か客観的にサポートの善し悪しを示せるような指標でもできればいいのになぁ、と思います。少なくとも、筆者は、こういう場所で応援しておきたいなぁ、と思うのでありました。

(追伸)
 諸々ありましたが、とりあえず日本に帰り着きました。疲れました……。