みんなのケータイ

通知疲れにならないように通知設定を見直しておこう

【iPhone X】

防災速報やAmazonの配達通知など、必要な通知をちゃんと受け取れるようにしたい

 スマホアプリのプッシュ通知は、新着情報の有無を確認する手間と時間を節約してくれる、とても重要な機能だ。スマホには多くの機能が搭載されているが、そのほとんどはスマホを手に取り使っているときのための機能である。それに対してプッシュ通知機能は、スマホがスリープ中、ポケットやカバンに入れて持ち運んでいるときや充電中にも意味のある機能である。

 プッシュ通知は、1日の大半を占める「スマホを手にしていない時間」をスマート化する機能とも言える。個人的にはスマホの価値の半分くらいはプッシュ通知にあるとも思っている。

 最近は非常に多くのスマホアプリが通知機能を使うようになった。このせいで毎日届く大量の通知から必要な情報を探し出すのに時間を取られたり、あるいは通知が多すぎて放置している人も少なくないのではないだろうか。

 通知機能が煩わしいと感じたり、不便・役に立たないと感じている人は、今一度通知の設定を確認することをオススメしたい。

通知の設定画面。アプリごとに通知のオン・オフができるのだが、そもそもアプリが多すぎるんだよな、筆者……

 iPhoneの場合、「設定」アプリに「通知」という項目があり、各アプリごとに通知をどうするかを設定できる。Androidスマホの場合はOSのバージョンやメーカーにもよるが、やはり「設定」アプリに「通知」の項目があることが多い。

 どのような設定がベストかは人によって異なるが、まず普通に使っていて、要らないと思う通知が届いたら、若干面倒だがそのたびに通知設定をオフに変更していこう。こうやってしらみつぶしにしていくのが一番効果的だ。また、iOSの場合はアプリの初回起動時などに通知するかどうかの確認画面が出るので、そこで「このアプリの通知は要らないよな」と思ったら、最初から通知オフにするのも重要だ。

iPadではニュース速報アプリの通知をオンにしたりしているが、台風の日なんかは通知が多くてやや煩わしい。必要な通知ではあるのだけど……

 たとえば動画配信やゲーム、電子書籍といったコンテンツアプリ、とくに基本無料のアプリは、ユーザーによるコンテンツアクセスを増やすために通知を多用してくる傾向があるので、筆者は最初から通知をオフにすることが多い。同様にポイントカードやクーポン、会員カード系のアプリも、集客目的の通知があったりするので、基本は通知オフだ。この手のアプリの通知情報でトクすることよりも、通知を確認する手間や時間で損することを気にしていくスタイルである。

 情報アプリやニュースアプリもたいてい通知をオフにしているが、気象警報アプリについては通知をオンにしている。警報は発報された瞬間に受信できなければ意味がない。とくに突然の大雨が多いこの季節は必須だ。むしろ警報通知を受け取るために、ほかの通知を整理する価値があるとも言える。

 メールは重要な人、家族や友人、仕事でやりとりの多い編集者やライターだけをiOSの「VIP」に指定し、VIPからのメールだけをApple Watchに通知するようにしているが、ほかのメールについてもロック画面には表示している。

Slackにある時間制限付きの非通知モード。ほかのメッセージアプリでもマネして欲しい!

 メッセージ系アプリは基本的に通知をオンとしているが、5人以上のグループで雑談チャット状態になっている場合は、そのグループのスレッドだけをミュート(通知オフ)にしたりしている。最近はたいていのメッセージアプリでスレッド単位のミュートができるが、「Slack」は「このあと2時間だけ非通知」みたいな設定もあって便利だ。

 SNSアプリもなるべく通知をオフにしたくはないのだが、しかしTwitterの「××のハイライト」など余計な通知も増えているので、そうした通知は可能な限りアプリ内で停止するように個別設定し、それでも通知が消えない場合は、アプリごと非通知にするか、バッジ表示のみにしている。ホーム画面を表示させた時に新着の有無がわかれば十分だ。

おやすみモードの設定。通知を使いこなす上で重要な機能だ

 通知を使いこなす上では、一時的に通知をしなくなる、iOSの「おやすみモード」も活用したい。設定した時間帯だけ自動でおやすみモードに切り替わるという機能もあるので、筆者はだいたい寝ている時間帯、深夜1時~朝8時までをおやすみモードとしている。

 また、このおやすみモード、意図的にオンにすることもある。たとえば筆者の場合、ネットの野球中継を視聴しているときは、ネット中継よりもアプリの得点速報の方が早いことがあるので、おやすみモードをオンにしている(中継はiPadで視聴するので、メッセージなどの通知は受けられる)。詳細設定で「iPhoneのロック中は知らせない」ではなく、「常に知らせない」にしておかないと、画面を点灯させているときに通知が表示されてしまうので、これも注意が必要だ。

 ほかにもiPhoneやiPadの画面をプロジェクターなどに投影するときは、おやすみモードにしておくと、通知を人に見せることを避けられる。会議中などもiPhone/iPadを卓上に置くならば、おやすみモードを活用するべきだろう。また、映画館や劇場でもおやすみモードにしておくのが有効だが、Apple Watchにはシアターモード(自動点灯しなくなる)があるので、そちらを使うと良い。

 LINEなどで通知疲れになっている人は少なくないと思う。しかしだからといって、通知をすべて急ぎのものではないと決め込み、すべて無視してしまうようでは、スマホの価値を落としてしまうことになる。

 今秋登場予定のiOS 12では通知やおやすみモードがさらに使いやすくなるらしい。しかしそれでもけっきょく、「不要な通知をオフにする」というところは自分で決める必要がある。通知の断捨離を進め、必要な通知を快適に受けとれる環境を整えよう。

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